kouheiのへそ曲がり日記

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クタバレ!自意識

2006-05-21 16:42:00 | 日記
さだまさしのベスト1と2(通)を借りてきて焼いた。
1のほうは大ヒットした曲ばかりで、初心者にも分かりやすい。

だが、大ヒットした曲=ファンのいちばん好きな曲、にはならないそうで、さだの場合、ファンが愛するトップ1は『主人公』(2・通に収録)なのだそうである。

ネットで歌詞を調べたところ、自分の人生では誰もがその主人公、という内容であった。
楽曲としても複雑な起伏に富んだ構造で、それだけ「通」好みに仕上がっている。

・・・やはり、どんな平凡な人でも「主人公」になりたいという気持は皆もっているのだなぁ・・・。

そこでだ、クタバレ!自意識、である。
「俺が!私が!」とか、その反対である「なんで俺が?私が?」はもうヤメにしませんか?

抹香臭い言い方ではあろうが、金があろうとなかろうと、社会的地位が高かろうと低かろうと、才能があろうとなかろうと、皆人間一列平等である。

なぜなら、スポットライトが当たる一握りの人々こそ分かっているだろうと思うのだが、彼らは実に多くの、スポットライトが当たらぬ人々のお陰で輝けているのだから。

ライオンに食われるシマウマの仔は、「なぜ俺が!?どうして私だけ!?」なんて、決して言わないものねぇ・・・。

Amazon上、存在しない本を入手!

2006-05-19 17:38:00 | 日記
スーパー源氏で見つけ、今日届いたのである、北杜夫対談集『怪人とマンボウ』が!

この本を買ったのは、今から30年ちかい昔、大学へ入る前、浪人中のことであった。
・・・あの頃の僕は、「現代日本には2人しか人間は存在しない、岡本太郎と僕だけだ」と本気で思っていた(笑)

だから対談者の一人である岡本氏との部分は暗記するぐらい読み返したものである。

不思議なことというのはあるもので、この本と大平光代著『だから、あなたも生きぬいて』の2冊がどうしても見つからないのである。
こんなに狭い我が家なのに・・・。

あぁ、長い間音信不通だった親友と再び巡り会ったような気持だ。

郵便振替の払い込みは、ATMを使うと手数料が60円になり、お得だというのも親切な局員さんに教えてもらった。

ずっと鬱陶しい雨が降り続いているが、今日は少しだけ気分がいい。
明日天気になあれっと(笑)

『シューレス・ジョー』

2006-05-18 08:23:00 | 日記
いわずとしれた映画『フィールド・オブ・ドリームス』の原作、W.P.キンセラ作。

まさか、これほど映画と物語の筋立てが異なっているとは思わなかった。
映画では父と子の断絶と和解がテーマだったが、小説はそうではない。

とにかく、映画を観ていても観ていなくても、どちらでも十分に楽しめる作品であることはたしかだ。

主人公レイの妻、アニーが素敵だ!(笑)

それはともかく、映画より難解な分、リアリティが向上している。
奇跡が起きても、登場人物たちはさほど動転しない。
そこがリアルなのである。

夢が叶う場所、そこが天国。
僕は天国へ行けるだろうか・・・?

『ブリージング・レッスン』

2006-05-16 11:23:00 | 日記
アン・タイラー作、ピュリツァー賞受賞作品。
主人公のマギー(主婦・48歳)はドジでマヌケで、異常と思えるほどおせっかいをやく。
その結果、事態をややこしくしてしまい、すべてを台無しにする。

はぁ、読んでてイライラする。
何なんだ?このおばはんは!
しかし、彼女の懸命さにだんだん胸が締めつけられていき、ついにはほろりとさせられてしまう。

上質のユーモアもてんこ盛りである。
ホントにアン・タイラーの才能には毎回驚かされる。

「これは家のこと!?」と多くの人が内心思うのではなかろうか?
もはやアメリカも日本も、文化の違いなど微々たる生活習慣と言語以外ほとんどないのだなぁと痛感させられる。

派手なアクションがあるわけではない。
スリルとサスペンスもない。
どんでん返しもない。
文学の真髄とは、鋭く深い「人間観察」なんだなぁとつくづく思う。

『パッチワーク・プラネット』

2006-05-14 14:28:00 | 日記
アン・タイラーの作品の中でも極上のもの、絶対読むべし!との評判だったので、わざわざ古本屋から取り寄せて読んでみたのだが・・・あんまり面白くなかったなぁ・・・。

主人公のバーナビーの成長がもっと印象的で、かつ爽やかであったら、随分と僕の評価も変わっていただろうとは思うのだが・・・。

でも、もちろん小説として優れた作品であることはたしかだ。
それは認める。
レンタ・バック社に依頼してくる老人たちも個性的で面白い。

だがバーナビーよ、もうちょっとカッコ良く変身しろよ!とつっこみたくなるのである。

それにしてもレンタ・バック社って面白い会社だな。
僕も働いてみたい(笑)