マダムバタフライのオペラが初演されてから100年。
ジャポニズムという潮流に乗った作品が、絵画、音楽、演劇、文学と、
日本を題材に取り上げた作品が19世紀後半から20世紀初頭にかけ
数多く生まれたようです。
蝶々夫人もその一つで、日本人の女性像のイメージがここで作られたとも
言えるような気がします。
謙虚さ やさしさ 貞節 母性など 女性の美徳を備えた理想の女性像が
ここにあり、過酷過ぎる運命に翻弄する姿は本当に痛々しい!
ある晴れた日・・・・・と美しい歌声と情景がいっそう哀れに感じてくるのです。
最近はいろいろな作品を鑑賞しても 斜めから見るようになったのは歳のせいでしょうか。
昨日の新国立劇場での蝶々夫人の感想でした。