海の見えるダイアリー

音楽・趣味・育児・・・海の見える家より日々のひとこまを。

子連れ狂詩曲

2007-02-26 13:38:54 | 家庭
ただいまダンナ、アメリカ出張中。。。(今晩帰ってくるんだけどね)
6日もムスメと2人きりだと、さすがに煮詰まってきた@@@@@
それもこれも、週末のこと。。。

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先日申請したムスメのパスポートを受け取りに、再び県庁へ。
受け取りには本人が行く必要があるので(赤ちゃんでも)、保育園を早引きさせてムスメと一緒に向かう。

「非日常」の大好きなムスメ、はなから異常にテンションが高い。歩道でも常にスキップ、そしてコケる。あ~~!

私はまだムスメの「おトイレ」申告に信頼が持てないので、出かける前、電車に乗る前、常に「おしっこ大丈夫?」と聞いている。1日に50回くらいは「おしっこ」と言っているに違いない(涙)

で、この日、広電(路面電車)に乗り換える前も聞いた。
「ないよー」とムスメ。
と・こ・ろ・が!

電車が発車するなり、「おしっこもれそう~」!!!!!
ガ~~~~ン!!

えええ~~、だから聞いたじゃん!!(と言っても始まらないので)、とにかく途中下車よ、途中下車!
ところがこの電車、しばらくは住宅地みたいなところばかり、コンビニも見つからない・・・ピーンチ!

ようやく見つけたコンビニ近くで電車を飛び降り、店に飛び込み、トイレに飛び込む!でも油断は禁物、パンツおろしてからだよ、まだだよっ!!

。。。セーフ。。。。はぁ~~~。。。

その後、電停で次の電車を待つ。「ね~、まだ~?ね~ね~!」
・・・アンタのせいで降りたんでしょっっっ!!!(怒)

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翌日は翌日で、親子コンサートに連れて行く。コンサートはお利口に聞けたが、帰りの電車で眠り込んだムスメ。
まだ2才くらいの頃、新幹線で眠っちゃったムスメを右肩に抱え、ボストンを左肩、背中にリュックで降りようとしたら、近くのお姉さん達が「わ~、お母さんって大変!」とヒソヒソ話すのが聞こえたっけ。。。そう、お母さんは大変なのだ!

で、もうすぐ5才になるムスメ、もう肩にかるってホームの階段を登れるほど私はタフじゃあない。気持ちよさそうなのを無理やり起こし、機嫌悪いのをなだめすかしてなんとか下車。。。(その後がタイヘン・・・)

早く大きくな~れ!
(ダンナも早く帰って来~い!!)

ノルウェーまたはノルウェー音楽(バトン)

2007-02-23 10:16:38 | 音楽
昨日、21日はノルウェーの王様の誕生日だったそうな。70才であらせられるとか。(でも祝日ではないらしい)
最近、ネットラジオでノルウェーのニュース聞いてるので、こういうことに詳しいワタシであった。。。

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さて、こんなバトンをもらっちゃいました。
「指定」バトンと言うのだそうです。


●回してくれた人からもらった『指定』を
『 』の中に入れて答える。
また、回す時は、お相手にテーマを指定する。

私への指定は 『ノルウェーまたはノルウェーの音楽』です。
臨機応変に選んで答えてみます。


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●最近思う『ノルウェー』

自由な国。人口が少ない。楽に生きられる。滝が多い。男性・女性の性別を感じる瞬間がほぼ皆無。(出産くらいか?)
涼しい。(ワタシの住んでいたベルゲンは、はっきりいって北海道より暖かいそうですから。海沿いなので、氷点下になることもほとんどなかったし、家の中は暖房付けっぱなしで暖かく、九州の実家の方が寒かった。笑)

もちろんいいとこばかりではなく・・・
サービス精神なし。仕事遅い。計画立たない。食べ物の種類が少ない(しかも高い!)
日本の「きちんとさん」にはツライ国である。(ワタシはいいかげんなので、適応してたよ)

●この『ノルウェー』に感動

ベタだが、自然の美しさはやはり!
フィヨルド・クルーズは素晴らしい、ただし、観光客がウジャウジャいると興ざめなので、あえてシーズン・オフに行くのが好き。バスも列車もフェリーも数がメッチャ少なくなるので、乗り損ねたらピンチだけど。

あと、ノールハイムスンという田舎に「滝の裏側を通れる」ところがあって、なんかすごい嬉しくて、しばらくうろちょろしちゃった。

夏、日が暮れないのも感動。11時頃まで夕方みたいだから、すぐ「午前様」になっちゃうのが危険だが(笑)。

初めて「グリーグの家」に行った時も感動した。


●好きな『ノルウェーの音楽』

グリーグの歌曲と出会ったのは運命でしょうか。具体的に言うとOp.33「ヴィニエの12の歌」の「春」。(こないだのコンサートではアンコールに使った)

実は大学の時、先輩達の公開試験をテープによく録音したのですが、その中である人がグリーグ歌ってたのだ。「君を愛す」と、この「春」。ドイツ語だけど。
後年、それを聴いていて、この曲が気になって、翌日「グリーグ歌曲集」買いに走った。それがきっかけ。ここから一気にノルウェー行きまで進むとは、お釈迦様でもご存じなかったかな。。。

留学の入試でも歌ったし、何かあるごとに演奏してる。
忘れられない一曲です。


●こんな『ノルウェー』は嫌だ

最初のとかぶるけど、とにかく仕事が遅い(人が多い)!
そして適当。締め切りとかいい加減。
ヴィザ申請の大学からの書類にミスがあって(生年月日が違った・・・)、やり直しをお願いしたにもかかわらず、しばらくして出来てきた書類、日付直ってないやん!!!(あり得ない~、
こちとら、ヴィザは死活問題なんやから!


●この世に『ノルウェー』が無かったら

北欧の人口が減る。
グリーグが生まれなかったわけだから、音楽の楽しみが減ってたかな?
「ノルウェー」じゃなかったら、どこに勉強しに行ったかな~?当初はドイツ考えてたんだけど。。。
そうなると、今のダンナと出会ってないから、別の人生歩んでましたね。フフフ・・・

 
●次に回す6人をお題つきで

・・・ということですが、興味のある方、ご自分の好きなテーマでご自由に。
例えばはに~ちゃん、「ウィーン」なんかでいかが?

服よりイモ

2007-02-20 14:22:58 | その他
パソコン復活!!
というのも、日曜日の朝、いきなりパソコンが壊れ、修理に出していたからである。(修理先はダンナだけど)
ネットなしでは不便で不便で・・・もう昔には戻れない(笑)。

さて先日、ムスメのパスポート申請に広島県庁まで行ってきました。
5月にノルウェーに行こうと企んでいるので、今いろいろ準備を進めているけど、そうだった、「お子ちゃま」にもパスポートがいるのだ!と気づき、慌てて行ってきた。(もちろん生後1ヶ月の赤ちゃんにもいるんですよ)

久しぶりに街まで出かけたので、滅多に行くことのないデパートでも覗いてみよう、と三越・天満屋をぶらぶら。う~ん、イマイチピンと来ないなあ。。。もともとブランドに興味がなく、ケチケチ主義なので、普段のファッションは「ゆめタウン」で済ませているのだ(笑)!

唯一大好きな「ローラ・アシュレイ」でも見てみるか、と思いつき、そごうへGO!しばらくぶりに行くので本館・新館とさんざん迷ったあげく、無事到着。ここのお店は実に2年ぶり。。。

カーディガンに「おっ?」と思うヤツもあったけど、白は汚れるしな~。。。。(ですので白は安物ばかり。笑)
他もあまり目を惹くものがなく、服を買うのは断念。意外に慎重派なのですよ。

せっかく来たのに戦利品一つもないのはサミシーので、9階催事場の「江戸情緒老舗くらべ」で大好きな「舟和の芋ようかん」だけ買って帰ってきました。こないだ東京で買いそびれたしな。

芋ようかんはやっぱり美味しい。買って良かった♪
服よりイモ。
ある意味私らしいか?!

プロフィールの写真

2007-02-14 15:21:05 | その他
「グリーグ没後100年記念演奏会Vol.1」、無事終わりました!!!
お天気にも恵まれ、お客様も大勢来ていただいて本当にありがとうございました。
何せ、総勢10名のアンサンブルでの「ペール・ギュント」、前日に初めて皆で合わせる、というハード・スケジュールで、なかなかスリルとサスペンス!
まあ細かいことを言えばいろいろあるけど(笑)、お客さんに「とても楽しめました」「グリーグが好きになりました」と言っていただいて、良い企画だったかな?と自負しております。
皆様、6月、10月にもご期待下さいませ!


さて、一つ終わって次のお仕事。
実はあるピアノ雑誌にグリーグについて書かせていただくことになり、ただいま執筆中。
で、プロフィールの写真を決めないといけないんで、昨夜ダンナと、子守り&おひな様を飾りに来てくれた母に、どれがいいか相談。

ダンナ「これがいいんじゃない?自然だし・・・」
私「え~、それは髪がボサボサじゃん!」
母「アンタはどうして白目をむいて写るんね!」
私「え~、白目なんてむいとらんって!」

などなど、批判&批評が飛び交い、三者三様で候補が決まらない。
もちろん、原稿内容の方が大切なのはわかっちゃいるが、多分最初で最後の掲載、少しでもカワイイ写真にしたいのが乙女心っていうもの(一体、何歳やねん?)。

とうとうダンナが最後に「ハイハイ、美人はどんな写真でも美人でいいねえ!じゃ、これ!」と強制決定~!(ギャ~、もちろん適当発言なので、話半分に聞いてくださいね、みなさまっ!笑)

・・・吉と出るか、凶と出るか・・・
(誰も期待してないって!)

グリーグ演奏会 曲目解説その3

2007-02-10 00:40:10 | 音楽
さて、最終回。(にしないと、明日から上京だし・・・)
コンサートでは休憩後のプログラムになります。

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・歌曲(ヴィニエ、ガルボルグの詩による)
     ~川のほとりで、ロンダーネにて、
      「山の娘」より ヴェスレモイ、ブルーベリーの丘の斜面、逢い引き

パート1の歌曲が「都会派作家」によるものなら、こちらは「田舎派」とでも言えましょうか。ヴィニエ、ガルボルグともノルウェー山岳地方で独自の発展を遂げた「ニーノシュク」という、もう一つの公用語を使用した作家です。詳しく説明するのはちょっと手間がかかる上、面白くないでしょうから、一言で言うと「田舎ことば」ですね。洗練はされてないけれど、郷愁を感じるというか、山々の生活が忍ばれる素朴な言葉。グリーグもこの言葉の響きに魅了され、この2人の作詞に手を付けたのでした。そしていずれも傑作です。
(ちなみにこのニーノシュク、今でも地方の方言としてちゃ~んと使われています。私がずっと伴奏してたT君もこてこてのニーノシュク話すので、私のノルウェー語はヘンなことになっちゃってます。。。)

「川のほとりで」「ロンダーネにて」はヴィニエの12の歌より。しみじみと美しい曲です。「ロンダーネにて」は前述T君が、英・王立音楽院受験の時、歌ったもの。試験官から「What a beautiful song!」と言われていたっけ。。。(そんなに知られてないの、この曲???)

「ヴェスレモイ、ブルーベリーの丘の斜面、逢い引き 」はガルボルグのチクルス「山の娘」全8曲より。こちらの方がより民族っぽい。グリーグをして「最初から曲は完成されている」と言わしめた詩集です。間違いなくグリーグ歌曲の代表作と言えるのですが、言語の関係で(例えば「君を愛す」だったら百歩譲ってドイツ語でもまあいけるが、こっちはダメでしょ・・・)世界的にメジャーにはなり得ていませんか。。。
というわけで、世にもまれな(?)ニーノシュクによる演奏をお聴きくださいませ♪


・劇音楽「ペール・ギュント」より (抜粋をいろいろな編成のアンサンブルで)

さて、いよいよ超メジャーな「ペール・ギュント」。多分どなたも名前くらい聞いたことあるでしょうし、音楽も知らず知らず耳にされていることと思います。ノルウェー最大の作家、イプセンがこの戯曲を書いたとき、「内容が世間には受けないだろうな~、最近売れてきたグリーグ君の音楽でお客が呼べるかも♪」と思案して、グリーグに依頼した音楽なのです。今ではグリーグ最大の代表作ですが、本人はこの作曲に相当苦しんだようです。全部で23曲のうち、8曲は「組曲」として後で編成されています。今回は組曲ではなく、劇のあらすじをたどりながら抜粋9曲を元の順番通りに演奏します。

話の筋は、詳しく書くとメチャ長くなるので一言で言うと「ならず者のペールという若者が、世界に冒険の旅に出て、いろいろあって老いて帰ってきたら、恋人ソルヴェーグはちゃ~んと待っててくれて、彼女の膝枕で子守歌を聴きながら死ぬ」という感じでしょうか。

1.前奏曲:オープニング・テーマですね。途中、民族楽器ハリングフェーレやソルヴェーグのテーマも出てきます。
2.ドヴレ山の王の広間にて:魔王の宮殿で騒ぐ悪魔たち。子供の頃、この曲怖かった~。。。
3.オーセの死:ペールの母の死に際。切々と悲しみに満ちたこの曲、小学校の劇「はだしのゲン」で原爆投下後のシーンで使ってたな・・・
4.朝の気分:超有名曲。実はモロッコ海岸の夜明けです。
5.アラビアの踊り:グリーグの考える東洋のイメージですね。アニトラの独唱が入ります。
6.アニトラの踊り:こちらも有名。今回はホルン、フルート、ピアノで。
7.ソルヴェイグの歌:美しい(けど難しい)曲ですね~。もちろんノルウェー語での独唱です。
8.ペール・ギュントの帰郷:ペールの乗った船が嵐で難破。ピアノ連弾ですが、激し~い!転覆しないようがんばります!
9.ソルヴェイグの子守歌:劇でも最後の曲。こちらも「ソルヴェーグの歌」に劣らず美しい歌です。静かに全曲を締めくくります。

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いかがでしたか?
長々とお付き合いありがとうございました。
興味の沸いたアナタ、コンサートへGO!

では、行ってまいりま~す♪


第12回演奏会 グリーグ没後100年記念演奏会Vol.1
≪グリーグと文学≫詩・戯曲からのインスピレーションによる作品を集めて

2007年2月12日(月・祝)14:30開演
重要文化財自由学園明日館講堂
   全席自由2,000

グリーグ演奏会 曲目解説その2

2007-02-08 02:03:12 | 音楽
では中盤戦、行ってみましょう♪

・組曲「シーグル・ヨルサルファル」より 第2、3曲
これは昨日も出てきた例の「熊星熊男」こと、ビョルンソンの戯曲に付けた劇音楽が元になってます。タイトルは「十字王シーグル」とも訳され、あの十字軍で活躍した英雄シーグルの冒険物語らしい。
イプセンの「ペール・ギュント」ほどメジャーではないのですが、音楽はなかなか魅力的で、後に全5曲の中から3曲選ばれて組曲にされました。さらにグリーグ自身によりピアノソロ、連弾曲にも編作され、今回は連弾で演奏します。

2曲目の「間奏曲~ボルヒルの夢」では静かに、不気味な低音から始まります。波のようにうねり絡まるメロディーが一段落すると、中間部は一転嵐のように激しく変化し、また初めのメロディーに戻って消えるように終わります。劇的で(そりゃそうだ、劇だもん。笑)幻想的な曲です。

3曲目「忠誠行進曲」は大先輩Jikimiさんが結婚行進曲として使われたという、華やかな曲。あるCDの帯に「世界で一番叙情的な行進曲」というコピーが付いていて、妥当な表現なのか何なのか。。。(笑)冒頭のファンファーレは度肝を抜くけど、続くテーマは穏やかで心地よく響きます。フィナーレは勝利に酔いしれるかのごとく、堂々と威厳に満ちています。スケールも大きく、しかもオケ曲ということで、ピアノ4手でどこまでその壮大さが出せるか、挑戦ですね♪

連弾ではセコンド(左側)を担当します。お馴染み、「トレモロの嵐」に翻弄されないよう、リポDでも飲んでがんばるぞ~!

では次回、パート3にご期待くださ~い。(もうちょっと書こうと思ったが、もう眠くなった・・・オヤスミ~)

おっと、その前に。
私の生徒、Mちゃんが音楽推薦による高校入試に見事、合格!という、嬉しいニュースが飛び込んできました!!!!!
Mちゃんは小4の頃から私のところに歌を習いに来ていて、中学に入ったあたりからグンと伸び、まろやかな良い声に育って来ている成長株。今後が楽しみです。
イヤ~、良かった良かった!

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   第12回演奏会 グリーグ没後100年記念演奏会Vol.1
≪グリーグと文学≫詩・戯曲からのインスピレーションによる作品を集めて

2007年2月12日(月・祝)14:30開演
重要文化財自由学園明日館講堂
   全席自由\2,000


グリーグ演奏会 曲目解説その1

2007-02-07 11:14:46 | 音楽
私のグリーグ・イヤー第一弾コンサートが来週に迫ってきたので、改めて宣伝♪

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第12回演奏会 グリーグ没後100年記念演奏会Vol.1
≪グリーグと文学≫詩・戯曲からのインスピレーションによる作品を集めて

2007年2月12日(月・祝)14:30開演
重要文化財自由学園明日館講堂
   全席自由2,000

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大学の後輩、あっちゃんのブログで、演奏会の曲目解説を見ていつも感心している私ですが、ちょっと真似して解説を。
って言ってもプログラム・ノートは立派なのを県芸後輩Hちゃんが書いてくださるので、私のは「独断と偏見に満ちた私的解説」ってことで(笑)。

♪♪♪♪♪♪♪♪

まずプログラム前半から。
・組曲「ホルベアの時代より」

この曲はグリーグ作品でもお馴染みでしょう。ただし、弦楽合奏が有名ですね。でも原曲はピアノ。そしてグリーグの作品の中でも異色作。というのも、この5曲(プレリュード、サラバンド、ガボット、エア、リゴドン)はバロック・スタイルだから。
この「ホルベア」というのはベルゲン出身の大作家で、バロック時代の人(あのバッハとかヘンデルとかと同時代)。この人の生誕200年に銅像の除幕式が行われ(銅像は今でもベルゲンの魚市場の前に建ってます)、そのためにグリーグは、ホルベアさんの時代を忍んでバロック式で作曲したのですね。
魅力的なメロディー、躍動感のある音運びでグリーグ節炸裂!
私も弾いたことあるけど、意外と見た目より弾きにくいやっかいな曲、でも魅力的なのでがんばれちゃう感じ?
以前共演したビオラ奏者が、「エアを弾いてると、雪のしんしんと降りしきる北欧の森を連想する」って言ってましたね~。私はプレリュードとガボットが大好き、曲の始まりからワクワク、どこかへ旅立つような気分になっちゃいます。(どこへ??)
今回は若手ホープ、Sちゃんの独奏です。きっと颯爽とした熱演を聴かせてくれることでしょう!!

♪♪♪♪♪♪♪♪

・歌曲(アンデルセン、ビョルンソン、イプセンの詩による)
~きみを愛す、はじめての出会い、白鳥、睡蓮に寄せて

次は歌曲を4曲。歌は後半もあるのですが、こちらは都会派(?)作家の詩による歌曲。いずれも若いときの作品です。
アンデルセン「きみを愛す」は一番有名かな?アンデルセンって、あの「マッチ売りの少女」などの童話王ですよ。デンマーク人なんだけど、当時ノルウェー独自の文化は遅れていて、文学、演劇なども主流はデンマーク。書き言葉もデンマーク語でした。(ので、現在ノルウェーの公用語は2種類、というややこしい事態になっちゃった。これに方言も絡むからああ複雑!)で、この曲、ロマンチックですよ~♪世間ではドイツ語で歌うことが多いみたいですが、絶対原語の柔らか~い響きの方が良い!

「はじめての出会い」はしみじみと心が温まる曲。作詞はビョルンソンという、イプセンに次ぐノルウェーの大作家。(ちなみにこの人、『ビョルンスチェルネ・ビョルンソン』っていう名前なんだけど、日本語に訳すと『熊星熊男』。見てくれもクマみたいに豪快で、名は体を表す格好の例か?!)
ノルウェー国歌の作詞家でもあります。性格も(クマみたいに?)激しく、一方的な思いこみでグリーグと絶交しちゃったことも。(しかも13年も続いた・・・原因はね、一言で言えばイプセンとグリーグの仲に、焼きもちを焼いちゃったんだね、とほほ。)ま、でもこれはいい曲です。グリーグも後にピアノやオケ曲に編曲してます。気に入ってたんでしょうね。

「白鳥」「睡蓮に寄せて」はノルウェーの国民的大作家、イプセンの作。(あの「ペール・ギュント」の作者ですよ。後半出てきますが。。。)
この2曲もグリーグの代表作でしょうね。瀕死の白鳥を包む静寂と最後の強さ、少女が手にする睡蓮の初々しさ・・・グリーグはシューマンと並ぶ歌曲作曲家と言われる通り、見たままの飾らない情景描写、叙情性は絶品です。夢のように美しい歌曲を、ノルウェー語でお聴きくださいね♪


では今日はここまで。まだ私の出番ないやん(笑)!