映画鑑賞感想綴

映画館で観た映画の感想です。

『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』

2009年01月30日 | Weblog
 ☆☆☆☆☆(満点5星)

 ブロードウェイのミュージカル「コーラスライン」の
 再演に際して行われたオーディションのドキュメンタリーです。

 オーディションというものはこんなに長い期間(1年弱)を
 かけてするものだと初めて知りました。
 (ケースバイケースでしょうけど)
 前回のオーディションと違うから前回のようにって言われても
 それが4ヶ月も経てば色々あるし、忘れることもあるだろうし・・・
 こんなふうに思う人は合格しないんでしょうね。

 初演された頃の出演者が踊りの指導をしていたり、
 当時の映像や演出家が作品について語っていて
 それがまた作品の凄さを感じたりしました。

 このオーディションに集まって来た人々が、
 自信と不安と希望を持って戦っているサマが
 凄い迫力で収められていて、みんな自分を信じて、夢を信じて
 ガンバっている姿がとてもカッコよく見えて、
 感動して、勇気付けられました。

 なんとなくドキュメンタリー映画に5星を付けるのは
 気が引けるようにも思うけど5星です

『ザ・ムーン』

2009年01月30日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 人類月面着陸40周年記念ドキュメンタリー
 アポロ計画に参加した宇宙飛行士たちの証言と
 当時に映像などを織り交ぜた作品です。

 前に観たことのある映像もあったけど、
 今まで観たこともない映像がたくさんあって
 その映像を観るだけでも楽しめます。

 それから宇宙飛行士の証言は字幕を読んでいるだけでは
 伝わりにくい部分も感じ英語が分かればもっと
 楽しめたのではないかと思いました。

 終わりの方で宇宙飛行士の一人(名前確認出来ず)の
 言葉がとても心に残り(ご自身で感じてください)、
 それだけでも観た甲斐があったってもんです。

 でも、エンディングの前で”このアポロ計画は真実か
 みたいな証言などあったのが余計で
 後味を悪くした感じになってしまったのが残念でした

『禅 ZEN』

2009年01月29日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 道元禅師を演じた中村勘太郎さんの演技は凄くて
 ”貫禄”みたいなものを感じました。
 それは歌舞伎の家に生まれた血筋でしょうか、
 これまで色々と演じて来た経験からでしょうか、
 どちらにしても、もの凄い貫禄を感じました。

 脇を固める役者さんも、内田有紀さん、村上淳さん
 勝村政信さん、藤原竜也さん、哀川翔さんらと
 個性派揃いで、まとまっていたように観えました。
 オープニングに出てくる西村雅彦さんの
 インチキっぽい中国人っぷりは笑えます。
 あと、いくつになってもキレイな高橋惠子さんが
 なんで出ているのかと思ったら監督がダンナさんの
 高橋伴明さんだったからなぁ~納得!

 
 ただ残念だったのが、2~3ヵ所かな
 変なCGを使った場面があって、
 いらなかったんじゃないか思いました。
 残念

『チェ 28歳の革命』

2009年01月28日 | Weblog
 ☆☆☆★★(満点5星)

 ベネチオ・デル・トロってチェ・ゲバラに似てますよね!
 ラテン系だからだけではないと思いますけど。

 数年前に「モーター・サイクル・ダイヤリーズ」という
 ゲバラの青年時代の映画がありましたが、これから
 続いて次の「チェ 38歳 別れの手紙」も含めて
 3部作ってことでもいいような気がしました。
 「モーター~」は監督も俳優さんも違うけどね。

 内容的には「28歳の革命」というだけに
 28歳前後の頃だけのストーリーかと思っていたら
 そうではなくて時間軸が交互になったりしていたのが
 分かりずらかったので、素直な展開にしていれば
 もう少し分かりやすくなったと思います。

 このスティーブン・ソダーバーグ監督の
 このような社会派の作品には「トラフィック」
 同様に独特な映像感があるような気がします。

『秋深き』

2009年01月27日 | Weblog
 ☆☆★★★(満点5星)

 平凡な中学教師が人気ホステスに入れあげた
 あげくに結婚してから・・・してからという
 ストーリーですが、すべてにおいて中途半端な
 感じがした作品でした。

 予告を観た時は感動して泣いちゃたりするのか
 なんて期待してしまったのが、また良くなかったんですね。

 それにしても中途半端で、余計なシーンがあったり、
 意味の分からないシーンもあったりで、
 もっとシンプルな展開して分かりやすくすれば良かったかも。

 「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」では熱演を
 ふるっていた佐藤江梨子さんも今回はちょっとでした。
 ベテランの佐藤浩市さんもあまり意味の分からない
 役どころでもったいない感は否めませんでした。
 赤井英和さんの役も同様に残念でした。
 
 
 でも中学教師役の八嶋智人さんは一途な生真面目さとかが
 出ていてピッタリな感じがして良かったです。
 良かったのは残念ながら、ここくらいかなぁ~~~
 

『ワールド・オブ・ライズ』

2009年01月19日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 数年前に観たウィル・スミス主演の『エナミー・オブ・アメリカ』の
 ワールドワイド版なのかなぁ~なんて思いながら観ました。

 オープニングの前に映画の内容をアオル的な説明があったりして
 こんな世界が現実にあり得るような、もうすでに来ているような
 気にもなりながら観ましたが、アメリカのCIAってのは
 本当にこんなことをしていると思うと恐ろしい気がします。

 配役的には、ラッセル・クロウのクセのある上司?役が
 なんともハマっている感じでさすがって感じで良かったです。
 もちろんディカプリオ君の身体を張った体当たりの演技も
 良かったですよ。

 それにしても、争いごと(戦争)の火種になるのは
 宗教とかが多いんですね。
 無宗教のボクにはどうしてそこまで
 信じられるのか分かりません。

『マルタのやさしい刺繍』

2009年01月13日 | Weblog
 ☆☆☆★★(満点5星)

 スイスの田舎に住んでいて、
 夫に先立たれて生きる気力がなくなってしまった
 80歳のマルタに転機が訪れた・・・。

 そんなマルタが若い頃の夢を始めたけど
 保守的な町の人たちからいろいろあったりと
 そん中でも仲間も出来てって感じで
 展開して行きます。

 やりたいことがあったら、
 年齢や時期も関係ないんだなぁ~
 って感じさせてくれる
 ポジティブ精神にあふれる映画でした。

『252 生存者あり』

2009年01月13日 | Weblog
 ☆☆★★★(満点5星)

 まずは、良かったところから書くと
 子役の女の子のしおりちゃんの演技が凄かったです。
 普通の役柄ならまだしも、障害のある役を
 身体を張って頑張っていた姿に感動しました。
 このまま立派な女優さんになってもらいたいものです。

 で、良くなかったところは多々あって、
 まずは無茶ブリな設定です。
 そんなぁ天災あるかよォ~っていうところから
 始まってツッコミどころ満載です。
 最後の場面でも、そんな終わり方でいいんかい
 っていうエンディングにも大ブーイングです!
 オイオイ!!!でした。