虎ノ門ハングリータイガー

先日錦糸町の店の常連さんと虎ノ門にあるパスタ屋「ハングリータイガー」の話題で盛り上がってしまったので、早速行って参りました。

虎ノ門の交差点から数分の所にあるこの店は私が虎ノ門で働き始めた２５年くらい前にはすでに有ったわけで、まだ若かった私にとっては大盛の素敵な店だったのです。
いわゆる「パスタ」ではなく「スパゲッチィ」とでも言うかすでに焼きうどんに近いというか、噂では「コルノマカロニ」というメーカーの２．１ｍｍという極太麺を使用しているとかでそれをくたくたになるまで茹でた（まぁこのサイズでアルデンテでは食べることは出来ないかも）昔懐かし喫茶店のナポリタン状態。

ただ、メニューとしてはチャンとイタリアンで「ペスカトーレ」だったり「バジリコ」だったりちゃんとメニューはイタリアンです。謎のメニューダニエルと言う物もあるけれど……カルボナーラのことだけどここではダニエルなのだ、どうやらそう言う名前の客が好きだったらしい。高校の時飯倉の「キャンティ」でバジリコを食べていたので始めてこの店のバジリコを食べた時には何じゃこりゃでしたが。（この店はオリーブオイルではなくマーガリンかバターなのです）
基本的にこの店のある路地はデブの聖地なのですが、向かい側に「ビッグラーメン」「元華」そしてこの「腹ぺこ虎」の魔のトライアングルに出没する人種はやや太めでおっさん率が非常に高いです。

ハングリータイガーの方には「恐怖のインテリママ」が鎮座ましましていて、豚小屋の女番人さながらに食べ終わったものはすぐに店から追い出されます。特に女性３人組とかでこようものなら軽く舌打ちされるくらいは覚悟しなくてはいけません。多分女性はおしゃべりしながら食べて、一人が食べ終わってもみんなが終わるまでぺちゃくちゃ喋りながらテーブルを占領するからでしょう。それをピンポイント攻撃で排除していく！なんと素晴らしい「おばば」でしょう。そう、私にとっては理想的な店です！

この店でメニューには載っていないのですが多くの人が頼む物が「ペスカコンバジ」
なんでしょうこの呪文は？

ペスカはペスカトーレですねイタリア語で「漁師」ですから貝やイカ、海老などのパスタです、でバジはバジリコのことでしょう。多分、多分ですイタリア語なのかどうかは解りませんがペスカトーレとバジリコのコンビがペスカ・コン・バジではないでしょうか。実際にほかにも「ペスカ・コン・アラビアータ」なども出来るようなのでスタンダードなパスタに魚介類を混ぜるという事のようです。

今回はアラビアータ中（大中小とある）１０００円を食べたのですが、脂っこくって濃い♪たしかにもう少し若くって食欲旺盛な頃なら毎日来ただろうなぁ。
ただし「中」でも普通の店の倍近くはあるのだ！ところで虎ノ門地区ってスパゲティの盛りが非常に多い店が沢山あるんだけれどホンと謎だよなぁ……

現在はレジ係の女性、配膳の男性店長とスタッフが揃っているのであの「おばば」はちょこっとしか顔を出さない、ほんの少し寂しくもあり、もしかしてもう少し遅い時間に来れば昔ながらの口調で「女はこっち座って！はい、メニュー！で、注文は？中？女は小にしなさい！」って怒鳴りまくってるのかも知れないです。