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容疑検討エメラルド・ジャッジメントEP5
筆者-初出●Townmemory -(2009/10/27(Tue) 02:09:58)・(2009/11/01(Sun) 10:20:28) ・(2009/11/11(Wed) 19:44:16)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=34813,35022,35442&no=0 (ミラー)
[Ep5当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
うみねこ公式掲示板の企画のひとつに「エメラルド・ジャッジメント」があります。
これは各epの登場人物の「怪しさ」を1~9個の☆の数で表し、それを集計することで、
「公式掲示板では、誰が怪しまれていて、誰が怪しまれていないのか」
を数値化してみようという試みです。
ep5の事件に関する、わたしの答案を、ここに再掲します。
ですが、「誰が怪しいか」よりも、「余談」のほうに注目してもらいたいと思います。
「各キャラについて、指摘しておきたい雑多なこと」を、いろいろと書き加えてあります。われながら、ところどころイイことが書いてあります。どっちかというと、そっちが読んでもらいたいことです。誰が犯人、とかは、すでにこのブログでは完全に既出ですしね。
なお、項目と、☆数の目安は以下のようになっています。
掲示板に投稿した3つの書き込みをひとつにまとめてお送りします。
初出中の世間話をカットしました。
以下が本文です。
☆
エメラルドへの初回答です。集計結果に多様性をもたらすことを目的として。
わたし的に、集計結果を読むのが一番楽しいのが、エメラルドジャッジメントです。すぱっと数字で出るところが良いですよねー。シロクロはっきりして好きです。
基本的に、そろそろお馴染みになった(かどうか)古戸ヱリカ犯人説をとります。狂言説は現状、採用していません。
データは見ずに印象だけでものを言いますが、いずれかの形で狂言を想定する人が、やっぱりすごく多いような感じがしますね。
これって、大勢のユーザーが、協力して、「譲治や朱志香を生き返らせる反魂の大儀式魔法」を行っているようなものだな、と、ふと思いました。死んだように描かれたけれども、ユーザー全員で口裏を合わせて、死んでなかったことにしてしまおうという……。それって「うみねこ」的で、素敵だなと思いました。そこに参加してしまいたい、という気分も、あるにはあるんだけれども……。
> 〔おまけ企画第14弾〕~登場人物の容疑等数値化計画~
> エメラルド・ジャッジメント(EP5)
> 【第1回】対象者:第1の晩
A:右代宮楼座
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆
・その他の☆4は、「午前一時にゲストハウスに来るよう、古戸ヱリカに呼び出された」と考えていることから。
・つまり「午前一時という(推理上重要な)タイミング」を確定させるための時報として、利用されているという考え。
B:右代宮朱志香
【実行犯】☆
【計画者】☆☆☆☆★
【その他】☆☆☆☆★☆☆☆
・何も実行していない。
・しかし右代宮家を皆殺しにする計画は持っており、実行に移そうとはしていた(ep1~4の犯人であるという考え)。よって計画者☆5。
・3回、夏妃宛ての電話があるが、1回目と2回目の電話の男は朱志香だという考え。殺人計画の一端。ただし実行前にヱリカに殺されてしまい不履行に。
C:右代宮譲治
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
・真っ白。純粋な被害者。
D:右代宮真里亞
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆
・彼女のノートから、いとこ部屋の魔法陣が引き写されたと見るため、その他☆4。
E:右代宮蔵臼
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
・純粋な被害者だと見る。
F:呂ノ上源次
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★
・朱志香の計画の協力者なのでその他☆5。朱志香からの電話を「外線だ」と偽って夏妃に取り次ぐなど。
☆
エメラルド・ジャッジメントに回答します。
「弁護」という素敵なキーワードにひっぱられて、変なスイッチが入りましたよ。よろしくお願いします。
> 〔おまけ企画第14弾〕~登場人物の容疑等数値化計画~
> エメラルド・ジャッジメント(EP5)
> 【第2回】対象者:第2の晩・親族
A:右代宮秀吉
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕これはどこかに書こうと思っていた。秀吉が「死んだふり」をした可能性は低い。
なぜなら絵羽、霧江らが全員一致で「秀吉の死体を客間に運ぶ」ことにしたから。
それはすなわち、「夏妃の前でずっと死体のふりをし続けなければならない」ということ。太った人ほど息を殺すのは難しい。
秀吉が死んだふりの場合、共犯者たちは「死体を犯行現場に置いておく」ことを選ぶはず。よって「本当に死んでいた」と考えるのが自然。
B:右代宮夏妃
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕夏妃は秀吉が殺害された現場に居あわせていない、夏妃のクロゼットと秀吉の殺害現場はべつべつの客室である、と見る。
(物音を聞いたのは幻想描写、あるいは木造の壁越しのことではないか?)
C:右代宮絵羽
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕譲治、秀吉の死体を見たときの取り乱し方を演技だとは思わない。死亡狂言だとしたら、夏妃に暴力まで振るうとは考えづらい。
(自分が騙してる側なのに相手を殴る蹴るまでするのはさすがに身勝手すぎる)
D:右代宮留弗夫
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕少なくとも、秀吉の死に関して狂言はないと見る(秀吉の項参照)。
E:右代宮霧江
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕少なくとも、秀吉の死に関して狂言はないと見る(秀吉の項参照)。
F:右代宮戦人
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★
〔疑惑〕「本物の」19年前の赤ん坊だが、本人はそのことを知らないと見る。だが、朱志香はそのこと(彼が19年前の赤ん坊であること)を知っている、と見る。
Ep5では、戦人は朱志香に「久しぶりに六軒島に行く」という電話をかけていた。朱志香はこの電話がきっかけで、「19年前の赤ん坊が復讐のために島にやって来る」というシナリオを思いついた。
……という可能性を考えてその他☆5(悲劇のトリガーとして)。
そのシナリオは、夏妃をおどして親族会議を欠席させ、夏妃以外の親チーム6人をまとめて「第一の晩」とするためのもの(朱志香犯人説)。
〔弁護〕いとこ部屋での殺人が狂言であった場合、戦人も狂言のグルであると考えるのが自然。でないと譲治たちは午前3時から戦人が起床するタイミングまで、ひたすら死んだふりをし続けなければならない。
譲治、朱志香が「死んだふり」という悪趣味な狂言に同意しているのだとしたら、戦人を味方に引き込まないはずがない。
常識人の譲治すらも納得させた「狂言をしなければならない理由」を提示すれば、戦人が同意しないはずがないからだ。
戦人がグルなら、3時以降に首筋の特殊メイクをしたり、「朝何時に決行しよう」と打ち合わせたり、その時間まで仮眠を取ったり、お互いを起こし合って「さあ、今から狂言スタートだ」といったことが可能。
しかし、(もし仮に)ヱリカの証言を信じるなら、午前3時から朝まで、ヱリカが聞き耳を立てていた。つまり、そういった打ち合わせや、ゴソゴソと動き回ってメイクをすることなどは、一切なかったことになる。
つまり戦人たちは、細かい打ち合わせや仮眠や、午前3時以降のメイクが可能であったにもかかわらず、それをせず、すべての準備を午前3時以前に済ませて、午前3時から朝までの数時間、ひたすらひと言も発さずにじっと死んだふりをしていたということになる。これは不自然。
この不自然を解消するためには、最低限でも、「狂言があったとして、戦人は狂言のことを知らなかった(ほんとの死体だと思った・譲治たちは戦人を騙そうとした)」という条件が必要となる。
(もしくは、ヱリカは聞き耳など立てていなかった、という条件でも良いが)
以上の論証により、戦人の狂言参加は著しく可能性が低い、と主張する。
しかし、より自然な条件は、「死体は本当の死体だった」というものだと考える。
☆
> 〔おまけ企画第14弾〕~登場人物の容疑等数値化計画~
> エメラルド・ジャッジメント(EP5)
> 【第3回】対象者:金蔵・親族以外の生存者
A:右代宮金蔵
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕Ep5特有の疑惑は別段なし。
以下シリーズ全体としての印象を語ります。作品としての『うみねこ』が書かれるにあたって、モトネタのひとつになっていると思われるある古典的ミステリーでは、金蔵ポジションの人(序盤で死亡)が殺人計画を持っており、それを別人が受け継いでいるという真相でした。それに倣えば、計画者の疑惑ポイントを加算しても良いのですが、そこまで(先行作と)同じにはまさかしないだろうというメタ推理をしました。
〔弁護〕死んでいる人間が何かを実行することはできない。計画を残して、誰かがそれを受け継いでいるという印象も正直受けない。
以下全体を通しての一般論。金蔵の魔法理論と、ベアトリーチェの魔法理論は、内容がぜんぜん違う、という印象です。ここでの魔法とは「求めるものを手に入れる方法論」くらいのことです。その方法論をファンタジックに色づけしたものを、この作品では「魔法」と呼んでいます(蔵臼のビジネスのことを「錬金術」と呼んだりするのが好例)。
金蔵の計画を誰かが踏襲しているのだったら、もうすこしギャンブルっぽいテイストが各事件にあってもいいかなって感じがします。
B:紗音
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★
〔疑惑〕「夏妃は秋が好き」という情報を、世間話のレベルで朱志香に告げた。朱志香はその情報を利用して、夏妃を脅迫する材料(秋カード)とした。結果的に善意が悪用されたということでその他に☆をカウント。
〔弁護〕とくべつ、疑わしい動きは見られない。
C:嘉音
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕〔弁護〕嘉音は実際には存在しない、架空の人物と見ているため、いっさいの行動、計画を行うことはできないと考える。
嘉音が存在しないのであれば、嘉音が使用人控え室に帰ってくるかもしれないのにもかかわらず、絵羽が控え室を封印した(嘉音が開けてしまえば封印は台無しになり、源次のアリバイも消失する)ことが説明できる。つまり嘉音は存在しないので、彼が控え室に休みに来る(ドアを開ける)可能性はないという考え。
以下シリーズ全体の話。嘉音が物体に対して物理的な影響を及ぼすとき、かならず別の人が同席しているという点に注目する。肥料袋は戦人が運んだ。ep1の絵羽夫妻客室を開けるときには熊沢がいた。ボイラー室も同様。ep2で魔女の貴賓室を解錠したのは朱志香。ep5で使用人控え室を開けたときにも熊沢がいた。よってこれらの場面は、嘉音がいなくても、同席者が物を運ぶなりドアを開けるなりすれば現象が成立する。嘉音が一人で物理的な操作をする場面って、ないのではないか?(そのことが伏線ではないか?) ep2で紗音がひとりでバツ掃除をさせられているときにも、彼は掃除を手伝いはしないのでした。ep1の「僕だって……」は、「僕だって、実在の人間だったら、物くらい運べるのに」だったりして……。
D:熊沢ちよ
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★☆☆
〔疑惑〕19年前の崖の事件の日、夏妃のそばに控えていた「壮年の使用人」が熊沢である可能性。
その場合、助かった赤ん坊を「死んだ」と偽るためには、熊沢の関与が必須。そしてそのことがめぐりめぐって19年後に、夏妃のアリバイを奪うことになる。
E:郷田俊朗
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕なし。
〔弁護〕EP5だけでなく、すべてのエピソードにおいて白と見る。
以下余談。いとこ部屋の惨劇を狂言とする場合、別室に隠れた楼座や譲治たちに食事を供給する必要があり、郷田の関与はほぼ必須と考えられる。しかし郷田は夏妃に恩義を感じている人物であるので、夏妃を陥れる陰謀に荷担するというシナリオには違和感がある。狂言説を成立させるとき、ここの解釈は何らかの形で欲しいところ(食料を島外から準備してきていた、とかね。その場合かなり計画的ですね)。
F:南條輝正
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔弁護〕朱志香の共犯者と考えているけれども、今回朱志香が早期に死亡したため、不審な動きはしなかったと考える。
EP5の死体は、すべて発見時に死体だった、という推理を採っているので、検死の虚偽もなし。
狂言があり、それに参加しており、死んでない人を死んだと偽った、それは夏妃を陥れるためであった……というシナリオの場合、金蔵の書斎で、金蔵生存説にのっとった発言を必死でしていた南條の姿に違和感が生じる。
G:古戸ヱリカ
【実行犯】☆☆☆☆★☆☆☆☆
【計画者】☆☆☆☆★☆☆☆☆
【その他】☆☆☆☆★☆☆☆☆
〔疑惑〕EP5唯一の犯人として告発する。
EP5において、親族会議「以外」の、すべての人物のアリバイが、ヱリカたったひとりの証言によって保証されていることに注目する。ヱリカは、ほとんどの人物のアリバイを、恣意的に作ることができ、また奪うことができた。彼女は、自分で殺人を犯したうえで、特定の他人にその罪をなすりつけることが可能。
また、「自分が旅行すると、かならず殺人事件が起こる」という趣旨の発言を2回にわたって行っていることに注目する。そんなことがありえるのはフィクション内だけのことであり、現実的な解釈としては、「ヱリカ本人が殺人を犯しており、自分で探偵役となって別の人間を告発している」という発想を自然としたい。
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
容疑検討エメラルド・ジャッジメントEP5
筆者-初出●Townmemory -(2009/10/27(Tue) 02:09:58)・(2009/11/01(Sun) 10:20:28) ・(2009/11/11(Wed) 19:44:16)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=34813,35022,35442&no=0 (ミラー)
[Ep5当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
うみねこ公式掲示板の企画のひとつに「エメラルド・ジャッジメント」があります。
これは各epの登場人物の「怪しさ」を1~9個の☆の数で表し、それを集計することで、
「公式掲示板では、誰が怪しまれていて、誰が怪しまれていないのか」
を数値化してみようという試みです。
ep5の事件に関する、わたしの答案を、ここに再掲します。
ですが、「誰が怪しいか」よりも、「余談」のほうに注目してもらいたいと思います。
「各キャラについて、指摘しておきたい雑多なこと」を、いろいろと書き加えてあります。われながら、ところどころイイことが書いてあります。どっちかというと、そっちが読んでもらいたいことです。誰が犯人、とかは、すでにこのブログでは完全に既出ですしね。
なお、項目と、☆数の目安は以下のようになっています。
☆ :疑えるとは思わない
☆☆☆☆☆ :可能性は五分五分だと思う
☆☆☆☆☆☆☆☆☆ :容疑濃厚、真っ黒!
【実行犯】実際に手をかけて殺人を犯す等、犯行を行った可能性
【計画者】実際に手を下していなくても、惨劇を意図的に引き起こす要因となった可能性
【その他】上記以外に怪しまれる要素(そのつもりがないのに惨劇の引き金を引いた、重大な情報を握りつぶしている等)を持っている可能性
(藤井ねいのさんによる出題文)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=34333&no=0
掲示板に投稿した3つの書き込みをひとつにまとめてお送りします。
初出中の世間話をカットしました。
以下が本文です。
☆
エメラルドへの初回答です。集計結果に多様性をもたらすことを目的として。
わたし的に、集計結果を読むのが一番楽しいのが、エメラルドジャッジメントです。すぱっと数字で出るところが良いですよねー。シロクロはっきりして好きです。
基本的に、そろそろお馴染みになった(かどうか)古戸ヱリカ犯人説をとります。狂言説は現状、採用していません。
データは見ずに印象だけでものを言いますが、いずれかの形で狂言を想定する人が、やっぱりすごく多いような感じがしますね。
これって、大勢のユーザーが、協力して、「譲治や朱志香を生き返らせる反魂の大儀式魔法」を行っているようなものだな、と、ふと思いました。死んだように描かれたけれども、ユーザー全員で口裏を合わせて、死んでなかったことにしてしまおうという……。それって「うみねこ」的で、素敵だなと思いました。そこに参加してしまいたい、という気分も、あるにはあるんだけれども……。
> 〔おまけ企画第14弾〕~登場人物の容疑等数値化計画~
> エメラルド・ジャッジメント(EP5)
> 【第1回】対象者:第1の晩
A:右代宮楼座
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆
・その他の☆4は、「午前一時にゲストハウスに来るよう、古戸ヱリカに呼び出された」と考えていることから。
・つまり「午前一時という(推理上重要な)タイミング」を確定させるための時報として、利用されているという考え。
B:右代宮朱志香
【実行犯】☆
【計画者】☆☆☆☆★
【その他】☆☆☆☆★☆☆☆
・何も実行していない。
・しかし右代宮家を皆殺しにする計画は持っており、実行に移そうとはしていた(ep1~4の犯人であるという考え)。よって計画者☆5。
・3回、夏妃宛ての電話があるが、1回目と2回目の電話の男は朱志香だという考え。殺人計画の一端。ただし実行前にヱリカに殺されてしまい不履行に。
C:右代宮譲治
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
・真っ白。純粋な被害者。
D:右代宮真里亞
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆
・彼女のノートから、いとこ部屋の魔法陣が引き写されたと見るため、その他☆4。
E:右代宮蔵臼
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
・純粋な被害者だと見る。
F:呂ノ上源次
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★
・朱志香の計画の協力者なのでその他☆5。朱志香からの電話を「外線だ」と偽って夏妃に取り次ぐなど。
☆
エメラルド・ジャッジメントに回答します。
「弁護」という素敵なキーワードにひっぱられて、変なスイッチが入りましたよ。よろしくお願いします。
> 〔おまけ企画第14弾〕~登場人物の容疑等数値化計画~
> エメラルド・ジャッジメント(EP5)
> 【第2回】対象者:第2の晩・親族
A:右代宮秀吉
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕これはどこかに書こうと思っていた。秀吉が「死んだふり」をした可能性は低い。
なぜなら絵羽、霧江らが全員一致で「秀吉の死体を客間に運ぶ」ことにしたから。
それはすなわち、「夏妃の前でずっと死体のふりをし続けなければならない」ということ。太った人ほど息を殺すのは難しい。
秀吉が死んだふりの場合、共犯者たちは「死体を犯行現場に置いておく」ことを選ぶはず。よって「本当に死んでいた」と考えるのが自然。
B:右代宮夏妃
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕夏妃は秀吉が殺害された現場に居あわせていない、夏妃のクロゼットと秀吉の殺害現場はべつべつの客室である、と見る。
(物音を聞いたのは幻想描写、あるいは木造の壁越しのことではないか?)
C:右代宮絵羽
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕譲治、秀吉の死体を見たときの取り乱し方を演技だとは思わない。死亡狂言だとしたら、夏妃に暴力まで振るうとは考えづらい。
(自分が騙してる側なのに相手を殴る蹴るまでするのはさすがに身勝手すぎる)
D:右代宮留弗夫
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕少なくとも、秀吉の死に関して狂言はないと見る(秀吉の項参照)。
E:右代宮霧江
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕特になし。
〔弁護〕少なくとも、秀吉の死に関して狂言はないと見る(秀吉の項参照)。
F:右代宮戦人
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★
〔疑惑〕「本物の」19年前の赤ん坊だが、本人はそのことを知らないと見る。だが、朱志香はそのこと(彼が19年前の赤ん坊であること)を知っている、と見る。
Ep5では、戦人は朱志香に「久しぶりに六軒島に行く」という電話をかけていた。朱志香はこの電話がきっかけで、「19年前の赤ん坊が復讐のために島にやって来る」というシナリオを思いついた。
……という可能性を考えてその他☆5(悲劇のトリガーとして)。
そのシナリオは、夏妃をおどして親族会議を欠席させ、夏妃以外の親チーム6人をまとめて「第一の晩」とするためのもの(朱志香犯人説)。
〔弁護〕いとこ部屋での殺人が狂言であった場合、戦人も狂言のグルであると考えるのが自然。でないと譲治たちは午前3時から戦人が起床するタイミングまで、ひたすら死んだふりをし続けなければならない。
譲治、朱志香が「死んだふり」という悪趣味な狂言に同意しているのだとしたら、戦人を味方に引き込まないはずがない。
常識人の譲治すらも納得させた「狂言をしなければならない理由」を提示すれば、戦人が同意しないはずがないからだ。
戦人がグルなら、3時以降に首筋の特殊メイクをしたり、「朝何時に決行しよう」と打ち合わせたり、その時間まで仮眠を取ったり、お互いを起こし合って「さあ、今から狂言スタートだ」といったことが可能。
しかし、(もし仮に)ヱリカの証言を信じるなら、午前3時から朝まで、ヱリカが聞き耳を立てていた。つまり、そういった打ち合わせや、ゴソゴソと動き回ってメイクをすることなどは、一切なかったことになる。
つまり戦人たちは、細かい打ち合わせや仮眠や、午前3時以降のメイクが可能であったにもかかわらず、それをせず、すべての準備を午前3時以前に済ませて、午前3時から朝までの数時間、ひたすらひと言も発さずにじっと死んだふりをしていたということになる。これは不自然。
この不自然を解消するためには、最低限でも、「狂言があったとして、戦人は狂言のことを知らなかった(ほんとの死体だと思った・譲治たちは戦人を騙そうとした)」という条件が必要となる。
(もしくは、ヱリカは聞き耳など立てていなかった、という条件でも良いが)
以上の論証により、戦人の狂言参加は著しく可能性が低い、と主張する。
しかし、より自然な条件は、「死体は本当の死体だった」というものだと考える。
☆
> 〔おまけ企画第14弾〕~登場人物の容疑等数値化計画~
> エメラルド・ジャッジメント(EP5)
> 【第3回】対象者:金蔵・親族以外の生存者
A:右代宮金蔵
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕Ep5特有の疑惑は別段なし。
以下シリーズ全体としての印象を語ります。作品としての『うみねこ』が書かれるにあたって、モトネタのひとつになっていると思われるある古典的ミステリーでは、金蔵ポジションの人(序盤で死亡)が殺人計画を持っており、それを別人が受け継いでいるという真相でした。それに倣えば、計画者の疑惑ポイントを加算しても良いのですが、そこまで(先行作と)同じにはまさかしないだろうというメタ推理をしました。
〔弁護〕死んでいる人間が何かを実行することはできない。計画を残して、誰かがそれを受け継いでいるという印象も正直受けない。
以下全体を通しての一般論。金蔵の魔法理論と、ベアトリーチェの魔法理論は、内容がぜんぜん違う、という印象です。ここでの魔法とは「求めるものを手に入れる方法論」くらいのことです。その方法論をファンタジックに色づけしたものを、この作品では「魔法」と呼んでいます(蔵臼のビジネスのことを「錬金術」と呼んだりするのが好例)。
金蔵の計画を誰かが踏襲しているのだったら、もうすこしギャンブルっぽいテイストが各事件にあってもいいかなって感じがします。
B:紗音
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★
〔疑惑〕「夏妃は秋が好き」という情報を、世間話のレベルで朱志香に告げた。朱志香はその情報を利用して、夏妃を脅迫する材料(秋カード)とした。結果的に善意が悪用されたということでその他に☆をカウント。
〔弁護〕とくべつ、疑わしい動きは見られない。
C:嘉音
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕〔弁護〕嘉音は実際には存在しない、架空の人物と見ているため、いっさいの行動、計画を行うことはできないと考える。
嘉音が存在しないのであれば、嘉音が使用人控え室に帰ってくるかもしれないのにもかかわらず、絵羽が控え室を封印した(嘉音が開けてしまえば封印は台無しになり、源次のアリバイも消失する)ことが説明できる。つまり嘉音は存在しないので、彼が控え室に休みに来る(ドアを開ける)可能性はないという考え。
以下シリーズ全体の話。嘉音が物体に対して物理的な影響を及ぼすとき、かならず別の人が同席しているという点に注目する。肥料袋は戦人が運んだ。ep1の絵羽夫妻客室を開けるときには熊沢がいた。ボイラー室も同様。ep2で魔女の貴賓室を解錠したのは朱志香。ep5で使用人控え室を開けたときにも熊沢がいた。よってこれらの場面は、嘉音がいなくても、同席者が物を運ぶなりドアを開けるなりすれば現象が成立する。嘉音が一人で物理的な操作をする場面って、ないのではないか?(そのことが伏線ではないか?) ep2で紗音がひとりでバツ掃除をさせられているときにも、彼は掃除を手伝いはしないのでした。ep1の「僕だって……」は、「僕だって、実在の人間だったら、物くらい運べるのに」だったりして……。
D:熊沢ちよ
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆☆☆☆★☆☆
〔疑惑〕19年前の崖の事件の日、夏妃のそばに控えていた「壮年の使用人」が熊沢である可能性。
その場合、助かった赤ん坊を「死んだ」と偽るためには、熊沢の関与が必須。そしてそのことがめぐりめぐって19年後に、夏妃のアリバイを奪うことになる。
E:郷田俊朗
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔疑惑〕なし。
〔弁護〕EP5だけでなく、すべてのエピソードにおいて白と見る。
以下余談。いとこ部屋の惨劇を狂言とする場合、別室に隠れた楼座や譲治たちに食事を供給する必要があり、郷田の関与はほぼ必須と考えられる。しかし郷田は夏妃に恩義を感じている人物であるので、夏妃を陥れる陰謀に荷担するというシナリオには違和感がある。狂言説を成立させるとき、ここの解釈は何らかの形で欲しいところ(食料を島外から準備してきていた、とかね。その場合かなり計画的ですね)。
F:南條輝正
【実行犯】☆
【計画者】☆
【その他】☆
〔弁護〕朱志香の共犯者と考えているけれども、今回朱志香が早期に死亡したため、不審な動きはしなかったと考える。
EP5の死体は、すべて発見時に死体だった、という推理を採っているので、検死の虚偽もなし。
狂言があり、それに参加しており、死んでない人を死んだと偽った、それは夏妃を陥れるためであった……というシナリオの場合、金蔵の書斎で、金蔵生存説にのっとった発言を必死でしていた南條の姿に違和感が生じる。
G:古戸ヱリカ
【実行犯】☆☆☆☆★☆☆☆☆
【計画者】☆☆☆☆★☆☆☆☆
【その他】☆☆☆☆★☆☆☆☆
〔疑惑〕EP5唯一の犯人として告発する。
EP5において、親族会議「以外」の、すべての人物のアリバイが、ヱリカたったひとりの証言によって保証されていることに注目する。ヱリカは、ほとんどの人物のアリバイを、恣意的に作ることができ、また奪うことができた。彼女は、自分で殺人を犯したうえで、特定の他人にその罪をなすりつけることが可能。
また、「自分が旅行すると、かならず殺人事件が起こる」という趣旨の発言を2回にわたって行っていることに注目する。そんなことがありえるのはフィクション内だけのことであり、現実的な解釈としては、「ヱリカ本人が殺人を犯しており、自分で探偵役となって別の人間を告発している」という発想を自然としたい。
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
嘉音の物理現象操作不可仮説とかいいですね
おひさしぶりです。嘉音くんはお茶の配膳もしないし、トランプすることもかたくなに拒否するのですよね。出現、退場のときも、「いつのまにか、嘉音がいた」とか「いつのまにか、姿を消していた」みたいな書き方がされることが多いのです。
以上、赤字byベルン
http://blog.goo.ne.jp/grandmasterkey/e/05dbe34ef18e361114d8d910d6f8185c
その通りですね。ヱリカは「万引きの」犯人ではない、でも全然いけるのです。