ハーモニカと金属アレルギー

以前、「ハーモニカと喘息」という記事を書きましたが、その頃から、なんとなく、全身の赤いブツブツは、ハーモニカが原因では？との疑いを持ち始めてました。

思い返せば、光栄さんに「首のそれ、虫さされ？」と言われたのが、確か、Manji発売記念イベントでのこと。2009年10月10日。そのひと月前には、グレゴア・モデルの発売記念イベントがあったから、グレゴアが原因？

私の赤いブツブツとの付き合いは、おそらく10年以上。首、腕、お尻など。1~2ヶ所では、なくかなり広範囲にわたるため、見た目気持ち悪い。蚊に刺されたみたいなのが沢山ある感じ。必ず、「何それ？」って言われます。かゆみは、あったりなかったり。最近では、ブツブツ以外に手のひらの皮がぼろぼろ剥ける。これはかなりかゆい。Fabulous-64Cを吹くとかゆくなるような気がする。

そんなわけで、検索して出会ったのが、この本「Dr.菊池の金属アレルギー診断室」幸運にも著者の菊池先生のクリニックは、東京の日暮里にありました

私の場合、金属アレルギーの疑いがあったので、パッチテストと血液検査をしました。パッチテストは、簡単に言えば、金属を溶かした水溶液をしみ込ませたシールを背中に貼る感じ。そして、48時間後にシールをはがして、診断してもらうという方法です。48時間は水に濡らせない。お風呂は、我慢しました。ちょうど去年の7月頃。

結果、白金、パラジウム、コバルト、クロムに陽性。つまりこれらの金属にアレルギーがあるということ。でも、パッチテストで陰性でもアレルギーがある場合もあるそうで。アレルギー体質がそう簡単に治るわけがなく、原因物質の金属を身体から排出するのが、根本的な解決になるらしい。というわけで、歯医者で金属の被せものを金属以外の素材にしてもらうことになりました。「メタルフリー」と言うらしい。カッコいい～金属の被せものは、通称、「銀歯」などと言ったりしますが、素材は、パラジウムだったりするのです。その金属が、徐々に溶け出して、大方、便などで排出されるらしいのですが、一部は、腸管から吸収されて、全身をめぐりアレルギー反応を起こすのです。

ここで、金属アレルギーについて、簡単にまとめておきましょう。
金属アレルギーは、大きくわけて、「局所性金属アレルギー」と「全身性金属アレルギー」があります。「局所性～」というのは、アクセサリーを付けたときにかぶれたりするもの。普通、金属アレルギーといえば、こちらを想像しますよね。私の場合は、「全身性～」なのです。歯科金属が溶け出す場合がこちら。原因の金属と湿疹などの位置が離れていたり、タイムラグがあったりして、因果関係を証明するのが、難しいので、はじめは、「信じ難い」の一言だと思います。

さて、私の「メタルフリー」化が終わったのは、去年の9月下旬だったと思います。もうすぐで1年になります。通常、「メタルフリー」後、3~6ヶ月で皮膚疾患も治るそうです。私も当初から比べるとだいぶ治りました。7割ぐらい良くなった感じでしょうか。私の場合、「メタルフリー」にプラス、アレルギーの薬とビタミン剤を服用。患部には、塗り薬と貼り薬を付けています。さらに、仕事に持って行く、お茶を「ほうじ茶」から、「麦茶」に変えました。食べ物や飲み物にも金属が大量に含まれているものがあり、お茶で、言えば、麦茶は、オッケーということです。まあ、大量に飲まなければ、大丈夫なんですが、仕事に持って行くとガブガブ飲むので、一応、変えてみました。

さてさて、これからが本題です
ハーモニカ吹きとしては、気になることがありますよね～。「ハーモニカは、大丈夫なのか？」ということです。
聞いてみました。「金属以外のハーモニカ」の方がいいとのことでした。「え～！」
クロムにアレルギーがあるので、銀メッキや金メッキなら大丈夫かなと思って聞いてみましたが、ダメでした。
ちなみに大丈夫だろうと思っていたステンレスもなるべく使わない方がいいそうです。
動揺しすぎて、真鍮について聞くのを忘れました
銀や金は、アレルギーを起こしにくい金属ですが、他の金属が混ざっている場合もあり、その金属に反応してしまう場合があります。また、性質が似てる金属に反応してしまうこともあるそうです。「交差反応」というらしい。例えば、ニッケルにアレルギーがある人が、クロムに反応してしまうとか。

今すぐに、非金属のハーモニカで思い浮かぶのは、クロマティックでは、ホーナーのCX-12 Black。これなら、完璧でしょ？テンホールズでは、スズキのPure Harp。でも、リードプレート部分が、少し口に当るけど、どうなんでしょう？ニッケル鍍金されてない分、マシか。真鍮はどうなのか今度、先生に聞いておきます。

お金があれば、一挙にハーモニカの買い替えが出来るのですが、「メタルフリー」で、借金生活
レジンという素材を使えば、保険が効くので安くあがります。でも、セラミックスは、保険が効かないので金銭的負担が大変。もうちょっと安いのがハイブリッドという素材。でも、高いよ！将来、保険適用になる日が来るといいですね。【追記・2018.5.23】2016年から、皮膚科医の診断があれば、保険適用の対象になったようです。（『皮膚・肌の悩みは「原因療法」で治せます 』P.134 参照）

ふと思った。「ハーモニカ吹かないのが一番安上がりじゃない？」
まあでも、せっかく金属アレルギーになったんだから、自分を実験台にして、いろいろと試したいと思います。
実験結果は、このブログで発表予定