デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

国際結婚のメリット

2006-07-19 23:53:46 | 国際結婚
 改めて外国人と結婚してよかったと思うことは何だろう?と考えてみました。普段は「国際結婚」などという意識はまったくなくて、普通の夫婦のつもりですし、結婚して5年以上たつ今は、すべてが私にとって当たり前のことになっています。そこでこの機会に改めて考えてみました。


1.やはり外国に行く機会が多い。ただし夫の国、デンマークがダントツ。

 今やデンマークに行っても「海外旅行だわ~」という気分にはなれず、「ただいま、デンマーク」という気分ではありますが。それでも義母に会いに行くという決定的な理由があるため、外国であるデンマークに行く機会は多く、それなりに日本ではできない体験ができたり、楽しい経験ができたりしますね。


2.夫が英語が話せる。

 北欧人にとっては当たり前の英語ですが、やはり夫ができると何かと便利です。旅行中もそうですし、表現でわからないところがあると聞けますし。逆に夫が英語ができないと世界が狭くなっちゃうのではないかな、と思ったりします。

 
3.ニセ日本食が通用する。

 夫にも義母にもそうなのですが、おふくろの味がデンマーク料理ということで、私は日本食と称してかなりあやしいものを作っても問題がないのです。これが日本人だったら味付けの微妙な違いなどが出てくると思いますし、義母に出す食事は気を使うことでしょう。このへんはとても助かっています。


4.物事の見方が広がる。

 世界の情勢の話はうちでは必ずといってもいいほど平行線に終わるのですが(あるいは夫婦喧嘩)、それでも違う背景の文化からの意見は面白いものがあります。また日本人が知らないことや、体験的に持っていないことを夫はヨーロッパ人、北欧人として持っていたりします。最近話したのは旧ユーゴの戦争についてです。夫は身に迫る恐怖を感じたようですが、遠くの日本に育った私はまだそのころは「民族」という意識が育っておらず、あまりぴんと来ないことでした。
それから夫は大人になって日本に住んでから日本の歴史の本など読んだようですので、私よりもちゃんと理解しているところがあって、お勉強になります・・・。


5.日本で常識と思っていたことを疑うようになる。

 「前例がない」「規則ですから」という言葉に疑問を感じなかったのですが、だんだん私も「だからなんですか、変えればいいじゃありませんか、やってみればいいじゃありませんか」と思うようになりました。
ただし、やり過ぎると文句おばさんになってしまうので、注意しています(笑)。あるとき私達の銀行口座の支店が統合されて変更になったことがありました。通達に「新口座の通帳をもらうために平日の銀行営業時間内に○○支店まで来るように」とあり、私は激怒。どうしてそっちが勝手に統合するのにわざわざ交通費をかけて行かなくてはいけないんですか?なぜ郵送してくれないのですか?と息巻いてきたのですが、他の人はおとなしく手続きをしていました・・・。(でもやっぱりこれは銀行のやり方が悪かったと今でも思っていますが。違う銀行が同じように支店名が変わったときには、すべて郵送してくれましたし。)


6.日常生活で2つの文化のいいところ取りができる

 家のインテリアや食器などもデンマークの要素が入ってきますし、子どものおもちゃや本も両国のもの、イベントも両国の混合でより楽しくできる、食べ物も両国のもののおいしいとこ取り、ニュースも夫と私はソースが違うので多様になる、などでしょうか。楽しいこと、面白いことが増えると思います。子どもにとっては言語も増えて、メリットなはずです。子どもは特に楽しいことと思います。聞ける童話の物語も2倍、遊びに行く場所も2倍、お菓子の種類も2倍になりますものね。(でもうちの子たちはラクリスは大嫌い・・・。)


 あとはごく普通の夫婦関係だと思います。結局誰と結婚しても一緒よ~と昔おばさんたちが話していたのを覚えていますが、日本人との結婚であれ、外国人との結婚であれ、結婚の山あり谷ありは一緒だと思いますし、同じ日本人でも価値観の違いは必ず出てくると思います。誰と結婚しても、どこの国の人との結婚であっても、いい面があり、悪い面があるということでしょう。私の場合は外国人と結婚してしまっているので、上に挙げたようなメリットをなるべく見つめて、今後も生活していきたいものです。


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4 コメント

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Unknown (Kanahei)
2006-07-20 06:33:29
私はまだ結婚してないわけですが、でもかなりhalfkidsさんの言うメリットに賛成です!!

やっぱり視野が広がるというか、発見がおもしろいですよね。特にヨーロッパだと人の歴史も深いわけで、日本からはアメリカよりも遠い国で学校で習うことも少ないし、そんな土地から来た相方にはあれこれ「ほほ~」と思わされることが多いです。



あと二つの文化、これも贅沢ですよね。

前に誰かが「ハーフじゃなくてダブルと呼んで!」と言ってましたが、それもわかる気がします。両親のいいところをダブルで持ってる子。ハーフというとなんだかバイリンガルとか、容姿の面に注目されがちですが、この「ダブルの文化」を持っているっていうのがやっぱりすばらしいことだと思います。(日本人同士がつまらないということを言いたいわけでは決してないですよ!)
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国際結婚のメリット (els910)
2006-07-21 17:38:52
わたしは、過去の日本人男性との結婚に比べて、今のほうが楽しいですね。

別に、今の彼の方がすぐれている、というわけではないですよ。はっきりいって、今の方が、問題が山積みなくらい。今朝も保育園との個人的な長いミーティングをしてきたばかりですし。ふぅ~~。

それはなぜかというと、きっと、わたしたちは違う国籍をもった、違うバッググラウンドをもった、違う人間同士という前提があるから、何かあるたびにその違いを超えるために話し合いをして一緒に問題に取り組もうとしてきたからだと思うのです。

前の結婚では、お互いに怒りをぶつけて何の歩み寄りもなく終わってましたからね。なんで理解してくれないのか、互いに腹をたてたまま。日本人同士だって違う人間同士なのに、同じ常識をもっているはずと思い込んで、その違いを意識することがなかったんでしょうね。

でも、きっと日本がまた特殊なような気がしますね。物理的に孤立した国だから、歴史とか政治とか無関心でいられるけど、ヨーロッパの国々は常に他国間との影響を与えあっているから、常にアイデンティティを意識しているような気がします。言語だって文化だって多様ですし。

それに、日本はやっぱり多様性を受容する素地に乏しい。違いを認められないから、どうやったらその違いを超えられるか考えることができない。

今日のミーティングでも、「違っていたっていいじゃない。大切なのは、そういう人間同士どのように協力しあうことができるのか、一緒に考えることよ。」と保育士さんに言われて泣きそうになりました。

国際結婚って、いろんなことを考える契機を与えてくれるものと思います。
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Unknown (halfkids)
2006-07-21 21:51:05
Kanaheiさん、



今日ショウミーのサッカーで一緒だった中国人のお母さんは息子(日本人とのハーフ)に中国語を教えていないそうです。もったいないなぁと私は思いました。が、何もかもダブルになるのでいい!とか思わない人もいるのかなあ?

でも確かに単にハーフなだけじゃだめで、言語や思考、経験などをダブルにするには親のほうもそれ相当の努力が必要なんですね、というのも実感しています。

将来、Kanaheiさんがもしハーフの子のお母さんになることになったら、一緒に言葉も料理も文化も日本・デンマーク両方のものを叩き込みましょうね~(笑)!

・・・それにしてもうちの子たちのデンマーク語大問題ですわ。



elsさん、



「違っていたっていいじゃない。大切なのは、そういう人間同士どのように協力しあうことができるのか、一緒に考えることよ。」これ、とてもいいフレーズですね。私もちょっと感動してしまいました。

(遅いのかもしれないけど)私は大人になってから、特にここ何年かで、人間ってなんて多様なんだろうかと愕然としたことが多々ありました。あまりにかけはなれた意見、考え方・・・。でもそれが世の中というものなのでしょうね。始めのころはひたすら打ちのめされていたけど、でも今は、どんな人とでもやっていかなくてはいけない以上(やっていかなくていい場合もあるけど)、逃げずに素直な気持ちで向き合っていこうと思うようになりました。



国際結婚ってつまりは「変化が多い」ことかもしれませんね。変化を楽しめる人にはある意味、国際結婚は向いているのかなとも思います。

大きな変化、小さな変化、どちらもそういったものを楽しむようにしたいと思います。まあ、私も今後どこまでそういった変化を受け入れられるかはわかりませんけどね、へへへ。
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なるほど (nori)
2006-07-25 07:22:44
私は、まだ結婚していませんが、一緒に暮らしてもうすぐ一年になります。halfkidsさんの書かれた、メリットを読んでみてなるほどと思いました。
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