吉祥寺(ハモニカ横丁)の焼き鳥屋です。
師走に入り忘年会シーズンに入りました。
とは言っても、昔に比べると随分少なくなりましたねぇ~。
若い時は(気だけは、今でも若いつもりですが・・・)それこそ、飲んだ席なので「はめを外したり」上司を捕まえて「くだをまいたり」したものです。
今日は無礼講だと言った上司に限って、無礼を覚えていたり、あとでしっぺ返しがありましたね。
さて、飲む機会も増えることから、「はめを外す」と「くだをまく」の意味を雑学としてご紹介します。
10数年前、ドイツ(フランクフルト)の酒場で知り合った若者たちです。
彼らは、はめも外しませんし、くだもまきませんでした。
ドイツの若者に、くだをまかれても言葉が通じませんので影響はありませんね。(笑)
しかし、私が経験する限り外国人が「はめを外したり、くだをまく」人とは出会いませんでした。(国民性か?体質なのかなぁ~?)
先ず、「はめを外す」とは、どう言う状態か十分にお判りだと思いますが、つい飲み過ぎて調子にのり、あとから恥ずかしいくらいの行動をおこすことを言いますね。
本当は馬の口にくわえさせるクツワの部分を「はみ」と言うようです。
この「はみ」が「はめ」に変化したものですが、はみが外れると馬のコントロールが利かなくなり、暴れたり、とんでもない動きをしますので、「はみが外れる」が「はめを外す」になりました。
はめを外して、トラ箱に入るより、馬小屋に入る方が正解かも知れません。
我が家の酒置き場?です。
結構、溜まっちゃいました。女房も呆れています。
今度は「くだをまく」ですが、「くだ」とは何の意味だかお判りですか?
日ごろのウップンをここぞとばかりに晴らそうとして、とりとめのないことをグタグタ言うことを「くだをまく」といいますね。
あまりにも話が長いので、管(くだ)のように想像しますが、この「くだ」は、糸を紡ぐのに糸車をブ~ン、ブ~ンと音をたててまわしますが、その竿(さお)のことを言います。
では、何で「くだをまく」と言う意味になったのかですが、蚕を飼っていた農家などでは、自分で糸を紡いでいました。
農業の合間や夜なべ仕事として、長時間にわたって「くだをまく」音が聞こえていたようです。
毎晩のように、いつまで経ってもこの音を聞いていたのでうんざり(グダ、グダ)していたのでしょう。
これが、くだをまくと言う意味の語源なのです。
何気なく使っている言葉も、今では趣味の世界しか糸巻きがなくなりましたので、意味を理解することも出来なくなりました。
たまには、何処かで「はめを外したり」「くだをまきたい」ものです。
yuki 35