はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

悩み事は、人に話すことで半分解決する

2022-10-18 | 日記
横浜に住んでいた女子中学生の自殺を手助けした、ということで、さいたま市の男が逮捕された。

その少し前にも、札幌市に住む女子大生の死体遺棄事件で、53歳のおっさんが逮捕されたが、この女子大生も自殺志願者だったらしい。

いずれも、SNSで知り合った仲ということで、2つの事件の内容はまったく違うとは思うが、いかに若い女性がSNSを安易に利用しているか、ということだろうし、今後もこの手の事件はなくならないと思う。

そもそも、「死にたい」と思うほど悩んでいる若者が頼るのは、誰でもいいから自分の話を聞いてくれる人だと思う。

その役目を果たしているのが、いわゆるカウンセラーと呼ばれる人たちだけど、これは実は国家資格でも何でもなく、自分で「私はカウンセラーだ」と宣言すれば、別に違法でも何でもない。

だから、あの「学校に行かないことをネタにして小金を稼ごうとする」Yotuber・ゆたぼんの父親も、実はカウンセラーを名乗っているそうだが、ゆたぼんに批判的なコメントをした人たちに対して暴言を吐いているので、「そんなのでホントに務まるの?」という疑問が沸くのは当然であるものの、実態があろうがなかろうが関係ないのである。

私も仕事柄カウンセラーの人たちと話をしたことが何度もあるが、その多くの人たち(女性が多かった)は、実におとなしくて、ゆたぼんの父とは逆の意味で「ホントに務まるの?」と思うことがあった。

しかし、人の話はじっと聞いてくれるし、とにかく話がしやすい。

「悩み事は、人に話すことで半分解決する」とも言われるが、まさにその通りだと思う。

自分の話をちゃんと聞いてくれることで、ひとまずは落ち着くわけである。

だから、そういう何でも相談できる人がまわりにいない、ということが、この女性たちにとって不幸だったのかも知れない。

ただ、行政だってそのあたりの事情はよく分かっているので、自殺を未然に防ぐために「自殺相談ダイヤル(#いのちSOS等)」というものを設置している。

しかし、聞くところによると、これに実際に電話をした人が、あまりにも事務的な対応にブチ切れてしまったそうだ。

人の話を聞くことは簡単なことでないのだが、事務的な対応や過度の詮索は、一番やってはいけないことのはずで、いかにもお役所仕事だなあと思う。

一部とは言え、こういう実態があるせいか、若者は行政には期待せず、どこの誰ともわからない人間に対して悩みを相談したりするのではなかろうか。

だから、今回逮捕された男たちは、「どうして自殺を止めようとしなかったのだ」という意味では責められるだろうし、死体遺棄という犯罪行為をしたのだから逮捕されて当然とは言え、自殺した女性たちって、もしかしたら満足していたかも知れない。

どうして急にこういう話をしたくなったのか、と言うと、今朝のニュースで、亡くなった女子中学生の母親が、逮捕された男のことを「犯人」と言っていたからだ。

これを聞いていて、何となく違和感があったわけである。

本人が希望したこと(?)の手助けをしたのだから、本人の行動自体が「やってはいけないこと」であったとすれば、さすがに「協力者」とは言えないが、「共犯者」と言ってもいいのではないか、と思ったわけである。

そんなことより、この母親は娘がそこまで悩んでいたことを知っていたのか?

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