ミル姐さんのカフェ



アニメ演出家を生業にしている兼業主婦のたわいない呟き

権利と義務

2011-03-02 21:40:56 | 仕事
前回の記事の続きです。
私には総会の議決でどうしても納得できないことがありました。
最後の議案になった『定款上の社員に関する確認』についてです。
内容としては、現状JAniCAの『社員』は有料・無料に関わらず『正会員』と(どうやら前回の総会から)なっていますが、それを有料正会員のみとする・・・ということでした。
()書きの部分は、私自身JAniCAに入会したのが去年の総会の一ヶ月前なので、それ以前を詳しく知らないため曖昧な表現となっております。
これによって変わる事の一番大きな事柄は『無料正会員の議決権が失われる』ことです。
何故このような議案が出てきたのか・・・それには至極真っ当な理由があります。
去年から今年にかけての様々な変更(事務所所在地や運営方法等)を定款上急ぎ書き換えねばならないからです。
定款を書き換えるためには、社員総会での議決が必要です。
その議決には、定款上『社員総数の三分の一の参加(委任状含む)とその参加者の過半数以上の賛成』が必要であると書かれています。
しかしながら、JAniCAの総会には参加者はおろか、委任状ですらなかなか集まらず、常に総会の成立すら危うい状況であると聞いています。
これは会員数が増え、総会を成立させるための絶対数が増えてしまったからです。
なので、総会成立のハードルを下げるため、社員の枠を狭めようとした。理由自体は前述の通り至極真っ当で、理解は出来ます。しかし納得はできなかった

納得できなかったので突き詰めたかったのですが、低血糖発作議場の時間制限というダブルパンチにみまわれ、ろくに発言する事も叶いませんでした。

JAniCAの最大の目的は、何度も言いますが『アニメ業界の環境の向上』のはずです。そしてその対象の殆どは無料正会員の中にいます。
そもそも無料正会員という設定を作ったのは、厳しい環境の中に晒されている彼らの負担を少しでも軽減するためではなかったのでしょうか。
現在のJAniCAの正会員構成は、有料98名に対して無料が545名・・・実に5倍。これ自体がバランスとして不自然です。
議決権を数の少ない有料正会員に絞るという事は、初めから10人中8人の意見を切り捨てることになり、『多数決型民主主義の体を成さないのではないか』という疑問が湧いてしまって何か気持ち悪く・・・私は賛成ができませんでした
この議事の詳しい内容が私の記憶する限り(もしかしたら見落としかもしれません)事前に知らされていなかったこともひっかかった一つの原因です。
後から『このようになりました』と済ませられる内容ではないと思いました。
だったら何故前回の総会では正会員の定義を広げたのかと。広げる事に意味があったからじゃないんですか?
意味を持って広げた物をたった一回の総会で覆すなら、その意味の説明もあった上で、もっと時間をかけて議論するべき問題なんじゃないかと感じました。
そうは言っても、この事態を招いたのは一部の会員たちの心ない行動です。
多くの人たちが『自分くらい出さなくても問題ない』と委任状の提出を怠った結果です。
折角持っている議決権を行使しない・・・それが議決の妨げになっていることに気づけなかった事が原因です。
確かに総会への出席は権利であって義務ではありません。しかし、あなたの不参加が議決権を行使したい人たちの権利を侵害していると考えるとどうでしょう。
委任状を出さない人たちは議決権などあってもなくてもどうでもよいことなのかもしれませんが、その行動が議決権を行使したくて議場にマメに足を運んでいる人たちの権利まで奪ってしまった事になるのです。
総会に出る事は難しくても、委任状(料金不要のはず)を出す事はそれほど負担ではないのではありませんか?
会報に同封されたハガキを投函するという単純な行為ができない重大な理由があるのならそれを聞かせて欲しいです。

私は『委任状の義務化』を提案しました。それに関して勝算は全くありませんが、無料正会員の議決権を残す他の方法が咄嗟に思いつかなかったので仕方ありません。
少し前に『連絡の取れない会員の資格喪失』の通達があったために、それと同様な措置をとれないものかと思ったのです。
『総会時委任状を提出しない者は資格停止とする』ということで強制力を発揮できないかと。たとえそれで委任状が集まらなかったとしても、資格停止状態なので総会の成立には影響がでないのではないかと考えました。
しかし、それをしようとすると定款を書き換えなければならないので、今回の総会においてはやはり堂々巡りではあるんですが。
結果は一笑に付されて終わりです。『義務化しても出さない物は出さない』と。
そうですね。そうかもしれません。でもそれでは積極的に総会に参加している無料正会員の方々が救われません。
会費の減額を提案された方もいましたが、私はこれも結果的に同じだと思います。
それは払えないから払わないのではなくて、払うメリットを感じないから払わないという人が少なからずいるからです。
メリットを感じない人たちは会費がたとえ100円まで下がっても払わないでしょうし(そこまで下げてしまっては事務費の方が余計にかかってしまうので現実的ではありませんが)、もともとの委任状の提出率の低さを考えれば、議決権自体はメリットにはならないということでしょう。
いえ、そもそもメリットとはなんでしょう。自ら活動に参加せず、あまつさえ総会の邪魔をし、しかも『払う価値が無いから払わない』。それでいて執行部にはボランティアを要求・・・考えられません
一体ご自分をどのポジションにおいておられるのか。
本来このような考え方で会費を払わない・・・運営に非協力的な人たちを『正会員』と位置づける事自体に問題があるのかもしれませんが、実際に払うのが困難な人たちとの見極めが困難で、単純に『無料正会員』の設定自体を無くす事もいかがなものかと思います。
加えて会費を議決権と結びつけると準会員の方や賛助会員の方の立場はどうなるのか・・・新たな問題が出てきます。
執行部としては『有権者に自分の意見を託せば参加できないわけではない』とおっしゃいましたが、名簿は原則公開されないので、その方法はごく身近に有料正会員がいる方しか使えません。
委任状は名前さえ知っていれば託したい人の名前を書くだけで有効ですが、意見を直接託すとなると連絡先を知らなければならないわけですから。
これらの問題の存在を認識しながらも、それの打開策を見いだせぬまま、『期限付きで(次の総会まで)社員の定義を変更』という形で決定しました。
しかし、それで議決に障害がなければ、会員からの要望が無い限り今後もそのままということもありえます。
このままにはできません。

私は、時間と体力(こっちの方がより微妙)が許すならいずれ運営委員会にオブザーバー参加して、執行部の皆様にこれらのことをご相談したいと思っています。
しかし私自身は有料正会員です。無料正会員の方々の本当の希望や実際に行動可能な事、不可能な事、約束できる事などが正確にはわかりません。
議決権を取り戻したい無料正会員の方々が自らの意見を持って参加してくださると嬉しいのですが・・・。
何ぶん外側だけ鍛え上げて内蔵はドロドロのカブトムシみたいなポンコツ女ですので、今後どれだけ活動できるかわかりません。
若い人たちの意見と活動を激しく希望しています。

・・・なんか文章力のなさが災いして言いたい事の7割も言えてない感じだわ








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