風さんの今日の詰碁

おかげさまで五年目に入りました^^。
きときと碁界の話題も提供していきます。
一緒に囲碁の世界を楽しみましょう。

布石の研究 21 風の感覚 2

2010-03-01 13:10:40 | Weblog
前回のテーマ図です。

黒1とはさみたいと考えてほしい局面です。
ハサミとは、星の黒石と1とで白を文字通りはさんで攻める意味です。この手段を覚えると一気に作戦の範囲が広がります。

ブラック軍は黒1と打つことで、左方の三子とタッグを組んで黒地が大きく広がった感じがするでしょう。その上にはさまれた白石が相当不自由です。この感覚を身につけてください。

今度ははさまれたホワイトはどうするか。結構困るんですね。
そこで白のサバキで有名で人気のある手段が「三三に入る」ことです。
この手が自然に打てるようになるといいですねえ。

ということで、このあとの手順もいろいろとあるのでしょうが、黒7までが代表的な定形です。黒7はAが多いのですが、7もなかなかいいですよ。お奨めです。

変化として、黒3で逆に押さえた手順が下図



黒9はあとのことを考えると、この手が良いでしょう。黒11からぐんぐん押さえつけて、雄大な壁が出現しました!この展開も魅力的ですね。
どちらを選択するかは黒に選択する権利があります。みなさんが黒ならどちらを選びたいですか^^。

ただし黒が一方的に良いわけではありません。あくまで模様(大きな地になるかもしれないし、相手の打ち方が上手く思ったほど出来ないかもしれない^^)であり地とはいえないからです。
確定地を増やしながら次は白番、どこから打っていくか、まだまだ勝負は山あり谷ありでしょう。

それから他の変化もみてみましょう。



黒1の受けは穏やかな手です。白4までは定形です。
この時黒(中に○)の位置が少し不満なんですね。この位置がJ17にあれば今の進行もあると考えるのですがいかがですか。

石の強弱→生死のことを考えながら着点を決めることが多いのです。つまりは詰め碁の能力を高めることが大事なんですね。

では今日の問題です。黒が三三に入った時白が二段バネ!してきました。黒側から見るとやっかいな手段です。強力な攻撃力を持っているので、損しないようにしっかり対処法を研究しましょう。




小休止

昨日、囲碁仲間の結婚式に出席してきました。
自分の娘以来だったのと、披露宴での乾杯を頼まれていたので少し緊張気味^^。

相手のお嫁さんはとても優しそう、良いカップルになるでしょうね。

Q君の職業は救命士と消防士。職場の偉い方々が参列されており、良い機会なので、ぜひQ君を先生として囲碁クラブを作ってもらうことをお願いしておきました。
新婦のお仕事は保育士、やはり園長さんとかいらしたので、園児に囲碁はいかがですか、と売りこみしておきました^^。
どちらも「囲碁はいいですねえ^^」とおっしゃっていただきましたが社交辞令でもうれしいですね。

爽やかな宴もすすみ、新婦が父母に感謝の手紙を読み始めた時、その内容が人柄を感じさせるものだったのでしょう。
会場のあちこちからすすり泣きが聞こえてきて、おまけに同じテーブルの偉い方々が涙し始めたのです。時々嗚咽が漏れるくらい、これには風も参りました。あやうくこっちも引き込まれそうになり、こらえるのに必死、早く終わってくれと思ったのでした。園長さんたちは経験が多いのかそうでもなかったようです。やはり女性は強いなあ。

普段、人の命をあずかってる人たちは人一倍情にもろいのか、あるいはご自分の娘のことが重なったのでしょうか。
でも風の隣の、男らしい風貌の隊長さん(新郎の直属の上司)の涙は風にはとても素敵に見えました。この隊長ならQ君もしっかり鍛えられているに違いないと確信しました^^。

二人の人柄でしょうね、本当に心温まる良い結婚式でした。

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4 コメント

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対処法 (あまうり)
2010-03-02 17:43:32
 ど~も!あまうりです!今回から僕もときどき参戦させていただきます。
 え~と、この型の定石はB-4、B-5、C-5、E-4、B-6、B-3、A-5、B-2でしたっけ。だけど僕的には、この定石だと辺が大きく、損なように思います。(わかりませんが^^)かといって、おとなしく、B-4、B-5、B-3、E-4、D-2、C-6でも、2段バネしていないときと比べて屈服させられているのでつまりません。最善の対処法は何なのでしょうか。教えてください。
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解答ありがとう ()
2010-03-02 23:40:46
あまうり君、良く勉強してるねえ^^。
君が示した手順が一番の候補でしょう。
下辺が大きく見えるようなら、別案(F3の切り)でいくのでしょうね。

いろいろ実戦で試してみて、どれが得策か感じれるようになりましょう。
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色々と考えると (入門者I)
2010-03-03 12:53:12
F3から始めて,下辺EからLの間に根拠を作り中央に展開する方法(左下隅は白に譲る)を考えましたが,ここだけに関わっていたのでは,他の場所が(白に上辺に根拠を作られたり,右下隅に入られたり,中央を囲う気配をされたり),危うくなります。あっちこっちバランス良く打つタイミングをものにするのが課題です。やはり,「これは何目の手」であるかを読めるようになることでしょうか。(6月から習い始めて1年もたたないのに,一端の口をきいています。)
前に,自分の打つ方針が決まってから碁石を持つように注意され,そのようにしています。逆の立場に立つとよく理解できます。先日,相手の方が,石を置こうとしては止め,いやこっちにしようかなと別の場所に置きそうになるが止め,やっぱりこっちかなと別の場所に置こうとされました。待つのは構わないのですが,そこに置かれればああしようと考えている途中で,場所が変更されると,こちらも応じる方法を考え直すので,これを何回も繰り返されると,なるほどそういうことも考えられるのかと,学ぶべきところもあるのですが,挙句の果て,こちらに最も不都合な場所に置かれたときには,(心の臓に)応えました。囲碁は面白いのですが,次々と考えないといけないことが出てきて奥が深いですね。 (プロでないにしても)もっと若い時から始めておればもっと楽しめただろうと思っています。
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Unknown ()
2010-03-03 16:04:26
Iさんのお気持ちはよくわかります^^。
お相手の方とはかなり前からのお付き合いですが、以前は迷うことなく打っておられました。

それがどうしてか、着手する際、逡巡されるようになったのです。少しの間ブランク時期があった性かとも思ったこともありましたが、少し違うようです。

風は医者ではないですが^^、何となく理解できるような気がします。治せるか治るか、名医と呼ばれるよう頑張ります^^。

Iさんはすでに立派に碁打ちの仲間入りされています。理解したようなセリフを言うのも自然な現象で人情でしょうね^^。全然おかしなことはありません^^。

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