日々の寝言~Daily Nonsense~

【歴史から学ぶ】2023年を生きる4つのヒント

【歴史から学ぶ】2023年を生きる4つのヒント/①なぜリーダーは間違った選択をするのか/②拡大する格差と政治/③教育投資が日本を変える/④崩壊する1660年体制


波頭さんと磯田さんの対談で、
磯田さんの話が、いつものとおり、
とても面白かった。

この30年間に日本で
起きていることについての
話を聞いていると、
背筋が寒くなる。

経済成長率も、教育投資も
統計がある国の中で最下位に近い。

日本人の多くを契約労働にして得た
利益は内部留保と
海外資本家も多い株主への
配当に充てて、
国内に還元しない。

教育投資も、
設備投資もしない。

もはや、日本は
植民地同然になっている。

優秀な人は日本で働くよりも
外国を渡り歩いて働く
「走り者」になったほうが
ずっと儲かるので国を出てゆく。

国を維持するために、
国民の多くが細ってゆく。

隣の人が貧しくなっていることに
声をあげない愛国というのはおかしい、
というのはそのとおりだ。

セーフティーネットで永住を促進させて
「走り者」や、徒党を組むものを排除し
「家」や「墓」を永続させることをエートスとする
江戸以来の「1660年体制」というのもすごい洞察だ。

現在は、その 1660年体制が崩壊して、
いろいろなセーフティーネットが破綻して、
寿命格差も生まれている。

未婚男性の寿命の中央値は、
66~7歳だというのは衝撃的だ。

検索してみるとこれに関連する記事は
たくさん出てくる。

たとえば、Yahoo! ニュースの
荒川和久さんの記事
「いのち短かし、恋せぬおとこ」
未婚男性の死亡年齢中央値だけが異常に低い件


単身世帯が増えて、孤独死が増えて、
我々は「蝉と一緒」だ。

それでどうするのだ?
という点については明確な答えはないのだが、
ヒントとしては、

1660年体制を取り戻すのではなく、
新しいシステムを作る必要がある。

滅私奉公ではなく、
みんなが楽しみながら
公に参加できるような
システム、体制を作る。

ベーシックインカムをコアとして
多様な働き方、多様な学習、
自己投資ができるようにする。

地方議会も、今のような
偏った人たちの場ではなく、
陪審員のような、
無作為抽出のパートタイムにする
というのもよい案だと思うが、
到底実現しそうにないなぁ・・・

最後のメッセージは、
「自然へ、そしてつながろう」

自然回帰で、喪失したつながりを回復して、
新しい幸せの形を見つけなおす。

お金も、技術も、そのための
手段でしかなく、それを
目的としてはいけない。
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