カープの新監督にブラウンが決定

広島東洋カープの新監督にマーティ・ブラウン氏がほぼ決まった。
広島　来季監督にブラウン氏(スポニチ)
次期監督にブラウン氏(中国新聞)

広島東洋カープが「変わるんだという意志」を明確に出したという意味では素晴らしい決断である。ブラウン自信、マイナーリーグでの監督経験は豊富。04年にはマイナーで優勝、最優秀監督となるなど若手の育成にも定評がある。
ブラウンは92年から３年間カープに在籍。２年目に27本のホームランを打ったが、３年間は打率.275　ホームラン50本の地味な活躍しかしていない。
しかし、その３年間で私たちの心に素晴らしいプレイを刻み続けた。
それは「ハッスルプレイ」だ！

彼の持ち味は常にフルスイング。そして守備でも最後まであきらめない全力のプレイ。ダイビングキャッチはいつもだし、ファウルフライを懸命に追った末、スタンドやブルペンに飛び込んでしまうこともしばしばあった。
今のカープは、妙な「負け犬根性」が染みついている。そして「全力疾走」や球際など「最後まであきらめない」という気持ちを完全にどこかに落としてきている。
ブラウン新監督にはぜひ、若手の育成に能力を発揮するだけでなく、若手はもちろんベテランを含めた選手らの根性を叩き直してもらいたい。

そしてもう一つ、
カープが「本当に変わる」というのなら、
ブラウン監督にどれだけ権限を与えることができるかが鍵になるだろう。単なる「傀儡」では意味がない。

現在、日本ではマリーンズのバレンタインとファイターズのヒルマン監督が活躍している。特にバレンタインはその手腕は最初に万年Ｂクラスのチームを２位に引っ張り上げたり、今年の大活躍を見るように折り紙付きだが、最初にマリーンズの監督になったときに、フロント(特に当時の広岡GM)と対立してやめさせられたこともあった。
またバレンタインとヒルマンの２人は共通点がある。チームががらっと明るくなり、選手にのびのびとプレイさせている。マリーンズは毎年優勝を狙えるようなチームに成長したし、ファイターズも力を付けてきている。新庄の様な選手が活躍できるのも、ヒルマンのような心の広い監督がいるからであろう。(カープであんなことをやる選手がいれば、某監督にグチグチ言われるに違いない)
実際、両チームの観客動員は増えているし、
何しろファンが熱い！　それは、２人がそれぞれ率いるチームに心酔しているからだろう。

カープのフロントは、ブラウンが能力を発揮できるようにきちんとした環境を作るべきである。また当然、補強にきちんとお金をかけるべきだろう。そうすれば、ブラウンはきっとカープを明るくファイトあふれる戦う集団に生まれ変わらせてくれるはずだ！
フロントは新球場ができる09年には野村を監督にし、それまでブラウンにチームを託すようだが、そんなことにこだわらず当分彼にチームを預けるべきだろう。(それが何の特にもならないことは、某監督が証明している。そもそも某オーナーの覚えがいいからという理由で監督にさせるのはやめなよ！)

何ごとも壊すのは簡単だが、積み上げるには大変な時間がかかる
それは広島カープ自身の歴史を見てもよくわかる。実績のないチームが初優勝をするまで25年かかった。
チームが優勝から遠ざかって13年、その間にチームは壊れに壊れた。チームの再建にはおそらくかなりの時間がかかるはずだ(お金ないしさ…　現実的な補強も考えてないんだろうし…)。
私たちファンもしばらく我慢しないといけないと思う。暖かい心で見守ろうではないか！