映画鑑賞感想綴

映画館で観た映画の感想です。

『おくりびと』

2008年09月20日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 監督はベテランの滝田洋二郎監督で、
 そして脚本は放送作家の小山薫堂さん
 今回映画の脚本はじめてのなんだそうですが
 とてもそうは思えないほど素晴らしいです。
 才能のある方は違うんですかねぇ~。
 それから音楽が宮崎アニメや北野映画の
 音楽でおなじみの久石譲さんで、
 元オーケストラのチェロ奏者という
 設定の主人公から素敵なチェロの曲が
 要所要所の場面に流れて来て、
 久し振りサントラが欲しいと思いました。

 内容的にも、納棺師という職業を
 美しすぎるほど美しく描いていて、
 チェロ奏者という繊細さを持ち合わせていた
 主人公ならではなんでしょか。
 (主役が本木雅弘さんってこともあって!?)
 そんな中で、さまざまな人間模様を描いていて、
 特に門番と石文はグッと来てしまいました。
 (観てのお楽しみ!)
 銭湯のお母さん吉行和子さんの言葉にも・・・。
 
 また、伊丹監督作品を思わせるような
 食べるシーンがあったりしてビックリ!
 これまた、藤沢周平作品でもおなじみの
 山形県庄内地方の四季もキレイでした。
 
 いろんな意味でです。
 

『SEX AND THE CITY』

2008年09月18日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 TVの深夜番組の宣伝番組を観ていたら、
 とても興味が湧いて来て観てみました。
 TVシリーズの時に少し観ていた程度でも
 楽しめて分かりやすい展開になっていて、
 観終わった時には、元気と勇気をもらった
 みたいな気分になれて良かったです!!!

 微妙に年代の違う4人の女性の友情が
 こんなにも親密で、朗らかで、エロいのに
 ビックリしたのと、女性は誰かが結婚しても
 けっこう繋がっているもんなんだなぁ~
 って関心したりしながら観てました。
 (映画の中だからなんですかねぇ~)

 4人の相手の男もカッコイイのから
 そうでない男とバラエティに
 とんでいてリアリティを感じたりして
 親近感を持ちました。

 中でも50歳(本当かな)のサマンサの
 驚異的なパワーと魅力にはヤラれました。
 でも、タイプ的にはシャーロットですね。
 
 元気もらう系です。

『パコと魔法の絵本』

2008年09月15日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 素晴らしいファンタジーでした。
 中島監督に作品ははじめてだったけど、
 年齢の割にと言ったら失礼ですが
 とても素晴らしかったです。
 オオヌキジジイ(役所広司さん)をはじめとする
 個性の強いキャラクターたちの描き方や、
 CGをCGらしく素晴らしい駆使の仕方など
 非現実的な映像、ストーリーで
 ええ仕事するなこのオッちゃん
 ってところで凄いです。
 
 しかも、不覚にも2回もウルウル
 しそうになってしまって・・・。
 ヤバイ、ヤバイ
 
 ストーリーだけではなくて
 凝った小道具を気にして観るもの面白いかも、
 999のメーテルとか、ガンダムとか、
 エヴァンゲリヲンのアスカとか、etc.
 いろいろあって楽しめるかもしれません。

 
 それから、室町(妻夫木聡さん)の設定が
 今の柳楽君の状況とダブって観えてしまったのは
 ボクだけでしょうか、考え過ぎかな。
 
 あと、パコ(アヤカ・ウィルソンちゃん)の
 演技の素晴らしいこと、この子はいくつなんだろう
 と思わせるほどでした。

 ガンバレガマ王子
 
 いろいろな見方が出来る楽しい映画な気がします。

『痛いほどきみが好きなのに』

2008年09月13日 | Weblog
 ☆★★★★(満点5星)

 これは監督のイーサン・ホークの
 実体験が元になっているそうだけど、
 こいつこそ、ダメ男ですよ。
 人として、男として、ダメダメ~
 こんなヤツを好きなってくれる
 女の人はいないでしょう・・・
 やぁ~~~いるんだろうなぁ~
 その辺は人それぞれだからまぁ~いいか。
 
 しかし、これを映画にしようと思った
 イーサン・ホークはいかがなものでしょうか。
 エゴの塊か~と疑いたくなります。

『歩いても 歩いても』

2008年09月08日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 是枝監督の作品は「幻の光」から
 前作の「誰も知らない」まで
 すべて観てきました。

 これまでの作品と同様に
 ドキュメンタリータッチの映像は健在で、
 今回は”家族”の日常?!なのかな。
 こんな家族あるあるって感じです。

 どんな家族にでもいろいろな過去がある訳で、
 その過去の出来事を引きずって
 今を生きている家族が面白くもあり、
 ドッキリさせる言葉があったり、
 その中にも一人一人がいろいろな思いを秘めて
 生きている模様が実にリアリティーに
 いつものように描かれていて素晴らしかったです。
 
 原田芳雄さんと樹木希林さんの夫婦役を
 はじめとして、阿部寛さんと夏川結衣さん、
 YOUさんと誰やったろう?も良かったですよ!
 特にYOUさんの自然っぷりは前作の
 「誰も知らない」に引き続き
 素晴らしいものを感じました。

 タイトルの『歩いても歩いても』は
 ここから来ているのかァ~って
 分かるシーンにも納得したりして。
 
 観を終えて、家族を改めて見直してみよう
 なんて思いました。

『グーグーだって猫である』

2008年09月07日 | Weblog
 ☆☆☆☆★(満点5星)

 こいう映画を何系というのかな?
 癒し系?とも違う気が・・・
 何系でもいいけど、
 こいうゆっくりとした展開は
 やっぱり好きですね。
 (監督の前作
  「ジョゼと虎と魚たち」や
  「メゾン・ド・ヒミコ」も
       同様に好きですね。)

 中でも、キョンキョンの美しさには
 ビックリです!!!
 『やじきた道中てれすこ』の時も
 感じたけど、今回は凄くいい!
 女性として理想的な年齢の重ね方を
 している人の代表選手ですね。
 一緒の出ていた上野樹里さんも
 見習えばいい線いけるかも・・・。
 そう言えばナオミ(上野樹里さん)は
 原作の漫画には出て来ない
 オリジナルキャラなんだそうですが
 作品の中では、かなりいいキャラで
 ピッタリなキャスティングだと思います。
 森三中の三人や加瀬亮もいい味出してました。

 世間でいう猫派のみなさんにはです。