震災があったため書きそびれていたが、実は開催が始まってすぐに「岡本太郎展」へ行ってきた。
今年は岡本太郎生誕100年。アンディ・ウォーホールとかバスキアなんかもそうだけど、僕が子どもの頃にはリアルに存在していて、「芸術は爆発だ!」という言葉が流行したり、バラエティ番組に出たりしていたので、生きていたら100歳かと思うと少しびっくりする。
以前、文庫で出た「今日の芸術」を読んでいたので、岡本太郎展があったら行きたいな、とずっと思っていた。
太郎の彫刻は面白い。なんかウキウキする楽しさがある。
拒否する、という意味での「ノン」という作品があり、その造形が別の「河童」という作品に似ている。
僕は子どもの頃からずっと「ノン」と呼ばれている。そのうえ、ちょっと最近は「河童」に近いヘアスタイルだな、と自虐的なネタを考えて、一人でぷっと吹き出してしまった。でも誰かに話すのはやめておこう。
太郎の絵は赤と黄色が印象的でさらに濃紺が画面を引き締めている。その色の鮮やかさで、見た瞬間にはっとさせられる作品が多い。
「まひるの顔」は唯一の自画像なのかも知れない。
「美女と野獣」はどっちがどっちの影響なのかわからないけれど、赤塚不二夫とのつながりも想像される。僕にはニャロメに見えちゃうんだよね。
「装える戦士」は浅葉克己を連想した。
タモリの番組に出た映像を見ていて、なんとなく水木しげるに似てるなあと思った。
そういえば妖怪に見える絵も多い。出口近くに四方の壁一面が絵で囲まれたコーナーがあるが、僕はそこで百鬼夜行をイメージした。
グッズが充実していて、カタログはもちろん、他に紙製のコースターとポストイットを買った。
美術館の出口には、太郎の作品の海洋堂製フィギュアのガチャガチャがある。これは買いだ。早くしないと売り切れちゃうよ。(写真はフィギュアの「河童」)
地震の特番でNHKの「TAROの塔」は3回目以降を放映していないけど、これも楽しみに見ている。