マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)

2010年05月27日 | 診療
ギャーっ
と激しくなく際に息をとめてしまう子がいます。

みるみる顔色が悪くなっていくのがわかります。
たいていは「はよ息せんかいっ」とはらはらしはじめるくらいで
ようやく息をしてくれるのですが、
中には頑張りすぎて?そのままひきつけてしまう子がいるんですね。
これが憤怒けいれん=泣き入りひきつけです。

診察の際にわたくしめがトラウマになっているおこちゃまたちは
激しく泣いてくれますので、うちでも数人はこの予備軍の子どもたちです。

泣いて息を止めている際はたたいたり、ゆすったりなどの刺激は無用です。
やさしくあやしてあげるのは構いません。
そうはいいながらも、一旦息するまで待って、
呼吸再開と同時にすぐ鼻吸引を躊躇なく開始させる鬼は誰ですか?(・ε・)

万一ひきつけまでいってしまえば嘔吐しないように側臥位(横向け)にして
服をゆるめてあげてしっかり観察です。
たいていは1~2分くらいでおさまるでしょう。
特に後遺症を気にする必要はないとされています。

いつまでという質問がありましたが、
意外と大きくなるまで変わらない子もいるようです。
4~6歳くらいまでは可能性あり。

その子の個性としか表現しにくいのですが、
泣かせないように周囲が変に気を使ってしまうようだと逆に精神発達上問題だとされます。
そうは言っても毎回あの顔色と付き合わされる方は大変なんですけどね。

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