らんかみち

童話から老話まで

おばけのナンダッケに憑かれたら

2013年09月16日 | 暮らしの落とし穴


 巷間では食堂のおばちゃんが本を出してもてはやされているのだとか。一度テレビで見たことあるけど、ごく真面目なインタビューが極めて可笑しい。大食いとかのタレントさんたちにはもうお腹いっぱいにしてもらったから、これからは食堂のおばちゃん作家みたいな変わり種が楽しみだ。

 食堂のおばちゃんも良いが、パン屋のおばちゃんもなかなかのもんで、三冊目の本を上梓された。絵本なんだけど、おばけの「ナンダッケ」が活躍する最初と最後の舞台にパン屋を持ってきたのは、パン屋のおばちゃんの面目躍如といったところか。

 ナンダッケのたべものは「かんがえごと」。人がかんがえごとをすると、頭の上にぽっかりとそれが浮かぶんだそうな。ナンダッケは見境なくかんがえごとを食べるので、食べられた人は何を考えていたのか分からなくなってしまう。それが楽しいかんがえごとであろうと、辛いかんがえごとであろうと。

 そうか! このところ物忘れが多いと思ったら、ナンダッケのやつに憑かれていたのか。これはもうぼくが悪いんじゃないよな。ナンダッケがうんこでもすれば思い出すんだろうが、かんがえごとのうんこって……。
 
 ナンダッケにも好き嫌いがあるらしく、同じかんがえごとでも悩み事は美味しい味がしないそうだ。じゃあ、恋の悩み事はどうなんだろうね。たぶんナンダッケは酔っ払うんじゃないかと想像するが、作者であるパン屋のおばちゃんはどういう設定にしているんだろう。
 シリーズ化されるというから……おっと、何か楽しみにしていたはずなんだが、なんだっけな、思い出せない。酒のせいだろうか?

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読んでもらって (パン屋のおばちゃん)
2013-09-23 21:35:03
「ナンダッケ」も読んでくださってたんですね。どうもありがとうございます! パン屋のおばちゃんもがんばっとります。
今、パン屋の新製品にタルティーヌという、フランスパンに酢レンコンや大葉を乗せてチーズをかけて焼いたパンがあるんですが、この名前が毎回、思い出せない!
パン屋のおばちゃんたちは、それぞれ好き勝手に呼び、だいたい、店内では通じ合ってます。
タルティーノはまだ、「おしい!」のですが、ティルティーノ、ティルニーニョ……エルニーニョ?? 結局、「なんだっけ?」ということになります
タルティーニも是非 (HAL)
2013-09-24 19:41:09
パン屋のぉ……お、お姉さまぁ!

ナンダッケにも仲間はいるんでしょうね、「ナンダッケな」とか「ナンダッタカな」みたいな。ぼくの場合は「ダレダッケ」というのにも憑かれておるようで、人の顔と名前が一致しない……。

タルティーニョですか、食べたこと無いですが、タルティーニなら知ってます。イタリアの作曲家でバイオリニストのジュゼッペ・タルティーニのことですけど、既に美味しい響きじゃないですか?

その作曲家の作品に「悪魔のトリル」というのがあります。デビルがバイオリンを弾くんですけど、「それって、どんなお菓子?」と聞かれたことがあります。

カルタゴの女王ディドーネの悲恋を扱った「見捨てられたディドーネ」という曲もありますが、「恋に落ちたディドーネ」なんて名前のパンがあったら食べてみたいです。
それはともかく「おばけのナンダッケ」の続編を楽しみにしております。

コメントを投稿