ミル姐さんのカフェ



アニメ演出家を生業にしている兼業主婦のたわいない呟き

とりあえず承認欲求を忘れてみる

2014-07-24 21:00:42 | 仕事
自分が『ダメ人間』だと思い悩んでる人へ
とりあえず承認欲求を忘れてはみませんか?

承認欲求とは簡単に言えば『人から認められたいという気持ち』『褒められたいと思う気持ち』で、これ自体誰でも持っているものであり、なんら悪いことではありません。
誰だって褒められれば嬉しい。自然な感情です。
ただしこれが必要以上に大きくなると非常に問題が生じてきます。
少し前、あるヘルパーが患者の異変に気づきすぐに報告したことを所長から褒められ、また褒められたいがために自ら患者に異変を作り出し命を奪ってしまったという事件がありました。過剰に大きくなった承認欲求の末路です。
私はアドラーの心理学のすべてを無条件に受け入れることは出来ませんが、『褒められることをモチベーションにするな』という項目には強く賛同します。
過剰な承認欲求は、いずれ必ず自分を追いつめることになると思います。
以前何かの記事でも例えに出したことがありますが、親は初めて自転車に乗れた子供を褒めるでしょう。しかし、その後は自転車乗っただけで褒めることはありません。子供が再び褒められるためには、また何か新しいことを達成する必要があるのです。
しかし、前述の事件の彼はあまりに承認欲求が強すぎるため、手っ取り早く褒めてもらえるよう同じことを繰り返そうとして犯罪まで犯してしまいました。
また、自分の存在をアピールするためにその邪魔になる他者を貶める・・・これも承認欲求の現れですが、いずれも非常に無意味です。
同じことを繰り返したり、人を貶めることに時間を費やしている間は本人は停滞していて、全く成長していない。そうしている間に周囲はどんどん変わって行って、結果的に自分が取り残され、賞賛からほど遠い存在になってから気づいても遅いのです。
では『褒められるために努力して自分を高めればいい』かというとそこにも落とし穴が。
努力して結果が出せているうちはまだいいのですが、他人が求める成果(期待値)は時として本人のキャパシティを上回ってしまいます。
キャパシティを上回ってしまえば努力をしても達成することは難しい。よって達成できず、褒められることも無くなる。この状態が続くと強いストレスに苛まれることになります。
強いストレスはマイナス感情になり、ゆくゆくは精神を蝕むかもしれません。
また逆に『褒められなければやらないのか』という考え方にも行き着きます。もちろんやりたくないことはやらないという選択肢もあるので、やらないで済むものならそれもいいでしょう。しかし、世の中はそんなに優しくありません
例えば重度の認知症の家族を看ている場合、心血注いでもお礼の言葉など望めないばかりか『お前は誰だ』『勝手なことをするな』『泥棒』など罵声を浴びせられることすらあります。だからといって看護をやめるわけにはいかないのです。
こういった時、承認欲求をモチベーションにしていると精神が間違いなく崩壊します。どんなに待ってもどんなに望んでも欲求は満たされませんから。
承認欲求は必ず満たされるものではありませんし、満たしてくれるものだけを選び取って生活できないのが現実です。

これらの状況から自分の心を守るためにどうすればいいのか。それは、自分に対する評価を他人に預けなければいい。自分のハードルは自分で設置するのです。
『褒められること』を目標にすると、すべての行動が他人の尺度で計られ、追い立てられ、それが能力の限界を超えた時に与えられる評価に不満がつのります。自分がどんなに頑張ったつもりでも評価が伴わないために達成感が得られず、大きなストレスになってしまいます。
能力は人それぞれ、成長率もひとそれぞれです。他人の尺度に合わせることは土台無理な話なのです。
自分が無理無く達成できるハードルを自分で設定して、少しずつ達成感を味わうようにする。この小さな成長をモチベーションにすることで、ストレスを溜めずに前進することが出来ると思います。それを積み重ねて行けば必ず何かしらの成果も上がり、いずれ褒められることもあるでしょう。褒められる時期が早いか遅いかの違いだけです。
ハードルを設定する上でのポイントは『自分に正直になること』。自分に向き合って、自分の能力を客観的に見極めること。できないことはできないことと認めること。自分の弱点を偽らないこと。

私は自分にできないことを偽らずに認めることで気持ちが大分楽になりましたよ(^^)
コメント (1)

先週のJAniCA総会を終えて

2012-06-25 16:44:43 | 仕事
仕事の切れ目が中々無く、ブログが放置しがちになっていて、覗きに来て頂いている皆様には本当に申し訳ないです。
久々のブログがちょっとお固い話題からスタートなので、興味の無い方は華麗にスルーして下さい。

私、前にも記事にしておりますが、日本アニメーター・演出協会(通称JAniCA)に一昨年前から加盟しております。
去年の総会は著しい体調の悪化で出席する事ができず委任状を出す形になってしまったのですが、今回なんとか出席する事ができました。
以前も総会に関しての私見を書かせて頂いていて、今回の総会の内容がその記事のアンサーにあたるものなので書かせて頂いた次第です。
その案件とは、『無料正会員の議決権の停止について』です。
その時の記事を読み返して頂ければご理解頂けると思いますが、私はこの案件、一昨年の段階から反対していました。何故ならこのJAniCAという団体の実に7割を無料正会員が占めているからです。
その過半数をゆうに超える人達の意見を聞かずして多数決は成立するのかという疑問をどうしても解消できなかったからです。
一昨年の段階では『無料正会員の意見を吸い上げるシステムを作る』ことを大前提に、議決権を停止することで決着をみました。現状もそのままです。
私は今年の4月までこの時の感情のままでした。しかし、今回の総会では何も発言しませんでした。意見が変わったのです。
その理由は、この2年務めて下さった理事の方々の行動にあります。
総会の議決は、議決権を持つ会員の三分の一の参加(委任状含む)がなければ無効となってしまいます。今回の総会においてはそれが非常に危ぶまれる状態であり、理事の方々が手分けをして委任状の提出を各会員に個人的に呼びかけていたのです。これは仕事を持ちながら理事を務められている方々にはもの凄い負担です。
全会員の3割にまで枠を狭めた中でこの有様ですから、全会員ともなればとても6人の理事の方々で対応できるものでは無い事は容易に判断できますし、そもそもそんなことは理事の仕事ではないです。
『ハガキに必要事項を記入してポストに投函する』という簡単なお仕事ができないという意識の低さを、システムの改善以前に改善するべきなんじゃないかと苛立ちさえ覚えました。
ここまでは有料正会員の問題ですが、さらに、無料正会員の意見を吸い上げることを目的に開かれた懇親会や意見箱の利用状況を聞いて、いよいよ考えが変わります。
利用者が少ない=意見が出てこない・・・これはそもそも
組織運営に興味が無い、ということに他ならず、正直がっかりしました。この案件について、これ以上の追求の意味を見失いました
誰かが何かしてくれるのが当たり前なのですか?自分が選んでこの仕事につき、何か目的があってこの組織に入ったのではないのですか?
今の職場や仕事内容も、自らで選びとってそこに留まっている筈です。自分が求める環境にそれを近づけようと思うなら、自分自身で行動を起こすしか無いんです。
JAniCAにはそれぞれに異なる個人の労働環境の問題点などを事細かにチェックする機構は当然ありません。しかし、投げかけられた疑問や要望にはその時できうる限りの対応をしてくれていると思います。
『何も変化が無い』とぼやく方々は、その変化を見る現場にいない・・・行動を起こしていないのではないですか?
私は非常にドライな性格ですし、キャパも狭いですから誰にでも手を差し伸べられるような寛容な心は持ち合わせていません。
ただ、やる気のある人がのばした手が今一歩目的に及ばない時、引き上げるのではなく足がかりに少しでもなれればとこの組織に入りました。
一身上の都合で時間がとれず組織運営の仕事をお手伝いすることは難しいので、自分のできる範囲で何か出来ないかと個人的にイベントを開催していたところ、最近JAniCAで助成システムを立ち上げてくれました。
ここでやる気のある人に朗報です。
今後JAniCAでは、会員であるなしに関わらず、業界発展のためのイベント(懇親会、セミナー、展示会等)の企画者に対し、年間いくらかの助成金を予算に組み込んでくれるそうです。
企画書を提出してそれが有意義な物であると判断できれば、かかる費用の一部を負担してくれるシステムのようです。
もしかしたら、講師を呼びたい人がいるけど連絡先がわからないという人がJAniCAの会員であったりした場合、仲介してくれたりもするかもしれません。これはあくまでも私の私見なので、詳しくはJAniCA事務局にお問い合わせ下さい。


長文にお付き合い頂きありがとうございます。不愉快に思われる発言もあったかと思います。
このブログの文責は私にあり、JAniCAの理事の方々、ならびに事務局の方々には関係ありませんので、このブログ内のクレームはここのコメント欄だけに留めてください。
もちろん私がストレスを感じたら削除する可能性もありますけどね。キャパ狭いんで(笑)



コメント

『今更人に聞けない座談会』を終えて

2012-04-13 12:30:58 | 仕事
アニメ業界懇親会『今更人に聞けない座談会』、昨日無事終了しましたので、その感触等を残しておきたいと思います。長いので、お時間のあるときにでも読んでいただけたらと思います。

まず、今回のイベントの概要から

アニメ業界人、関係者限定の座談会を昨日、14:00~16:00、都内某所で行いました。会費は当日徴収のの900円。
平日なのは幹事である私の個人的な都合によるところが大きく、ご迷惑をおかけしました。14:00
という設定は、業界時間は一般企業に比べて始動が遅いので、このくらいの時間なら仕事前に立ち寄ることができるのでは・・・というトコロを狙ってみたのと、日中はレンタルスタジオが安い価格帯なので、会費を最小限にできるという理由です。
25名の方に応募頂き、当日仕事の都合が合わず来られなかった方が数名。しかし、場所は意外とギュウギュウになってしまいました。
参加者の役職は、演出・制作・作画・撮影・仕上げと様々で、配分もいい感じにばらけていましたが、残念な事に美術さんは一人もいらっしゃいませんでした。
男女比も若干女性が多かったように見受けられましたがほぼ半々だったと思います。
飲食物はわずかばかりこちらで用意させて頂きましたが基本当人持ち込みで、結果ものすごく余ったという(^^;)
集まった人達で普段疑問に思っている事を投げかけてみんなでそれぞれの思惑を言い合うような、自由な会合です。
本当は多少議論がぶつかり合って仲裁に入るくらいのことも想定しました(笑)が、皆さん非常に穏やかに礼儀正しく話されて、大きなトラブルも無く終了しました。
準備期間が殆どなく色々到らない点も多くありましたが、1回めとしてはまずまずな感触かな、と。続けるにあたってはブラッシュアップが必要ですので、今後はもう少し準備から丹念にやろうと思います。

さて、私がこの会を企画した理由は二つ程あります
一つはセクションごとの相互理解があまりに乏しいと感じたこと。
一般の方々ももはやご存知かと思いますが、アニメーションは分業作業。制作・脚本・演出・作画・美術・仕上げ・撮影・編集等それぞれのセクションのプロが自分たちの役割分担の責任を担って一つの作品を作り上げて行きます。(このセクションもさらに細分化されていますが今は割愛させて頂きます)
上記の通り、それぞれのセクションがそれぞれのプロなのですから、他のセクションに比べ自身の仕事に関して知識が豊富なのは当然です。逆を返せば他のセクションの人が知識が浅くても当然。
なのに、それを知らない事を悪として頭ごなしに罵倒するような(説明ではありません。あくまでも罵倒です)文面や口論の現場をみる事が年々増えて来たように思え、不安になったのです。
これは、それぞれのパート同士でコンセンサスがとれていないことが原因なのは明らかです。
流れ作業的な傾向のあるアニメ業界の作業の中で、全てのパートを集めてディスカッションをする時間は殆どありませんから、コンセンサスがはかれないのも無理は無いでしょう。
それらの意見をまとめる舵取り役としても演出は機能しなければいけないのですが、そういう作業が得意な人ばかりではありません。
一つの綻びを修繕している間に他の綻びがどんどん大きくなってしまうこと・・・私もよくあります。
みんな一つの作品を作り上げるために終結した同胞で、仕事内容の違いこそあれ上も下もありません。
知識が乏しい事で見下し、まともな会話を持たないのは仕事の妨げでしかありませんし、知識がないことを理由に相手に丸投げし、知識を増やす努力をしないのはただの仕事放棄です。どちらにもいいことはまるでない。
ちょっとした話し合いでお互いのストレスが軽減できるのであれば、その話し合いの現場を設けるのが一番建設的ではないかと思った次第です。

もう一つは私自身が演出なので演出のことになりますが、アニメ演出をやるにあたって基本的に習得しておかなければならないスキル(センスとかの問題ではなく、方程式のようにアニメを作る上では必ず必要になってくる知識)を習得しないままうやむやに演出を続けていて、現場を混乱させた上自身もパニックになっている人を目の当たりにしたことです。
しかし、この例だけではない筈です。私にも聞くタイミングを逸してしまった疑問はありますし、私の先輩にあたる方々も、デジタルに移行してシステムが変わってからこういう問題は増えて来たのではないでしょうか。
これは、こういった些細な疑問を解消できる環境(育成システムがあったり、経験値の高い先輩が身近にいるなど)になかったり、本人のプライドが高すぎて『知らない』と言えずにきたり理由は様々あるでしょう。いずれにしても放置していい問題ではありません。
前者にせよ後者にせよ、普段会うきっかけのない人達の前でなら、何か解決策が見いだせるのではないかと考えました。それがこの会合のタイトル『今更人に聞けない座談会』の発端です。

今回の会合は広く色々な環境から応募して頂けるように、わざと漠然とした情報を流してみました。かなり試験的でしたが。
あまりにも怪しげな呼びかけなので、躊躇された方も多いかと思いますが、遠くからもこうして集まって頂けたので、こういう集まりは必要とされているんだという実感を得る事が出来ました。
今は全てのパートを抱えている会社さんも少なくなく、『うちは各部署ひっくるめて意思疎通ができている!』とおっしゃる経営者さんもいらっしゃるかもしれません。
また『作品ごとの打ち上げで他のパートの方とも十分話しているから大丈夫』・・・と斜めにご覧になる方もいるでしょう。
しかし、それでは不十分であると僭越ながら言わせて頂きます。
今回の会合の一番の収穫は、『自分が現在置かれている環境が、制作現場の全てではない』ということを、参加者の皆様に実感して頂けたことだと思います。
我々はフリーであっても意外と行動範囲はそれほど広く無く、知らず知らずのうちに視野が狭くなっています。
他の環境を知る事により、今自分たちが何に恵まれ何が足り無いのか考えるきっかけになると思いますし、それを考えることが、仕事に対しての意識責任感に結びついていくのではないかと私は思います。
なので、私が今後企画するこういった会合は、まったくの新人の方(入社1年未満)の参加をお断りすることにします。
理由は、『一年未満では自社のシステムの善し悪しも把握しきることが難しいから』です。善し悪しの判断もつかない状態の所に新たな情報を詰め込んでもそれは刷り込みでしかなく、自身の判断とは言い難いからです。
仕事は自分の人生を大きく左右する重要なファクターですから、方向性は自分で選びとって自分の手で切り開いて欲しい。
この集まりで得た物を持ち帰り、自ら会社のシステムを変えるもよし、他の組織に移るのもよし。ただし自己責任でやることが絶対条件。その条件をクリアできると判断される方のみ参加して頂きたいです。

あと私個人では新人さん対象の講義形式の業界説明会などを開くことは多分ありません。
私個人の知識レベルで業界のことを語ってそれを鵜呑みにされるようなことがあっては先輩方に申し訳がたちませんし、講義形式のイベントをやってらっしゃる方は他に団体でも個人でもたくさんいらっしゃいます。
好きな教科はスルスルと入ってくるのに嫌いな教科は全く覚えられないのと同じ事で、興味のある人の言葉以外は語られても耳に入りづらいし、身につきにくいでしょう。
今はインターネットという便利なツールもありますから、自分が教えて欲しい人の講義を探す事も容易にできますので、限られた時間の中で、自分に最も必要な情報を選びとって頂けたらいいと思います。
私がそれらのイベント情報を手に入れたら拡散しますし、イベントのお手伝い等は普通にやります。
万が一私個人に聞きたいことがある方がいれば、ツイッターや掲示板等で答えられる範囲でお答えします。
ただ、講壇に立って話をするのが私向きじゃないようなので、今後も少人数のゆるっとした集まりを企画することになると思います。
一回の募集人数が少なくても、参加された方が今度は幹事になって活動を広げて下さったり、仕事場で他のスタッフの方に話して下されば、大規模なイベントと同じ効果が得られると信じています。

今回の一番の反省点は場所が細長すぎてせっかく集まって頂いても二つに分断された形になってしまったこと。

次は『今更人に聞けない座談会~和室で車座になってアツアツ!~』でお会いしましょう
皆様のご参加、お待ちしております。



ここから先はイベントを企画して幹事をやってみようと思われた方へのちょっとしたヒントです

今回仕事の隙間にふらっと参加を見越して、『JR線主要駅が最寄りの、駅から徒歩5分の場所』を優先条件で探しました。あとは飲食できるようキッチン付き。
この条件の中では恐らくもっとも安いスタジオだと思われます。
場所を借りる際は設営撤収まで含めての時間借りることになりますので、倍の時間借りているとお考え下さい。
上記の会費は会合の時間分のみご負担頂いている状況ですので、すべてを会費で賄うつもりであれば会費の額か、立地のいずれかを考え直す必要があります
駅から離れれば安いスタジオは結構有ります
自治体の会議場等は非常にリーズナブルに借りる事ができますが、飲食物の持ち込みが禁止されていることが多いので、イベントの内容によって使い分けるのがよいかと思われます
その他何かご質問あれば、メインHPのメールマークからメールでどうぞ
コメント (3)

いよいよ放送情報解禁

2011-12-01 19:40:36 | 仕事
ブログのほうだけチェック頂いてる皆様はお久しぶりです。
ツイッターでは公表しているのですが、ブログの方に書くのは初めてですね。
今、来年1月新番組『BRAVE10』というTVアニメーションを絶賛監督作業中です。
忍者です。アクションです。真田十勇士です。美形三昧です。
色々大人の事情があるので情報を公開するのが遅れてしまいましたが、興味を持たれた方は是非ご覧下さい。



TV放送

チバテレビ 1月10日より 毎週火曜日深夜2:00~
テレビ神奈川 1月7日より 毎週土曜日深夜2:00~
テレ玉 1月9日より 毎週月曜日深夜1:05~
TOKYO MX 1月7日より 毎週土曜日深夜2:00~
サンテレビ 1月9日より 毎週月曜日深夜0:35~
テレビ愛知 1月10日より 毎週火曜日深夜2:30~
BS11 1月13日より 毎週金曜日深夜0:00~
アニマックス 1月12日より 毎週木曜日夜10:00~


※放送日時は予定のため、変更になる可能性がございます。


ネット配信

生放送
ニコニコ生放送 1月11日より 毎週水曜日夜10:30~


※放送日時は予定のため、変更になる可能性がございます。

公式ホームページで少しですが動いている映像をご覧頂く事が出来ます。
よろしかったらこちらもどうぞ

公式ページ
http://www.brave10.com/


コメント

気力と体力のギャップ

2011-08-01 09:10:40 | 仕事
ここ数ヶ月特にですが、自分が思ってる程には体が動かなくなってきました。
もちろん歳のせいもあるのでしょうが(^^;)
昔ならば一つの作品が終るまでは、休みが無くても気力でなんとか活動ができたものの、最近では1週間持ちませんね。
土曜日の夕方あたりからかなり集中力が途切れてきて、日曜日には条件反射で体を動かしているだけで、頭は殆ど回転していない状況。ハエか!!

まぁ昔も作品が終る度に体壊す生活の繰り返しで、単純にスパンが短くなっただけかもしれません。
その代わり寝込んでも1日で回復できるレベルでの繰り返しなので、昔より今の方が制作さん的には有り難いかもしれないですけどね。
先週までは行くつもりで準備していた昨日の会合、先週の日曜日のあまりの体調の悪さに断念してしまって、参加した後輩からメールがきてしまうという体たらく。すまんかった。ホントすまんかった!
日頃鍛えてるつもりでも所詮こんなモンです・・・
なんか色々情けないですが、もうある程度年齢的な事とか持病の事とか十分に自覚してスケジュールをたてるしかないですからね。
気力でなんとかできるのはホント若いうちだけ・・・それも、年取ってから絶対反動きますからね、私のように。
血気盛んなお年頃の皆様は決して無理はしないようにね。
コメント

新たなタイムテーブル

2011-07-10 09:35:01 | 仕事
そろそろ現場作業も軌道に乗り始めてスタジオに詰めなければならなくなってきたので、生活サイクルを考え直してみた。

6:00  起床・風呂掃除・猫の世話・朝食

7:00  筋トレ

8:00  入浴

8:30  炊事・洗濯・身支度

10:00  出勤

11:00  出社

23:00  退社

24:00  帰宅

25:30  就寝

こんな感じか?
アフレコが始まると10時には現場にいなきゃいけないので今までなら筋トレを止めていたが、今後は炊事をやめてやろうという主婦にあるまじき暴挙を画策中(笑)
朝の炊事は昼夜まとめての食事つくりで、自分のは弁当に詰め、旦那のは冷蔵庫に入れておいて適当な時間に食べてもらうというものなんだけど、そもそも食材宅配の時間の都合で週に1日昼ご飯を用意できない仕組みになっているから丁度いい。それをアフレコの曜日にあてこめばいいんだもんね。
こうしてタイムテーブルを公開しているのは、『23時とか業界にしては一見退社時間が早いと思われがちだけど、案外時間的余裕がそんなにないのよ~』と、制作さんに認識してもらうためですから、各社制作さんよろしくご確認下さいね。

コメント (1)

権利と義務

2011-03-02 21:40:56 | 仕事
前回の記事の続きです。
私には総会の議決でどうしても納得できないことがありました。
最後の議案になった『定款上の社員に関する確認』についてです。
内容としては、現状JAniCAの『社員』は有料・無料に関わらず『正会員』と(どうやら前回の総会から)なっていますが、それを有料正会員のみとする・・・ということでした。
()書きの部分は、私自身JAniCAに入会したのが去年の総会の一ヶ月前なので、それ以前を詳しく知らないため曖昧な表現となっております。
これによって変わる事の一番大きな事柄は『無料正会員の議決権が失われる』ことです。
何故このような議案が出てきたのか・・・それには至極真っ当な理由があります。
去年から今年にかけての様々な変更(事務所所在地や運営方法等)を定款上急ぎ書き換えねばならないからです。
定款を書き換えるためには、社員総会での議決が必要です。
その議決には、定款上『社員総数の三分の一の参加(委任状含む)とその参加者の過半数以上の賛成』が必要であると書かれています。
しかしながら、JAniCAの総会には参加者はおろか、委任状ですらなかなか集まらず、常に総会の成立すら危うい状況であると聞いています。
これは会員数が増え、総会を成立させるための絶対数が増えてしまったからです。
なので、総会成立のハードルを下げるため、社員の枠を狭めようとした。理由自体は前述の通り至極真っ当で、理解は出来ます。しかし納得はできなかった

納得できなかったので突き詰めたかったのですが、低血糖発作議場の時間制限というダブルパンチにみまわれ、ろくに発言する事も叶いませんでした。

JAniCAの最大の目的は、何度も言いますが『アニメ業界の環境の向上』のはずです。そしてその対象の殆どは無料正会員の中にいます。
そもそも無料正会員という設定を作ったのは、厳しい環境の中に晒されている彼らの負担を少しでも軽減するためではなかったのでしょうか。
現在のJAniCAの正会員構成は、有料98名に対して無料が545名・・・実に5倍。これ自体がバランスとして不自然です。
議決権を数の少ない有料正会員に絞るという事は、初めから10人中8人の意見を切り捨てることになり、『多数決型民主主義の体を成さないのではないか』という疑問が湧いてしまって何か気持ち悪く・・・私は賛成ができませんでした
この議事の詳しい内容が私の記憶する限り(もしかしたら見落としかもしれません)事前に知らされていなかったこともひっかかった一つの原因です。
後から『このようになりました』と済ませられる内容ではないと思いました。
だったら何故前回の総会では正会員の定義を広げたのかと。広げる事に意味があったからじゃないんですか?
意味を持って広げた物をたった一回の総会で覆すなら、その意味の説明もあった上で、もっと時間をかけて議論するべき問題なんじゃないかと感じました。
そうは言っても、この事態を招いたのは一部の会員たちの心ない行動です。
多くの人たちが『自分くらい出さなくても問題ない』と委任状の提出を怠った結果です。
折角持っている議決権を行使しない・・・それが議決の妨げになっていることに気づけなかった事が原因です。
確かに総会への出席は権利であって義務ではありません。しかし、あなたの不参加が議決権を行使したい人たちの権利を侵害していると考えるとどうでしょう。
委任状を出さない人たちは議決権などあってもなくてもどうでもよいことなのかもしれませんが、その行動が議決権を行使したくて議場にマメに足を運んでいる人たちの権利まで奪ってしまった事になるのです。
総会に出る事は難しくても、委任状(料金不要のはず)を出す事はそれほど負担ではないのではありませんか?
会報に同封されたハガキを投函するという単純な行為ができない重大な理由があるのならそれを聞かせて欲しいです。

私は『委任状の義務化』を提案しました。それに関して勝算は全くありませんが、無料正会員の議決権を残す他の方法が咄嗟に思いつかなかったので仕方ありません。
少し前に『連絡の取れない会員の資格喪失』の通達があったために、それと同様な措置をとれないものかと思ったのです。
『総会時委任状を提出しない者は資格停止とする』ということで強制力を発揮できないかと。たとえそれで委任状が集まらなかったとしても、資格停止状態なので総会の成立には影響がでないのではないかと考えました。
しかし、それをしようとすると定款を書き換えなければならないので、今回の総会においてはやはり堂々巡りではあるんですが。
結果は一笑に付されて終わりです。『義務化しても出さない物は出さない』と。
そうですね。そうかもしれません。でもそれでは積極的に総会に参加している無料正会員の方々が救われません。
会費の減額を提案された方もいましたが、私はこれも結果的に同じだと思います。
それは払えないから払わないのではなくて、払うメリットを感じないから払わないという人が少なからずいるからです。
メリットを感じない人たちは会費がたとえ100円まで下がっても払わないでしょうし(そこまで下げてしまっては事務費の方が余計にかかってしまうので現実的ではありませんが)、もともとの委任状の提出率の低さを考えれば、議決権自体はメリットにはならないということでしょう。
いえ、そもそもメリットとはなんでしょう。自ら活動に参加せず、あまつさえ総会の邪魔をし、しかも『払う価値が無いから払わない』。それでいて執行部にはボランティアを要求・・・考えられません
一体ご自分をどのポジションにおいておられるのか。
本来このような考え方で会費を払わない・・・運営に非協力的な人たちを『正会員』と位置づける事自体に問題があるのかもしれませんが、実際に払うのが困難な人たちとの見極めが困難で、単純に『無料正会員』の設定自体を無くす事もいかがなものかと思います。
加えて会費を議決権と結びつけると準会員の方や賛助会員の方の立場はどうなるのか・・・新たな問題が出てきます。
執行部としては『有権者に自分の意見を託せば参加できないわけではない』とおっしゃいましたが、名簿は原則公開されないので、その方法はごく身近に有料正会員がいる方しか使えません。
委任状は名前さえ知っていれば託したい人の名前を書くだけで有効ですが、意見を直接託すとなると連絡先を知らなければならないわけですから。
これらの問題の存在を認識しながらも、それの打開策を見いだせぬまま、『期限付きで(次の総会まで)社員の定義を変更』という形で決定しました。
しかし、それで議決に障害がなければ、会員からの要望が無い限り今後もそのままということもありえます。
このままにはできません。

私は、時間と体力(こっちの方がより微妙)が許すならいずれ運営委員会にオブザーバー参加して、執行部の皆様にこれらのことをご相談したいと思っています。
しかし私自身は有料正会員です。無料正会員の方々の本当の希望や実際に行動可能な事、不可能な事、約束できる事などが正確にはわかりません。
議決権を取り戻したい無料正会員の方々が自らの意見を持って参加してくださると嬉しいのですが・・・。
何ぶん外側だけ鍛え上げて内蔵はドロドロのカブトムシみたいなポンコツ女ですので、今後どれだけ活動できるかわかりません。
若い人たちの意見と活動を激しく希望しています。

・・・なんか文章力のなさが災いして言いたい事の7割も言えてない感じだわ








コメント

それぞれの常識

2011-03-01 17:28:55 | 仕事
先日の総会を終えての現在の心境を書こうかと思います。
不特定多数の方がご覧になれる環境に書き込むので、関係者の名誉のため個人名は一切出しません。
内情をご存知の方々はそれでもお分かりになると思いますので。

ネットでさんざん騒がれていた問題に関しては、やはりちょっとしたボタンの掛け違いが原因と個人的には解釈します。
本来の当事者である方々は深刻な事情があり、当日お来し頂く事は叶いませんでしたが、それぞれに近しい方々が代わりにご説明下さった内容を鑑みると、どちらにも正義があり、どちらにも落ち度があった。
双方ともプロジェクトを良い物にしようという理念の部分では一致しているにも関わらず、ただ方法論が違っていた。
その方法論がそれぞれの正義であり、方法論の食い違いを認識しながらも、それを摺り合わせることができなかったのがどちらにとっても落ち度。
誰が悪いという事ではなかったと思います。
本当に残念なのは、何故当事者同士が心ゆくまで話し合いをされなかったのかということ。
渡した資料のあまりの多さからすべてを読み込めない(見落としがある)かもしれず、かなり時間が経ってから疑問が出てくる可能性をなぜ考えなかったのか・・・
逆に疑問が出たのであれば、なぜ身内であるプロジェクトマネージャーを通り越して文化庁に聞きに行ったのか・・・
この時点ですでにお互いの信用が失われていたと見て取れます。蟠りはこのプロジェクトが発端ではないということです。
では何故そうなっていたのか・・・これこそ本当に当事者にしかわかりません
そもそもはそこを真っ先に正すべきで、それが当時きちんとなされていれば事態は収束できたように思えます。
できるなら今からでも修復して頂きたい・・・切に願います。

プロジェクトの混乱についてはアニメ業界が非常に閉鎖的であることも原因の一つではないかと。
この業界の人たち(私も含めてですが)は、独特のモラルを持っていると思います。そして他のモラルを受け入れようとしない傾向も。
今回のように第三者組織が介入してくる場合、我々の閉じられた常識では通用しない事が多々あります。それを認めて、受け入れる努力をするべき時がきています。
今我々はアニメ業界を一般に広く知って頂こうとしています。
そのためには自分たちの常識の中に閉じこもっているわけにはいかず、歩み寄らなければいけません。
今回はそれができなかった。例の『言った言わない』がこれに当たるのでは。
セリフの内容ではないんです。こちらがそういうつもりでは無かったとしても、そう受け取ってしまう先方の常識がそこにあるということを認識して、対処法を勉強しなければ、業界の事を一般に理解して頂く事は出来ないと思います。
もちろんすぐに順応する事は難しいと思います。
幸いJAniCAにはアニメ業界とは系統の違うモラルをお持ちの方もいらっしゃいます。それらの方々の意見も参考にしつつ、歩み寄れる所を模索してはどうでしょう。
そしてそれらの方々に逆にお願いです。我々に理解し易い表現・手法を用いて頂きたい。
apple社のCEO、スティーブ・ジョブズ氏はプレゼンの際、専門用語は決して使わないことで事業を拡張したと聞きます。それが人心を掴むコツだと。
人を納得させるためには専門用語は邪魔でしかない。専門家でない人間は、専門用語を出された時点で交渉を拒絶された気分・・・圧力をかけられている気分になることがあるとご理解下さい。

最後に。
この総会で新理事の方々が選出されました。
途中、予定されていた議長の交代という変更はあったものの、議長をかって出られた方はご自身の投票権と議長票委任状を放棄されたので、非常に公正な選挙であったと思います。
しかしながらいまだに候補者の方々(理事に選出された方もそうでない方も)をネットで誹謗中傷している人がいるのは私の『業界的モラル』で量っても異常だと思います。
しかも匿名掲示板で・・・候補者の方々は名前も顔も知られているのに、自分は名前も公表せず中傷するなど卑怯ではないですか。
候補者の方々はいずれも交遊関係の深さの違いはそれぞれありますが、皆さんが一番お話を聞きたい当事者ではなく、この状態をどうにか収束させようと立ち上がった人たちです。
この一件の本来の原因を作った訳でも、完全に把握している訳でも無い。
だからこの一件になんでも結びつけてネットで晒されるような謂れなどありません。
不満や聞きたい事があるのならば個々の方々に、もちろん実名を名乗った上でおたずねになったらどうですか?
その方が憶測で繰り返し語り続けるよりも、建設的で時間もかかりません。
そもそもその行動で、あなた方が支持している当事者の方々は、本当に納得する答えを得られるのですか?
このネットでの騒ぎがどちらの陣営の名誉も無意味に傷つけているだけのように私には見えます。
当事者の方々が冷静に話し合うのが解決への一番の近道ではないですか?お互いに納得され、関係を修復する事ができれば、それでいいではありませんか。
周りが見当違いに騒ぎすぎると、本当に重要な話が聞こえなくなります。前向きな話し合いのために、少し声を小さくしてみてください。

もう一つ・・・無料正会員の扱いについて言いたい事がありますが、時間を見て次の機会に。
コメント

今後のJanicaの流れについて

2011-02-20 10:01:48 | 仕事
今回もあくまでも私見です。というか今後こうなって欲しいという希望でしょうか。まぁそんな感じでさっくり読んで頂ければと思います。

まずJanicaとは、前回の記事にも書いていますが、アニメ業界の環境の向上をめざした、アニメ業界人及びそれを支援して下さる方々の集まりです。
勘違いされてる方もいらっしゃるようなので一応書いておきますが、Janicaは労組とは違うため、団体交渉などによる使用者に対しての働きかけはしません。会員種別の中に法人賛助会員を設けている以上、労組にはなりえないので。
まぁ、組合法がどうとか、組織の形態が云々以前に、この業界、団体交渉そのものが難しいというのもあります。
交渉するためには基準値になる平均値モデルありきで、そのモデルと比較して、下位条件であればそれは不当であると容易に判断できるのですが、そもそもが雇用形態が多種多様すぎ平均値を割り出すこと自体難しい
これは原画以上のアニメーター及び演出の大半が特定の会社に所属していないフリーランスであるためです。
その人のスキル、仕事に対しての姿勢などで変化する雇用条件すべてを確認、照合した上でその不当性を主張する事は第三者にはほぼ不可能ですし、交渉するための平均値モデルを作ってそこに当てはめようとすれば、逆にデメリットを被る人も出てきます。
そのため、Janicaのアニメ業界の生活レベル向上を目指した活動は、そういった交渉とはまた別の切り口になるでしょう。
ただ、フリーよりも会社所属の人が多い動画などのセクションは平均値モデルを作り易く、交渉もしやすいと思うので、まずその単価設定の改善あたりから徐々に着手していくのが現実的ではないでしょうか。
順を追って原画単価などにも手が伸ばせれば嬉しい事ですが、ここからはそれぞれの能力値の差が如実にでてしまうので、そこまで念頭に入れて平均値モデルを作る必要があり、かなり時間のかかる険しい作業だと思います。

今年度は『若手アニメーター育成プロジェクト』というものが動いていましたが、それを今後の活動の中心にするわけでもないと思います。
このプロジェクト自体試みの一つであり、完成形ではありません。今年度の活動を土台に、どんどんよりよく形を変えて行かねばならないものです。
このプロジェクトにおけるJanicaの役割は、文化庁が本来するべき『プロジェクトが当初の規定通りきちんと公正に遂行されているかどうかの確認・指導』の代行であり、文化庁からそれを委託されているという立場です。
今回のプロジェクト終了時にそれらの事実報告をし、プロジェクト内容の問題点を提起し、次回の改善案を出すまでがJanicaの仕事だと思います。
それを受けてこのプロジェクトをどう変化させていくかは文化庁の判断によるところで、次の監査をどこに委託するかについても文化庁次第ということです。
今回の功績を認められれば再び受託できるのかもしれないし、また別の組織が受けるのかもしれない。たとえ次回受託できなかったとしても、この一件はアニメ業界においての貴重なムーブメントになったのではないかと思います。
声を上げれば少しでも何かが変わる。逆に、動かなければ何も変わらない。それが目の当たりにできただけでも進歩だと思います。
私が思うに、この業界の人は外に対して声を大にすることが苦手で、ついつい飲み込んでしまうケースが多い
それどころか、環境に不満があってもそれをおおっぴらにすることをだと思うことすらある。
このブログでも何度も言っていますが、それは恥でもなんでもありません。当然の権利です。
偉大な先人たちが我慢してきたことなのだから、自分たちも我慢しなければという考えは持つ必要はありませんし、もしそれを強要するような先輩がいるならば、それは本当にあなたのことを考えてのアドバイスではありません。自分自身がされたことを後続の人間にさせて憂さ晴らししたいだけです。
ここ20年でアニメ業界も大きく変化してきました。
デジタル作業が主になり、今の若手さん方はスタートからしてデジタル。作り方自体が我々が新人であった頃とはそもそも違うのです。
それによって負担が軽減された部分もあるでしょう。しかし別の部分では増加もあるはずです。それらは我々古い型の人間の尺度では測れませんし、我々の観念の中に押し込めてはいけないのだと思います。
今この現在に生きている彼らにしかわからない苦しみがあるのだから、まずそれを理解することが我々にも必要なのではないでしょうか。
ただ我々も、話の分かる・・・ただ子供に甘いだけの親になるつもりは毛頭ありません。若手さんにも自分の仕事に対しての姿勢を振り返って頂きたい
喰えない喰えないとよく聞きますが、仕事場にテレビやらインターネットをする設備やらを揃えておいて『喰えない』もないもんです。世の中にはパソコンはおろか、照明以外の家電を持てずに生活している人たちがいるのです。
それだけの設備を持っていながら喰えないのは、単にお金の使い方が下手なだけです。ついでに言えば時間の使い方も。
仕事場に長くいるとたくさん仕事をしているように感じますが、結果は上がった物の内容や数で明確です。仕事場にいる間、どれだけ仕事に集中していますか?
あなたが欲しいと思う報酬に見合った分、ちゃんと仕事はしていますか?今一度考えてみて下さい。
思い当たる所があってやいのやいの言ってた人はただの非常識人として周りに評価されてしまいます。気をつけて。

しかし、これらを全てクリアしてもなお、生活苦に悩む若手さんはいます。マジメで、勤勉で・・・なので技術もちゃんと身に付くのですが、いかんせん交渉術に暗いため利用され易い
いつもしんどいカットやスケジュールのない仕事を任されて、コツコツと黙って仕事をするもんだから体を壊してしまうような人。
こんな人には手を差し伸べたい。でもこういう人に限って弱音を吐かないので、差し出す手が間に合わないのです。

だからJanicaがもっと業界内に浸透して、差し出された手の在処がわかって、それを求め易い環境になってくれれば本当に嬉しいです。
前述した通り、今の若者の本当にしんどい部分は、我々オールド世代には正確にわかりません。なので、今後の運営は、若い人たちが率先して活動して欲しいと思います。
この先の業界を支えて行くのは今の若い世代ですからね。
かといって突然ポンと任されても、どのように動いたらいいか見当もつかないでしょう。
それをサポートするために先輩方が居られるのであって、そこは甘えていいんじゃないかと。ノウハウを間近で見て、盗んで、そしてゆくゆくは自分たちの求めるやり方へと進化させていけばいい
Janicaという組織は、あなた方が抱えている不満を代弁してくれる性質の組織ではありません。
あなたが『こういうことがやりたいけれど、どうやったらいいのかな』と行き詰まった時に『じゃあこうしてみたらどうよ?』と一緒に考えてくれ、時には手伝ってくれる・・・自分一人ではできなかったことを実現するためにみんなで頑張ろうという団体だと思います。
まずはあなた自身が動く事をしなければ、あなたが望む環境は得られません。
若い世代の能動的な活動に期待しています。

コメント

若手育成の意味

2011-02-13 09:35:15 | 仕事
予告通り、若手育成プロジェクトの目的についてのあくまでも私見を書きます。

今回のプロジェクトに関しては、予算配分について賛否両論出ています。
というのは、プロジェクトにおける作画の対価が、現行の一般的な報酬に比べ3倍にもあたる高額設定であるからです。
『3倍』ときくと一般の方々はもの凄い高額なものを想像されるかと思いますが、元々の価格設定が低いということは念頭に入れて頂きたい。まずその価格設定の低さが問題になっている業界なのです。
だからといって、一気に3倍に賃上げ要求するためのプロジェクトではありません。その目的に関しては後述しますので、『贅沢言うな!』とか反射的に反応しないようお願いします。

『1作品におけるそれらの対価設定を下げて、募集件数を増やすことはできないのか』・・・そういった意見がでるのも理解できます。それも一つの考え方だと思います。
しかし、私は今回のケースはこれでよかったと思っています。
このプロジェクトの目的は、貧困に喘いでいる若手アニメーターの生活を一時的に救済するだけのものではないからです。
そもそもが、一回こっきりの育成メニューで生活が安定したり、個人の技術が飛躍的に向上することは考えにくいですよね。
もちろんプラスにはなりますが(そうでなければ育成の意味がありません)、このプロジェクトを通過したらそれでもう一人前みたいなことにはなり得ません。
だからこれは、単純な技術の向上だけを目的とした価格設定でないということです。
もう一つの目的は『プロとしての意識の向上』

今の通常の作業環境ですと、前述した通り価格設定が低くスケジュールも少ないため、殆どの場合リテイクができなくなります。勿論ダメな物はダメなんで直すことはしますが、直すのは作画監督であったり演出であったり。
『リテイク』という名目でありながら、本人に戻る事が無くなってきているのが実情です。非常に残念なことですが。
『スケジュールがないから』『これを返すと当人の生活に響くから』・・・と返さなくなってしまったために、当の本人はどこが悪かったのかわからないままに、その『ダメな』レベルが当たり前だと思い込んでキャリアだけを積んで(これをキャリアとは言わないかもですが)しまいます。
これではまったく技術は向上しませんし、リテイクをする・・・先方が納得するまでのブラッシュアップをするという習慣が身に付きません。
今回のプロジェクトでは充分なスケジュールと充分な予算を確保することにより、そのブラッシュアップを可能にしました。ダメな物は10回でも20回でも書き直す。

そう考えれば3倍という価格設定は、リテイクを出す側が気兼ねなく返し続けるために必要な数字です。下手したら1カットに一ヶ月かかってしまうことを考えるとむしろ足りないかもしれませんが、ここが限界でしょう。
現実の設定価格とあまりにもギャップがですぎると通常業務に戻れなくなりますから。
育成対象である若手さんには、これによって自分の今の力量を知り、対価分の仕事を完遂する責任感を養って頂く・・・それがこのプロジェクトの一番の成果になるのではないかと私は思います。

ここまで読んで、『甘ったれんな。プロなんだからそんな意識初めから持ってて当然』と思われる方も多いでしょうが、現在において味噌を自宅で作る若い人たちが殆どいないのと同じようなことだと考えては頂けないでしょうか。
仕事初めの段階からそういう環境であったなら、そこに思い到らなくても仕方がないかな・・・と。
こういう環境になってしまったのは我々40オーバーからの世代の責任で、本当に申し訳なく思っていますが、だからこそ今の段階でプロとしての意識を芽生えさせて頂きたく、このプロジェクトに賛同している次第です。
このプロジェクトに参加された若手さんには、これが終ったからとそこで留まることなく、今回培ったものを生かしてさらに技術を伸ばして頂きたい。
単価が増えることだけに満足しないで、それによって今まで難しかったスキルアップが可能になった事を認識し、今後は自らの意志で精進して頂きたい。
お金よりも何よりも『誰にも奪えない固有の財産』になるものを得られるチャンスであると分かって欲しい。
お金を稼ぐためだけにこの業界に入った訳ではないですよね。
プロジェクトが終了した後はまた通常の仕事形態に戻ってしまうかもしれません。でも芽生えたプロ意識だけは手放さないで下さい。それこそがあなたの固有の財産です。
その財産はあなた方以外に守る事ができません。それを守る支援は他人にはできません。
自身の人生です。自身で大切にして下さい

後、『何故アニメーターだけ!?若手育成なら演出も若手にしろ』という声をききますが、それは誰が育成するのでしょう?
育成するには『育成される』人と同じだけ『育成する』人が必要です。
全てのパートを一気に若手にしてしまったら倍の人数必要になりますよね。ただ作品を作らせたら育成・・・ということにはならないので、指導役が必要ですから。
なので、今回はアニメーターに絞ったのではないでしょうか。演出育成に関してはまた次の機会に設けられるかもしれませんし、アニメーターに比べ1作品についての必要人数が少ないので、こういったプロジェクトでなくて会社単位でも育成は可能だと思います。まずは会社に掛け合ってみましょう。
自分が尊敬する監督さんのところにギュウギュウ押し掛けて行くのも一つの手段。とにかくまず動いてみる事が重要です。
王子様は待っていても現れませんよ~

次はJanicaの今後の運営について思う事を書こうかと思います
コメント