日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

家族の紹介 1

2010-01-09 15:23:58 | Weblog
  今日は、先ずは牛さんをご紹介します。
母親が両端、間に夫々の子供。
 名前は、手前が「卑弥呼(ひみこ)」、奥が「阿国(おくに)」、
間の子供は、座っているのが「うらん♀(阿国の子)」立っているのが「宇天(うて)♂:(卑弥呼の子)」です。
 奥の白いのは♀ヤギの「ミッチー」です。♂の「次郎」は、ずっ~と離れた所で草食べてます。
 この子達のこと、おいおいお話します。
 牛の目は、円(つぶ)らで、身体は大きいけれど、やさしくて、可愛いのですよ~。
     

念願の田舎暮らしを始めてます

2010-01-08 08:41:01 | Weblog
 1985年頃から、「食の安全性に不信を感じ」、2000年頃、「日本の食料自給率の低さ」を憂い、これからの時代、安全安心の食料を自給自足するべきと、探していたところ、2005年9月、ここ、広島県三次(みよし)市上田町に、すばらしい所を紹介戴き、農業は全くずぶの素人だけれど、「周りはお師匠さんばかりだ、心配することは無い、乞えば教えていただける」と、2週間後の10月初旬には、長年暮らした福山市から移転した。

 三次市と言っても、上田町、名前の通り、市街地より上だ!で海抜は500m、ここより上には山と空、ご近所は、お向いは、左右に夫々40m離れ、右隣は500m、左は50m、真前は道路隔てて山、後ろは畠や田んぼや竹やぶと緑たっぷり、空気や水(地下水)は実に美味しく、星空は抜群、人は好い人ばかり、道路は、地区住民の車が時折通るし、バスも日に数回通るが、誠に静か、鳥のさえずり、木の葉をゆらす風の音を聞くことが出来る。

 繁殖用に黒毛和牛を飼い、子供を産んでもらっていて、ウンチで堆肥を作り、ヤギには畦畔などの草を舌刈りして貰う。アイガモには、特上米を作ってもらっている。雨水など貯まり水のぼうふら退治には金魚を放し、誠に楽しく、面白く、笑いの毎日が日曜日で、たまにお月曜日があるかなと言った生活なのだ。

 近日に、ぼつぼつと我が家の動物家族や田舎暮らしを紹介しま~す。

 同後編 【2004年 6月14日】

2007-01-09 07:50:39 | Weblog
《四国八十八ケ所巡りを兼ねて》

 準備万端整え、
 1208 出発。
 現在走行距離52241km。

 尾道から美しい瀬戸の島なみを眺めながら、真っ青な晴天空の下を走ると、これからの素敵な旅を連想させてくれる。

 今治まで一っ飛びで到着、橋が無かったころと比べると隔世の感がある。
 「延明寺」、「南光坊」、「国分寺」とお参りし、60番「横峰寺」へ、ところが何と遠い・遠い、高い、高い山の上、道路整備費として、途中、有料道路になっていた。が、時間が遅いので、管理の人もいない。そのまま素通りさせてもらった。長い坂道を・急坂を・ウンウン言わせながら、登って来るとやはり瀬戸の美しい島々、瀬戸内に住んでいてもやはり美しい景観だ。お参りを済ませ、下りはやはり早く下山してしまった。
 次へと、国道筋にある62番「宝寿寺」へ来た。ここでは、三原市のまだお若いご夫婦が熱心に読経しておられた。赤ちゃんに問題でもあったのだろうか?もしそうだったとしたら、おかわいそうに…。しっかりお参りして、辛い思いを、早く払拭して欲しいものだ。

 次へとナビを見ると、61番「香園寺」を飛ばしていて順番が狂った。「まあいいか」なのだが、実は今年はうるう年、巡礼は逆回りが本当なのだと後でお聞きした。と、言うことは、ここだけ私は順路だった訳だ。まあ、順路通りでないといけないと言うことは無いので、そんなこと無視無視!
 「吉祥寺」「前神寺」にお参りし、西条市の加茂川の川原へ、丁度良い草地もあり、今日の泊地に決定。
《西条市加茂川泊》

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 同 【なかがき】

2007-01-08 07:19:56 | Weblog
~なかがき~

 6月7日、福山を出発したときは田植えがすんだ時期だったが、帰り着いたときは収穫がすんでいた、その間129日となっていて、この間の走行距離、13、547km(一日平均105km)。
 また、この間の全費用は以下の通りです。

科  目金 額(円) 円/月 摘    要
ガソリン135、31531、46910km/㍑
通行料29、8006、930有料道路
飲・食品128、46729、876 
キャンプ場11、1002、581 
宿泊費12、0002、791民宿・旅館
風呂代10、1102、351 
雑費56、46313、131 
総  計383、25589、129


 この内、4割は家にいても飲み食いはやっているので、旅故にかかった費用は、6割くらい、金額にして月5万円強、この金額でこれほど素晴らしい毎日を体験できるならば、返って安い位だ。下手に飲みに行ったら、一晩でパーだ。また、旅のおかげで、安価なお酒の購入ルートを知り、10年も掛からないで、元が取れそうだ。
  楽しく、有意義な、素晴らしい、長い、長~い、川下りの旅だった。まだ、九州・四国・中国の一部が残っているので、これは次の楽しい夢となる。
 楽しかった川下りもさることながら、テレビでも見ることも出来ないほどの鳥達の色々な珍しい生態を沢山見せてくれたし、各地の珍しい食べ物も非常にうれしい出会いだったし、もっと大きな、大きな喜びは各地の人々との出会い、人々の美しい心に接し、一期一会の素敵な日々の感動をいただきました。特に、同級生には、非常にお世話になり、
皆様、本当にありがとうございました。

  それと13、000km余も走りながら、一度の小さな追突事故には遭ったけど、怪我なども無く、違反も無く、順調に旅が続けられ、パンク一つさえしなかった。
 「速度違反取締り中!」の道路が度々あり、気がついたのは一度だけだが、ピカッと赤い灯がついいたので、「やられた!」と思っていたが、帰ってから、スピード違反が何通か来ているのじゃないかと心配していたけれど、結局全く来なかった。やはり、注意したことと、安全運転に心がけたことが幸いしたようだ。

 また、今年は、雨が多く、本当の日本一の清流と言う川でありながら、それを見ることはできなったけれど、水量は多く予定通りの川をすべることが出来本当に幸せな日々でありました。

  日本一周と言うと、時間の問題と金銭の問題、健康の問題等で、出来ない・難しいと思う方が非常に多いと思いますけど、実は、難しいことでもないし、大金が無いと出来ないと言うこともありません、その気にさえなれば、誰でも出来ることです。その気になって「どうすれば出来るか」を、ご自分の夫々の立場で、夫々にお考えになられることをお勧めします。必ず、方法は見つかります。
  時間の問題は、例えば、病気になって3ヶ月入院したと思えば、仕事を休んででも出来ること、あなたがいない方が仕事がうまく行く事だってあるかもしれません。(超、失礼!)どうしても連続長期休暇が取れないならば、土日祭日などを活用することも不可能では有りません。
  大人ばかりでなく、特に、いじめ等で学校へ行けない子供達に言いたい、クラスや学校などと狭いこと考えないで、もっと広い視野を持って、日本一周の旅に出なさい。四国一周でも、県内一周でも良い、もっと広い世界を見て回りましょう。それは君にとって素晴らしい人生を教えてくれます。家に引っ込んでいないで、遠くへ行こう!

  金銭の問題では、宿泊は旅館、ホテルではどうしても高くつくし、どこも同じ待遇なので、喜びが少ない、それで、テントが楽しくて非常に良いのだけれど、泊地探しに難儀をする場合、天候が非常に悪いときなどがあるので、軽四で十分なのでワンボックスカーの荷室へ車内泊も考慮し、これは非常に楽。小さな冷蔵庫を積めばグー!自炊をお勧めします。
  足は、キャンピングカー、乗用車、オートバイ、カブ、自転車、徒歩などありますが、軽四のワンボックスが、小回りがきく、ガソリン代・フェリー代が楽、荷室が広く便利で、使いやすい、など経済面でも非常に良いでしょう。

  健康問題は、普段から健康には気をつけて風邪など引かないように、歯は出発前に見ておきましょう。いざの時は、心配ありません。各地に医者はあるし、電話でかかりつけのお医者さんに指示を受けることも可能です。また、重病の場合は、一旦帰ることも難しいことではないでしょう。ただ、重大な自動車事故をしないこと、巻き込まれないようにはしたいものです。

  ただ、単なる観光地巡りのそれは恐らく十分な喜びを得ることは難しいでしょうから、何かのテーマを持って、その目的を果たすように行けば、必ず充実した旅になります。テーマは何でも良いのです、自分の持っているもの・あなたの腕を生かすこと、あなたの趣味を生かすことは良いテーマでしょう。
  また、例えば、ガソリンスタンドの経験があれば、それを生かして、各地でスタンドで一日だけ仕事しながら回っても良いでしょう(金は貰わなくても良いつもりでいる方が良い:ドイツではマイスターになると、自分の職業を勉強のため、3年くらいかけて、歩いてドイツ一周をする習慣もあるようです。)犬を飼ってれば、犬と一緒に回り、各地の犬の飼い主を訪ねても良い、学校時代や仕事仲間だった人を訪ねても良いし、全国の知事や市長を尋ねても面白いかも・・・。

  なお、日本一周でなくても、各市町村一周でも、各県一周でも、九州一周でも、良いと思います。
  例えば、小学生だと、市町村一周で全小学校巡りで、校長先生訪問なども有意義でしょう。 
  「○○で日本一周」など車に1箇所は表示しましょう。Tシャツの背中でも良い。これは大きな大きな喜びを与えてくれます。車でなければ、幟でも良い。
自作コンロ
 また、旅に限らず、生活には、煮炊きやトイレは必ず必要なもの、煮炊きに使うコンロはカセットコンロが軽いし、便利なもので、私も全てと言っても良いほどこれを使いましたけど、河原など山野では、枯れ木や流木、不要の紙など、薪(まき)・燃料になるものも沢山転がっており、それを使うことで、周りが綺麗になるし、楽しさも倍増、美味しさも倍増、極力使いたいものですね。そこで、市販品も有るでしょうが、重い、割れる、大きいなどで敬遠したい場合もあり、私は自動車修理工場で捨てられる運命の一斗缶を戴き、天板の一部を切り取り、横の中間部近くに丸棒用の穴を開け、鉄棒を通し、一番下側には空気穴を儲け、その空気の調節には、上部の取って部分を細工した。この度の旅では、雨が多く、この自作コンロは2度しか使えなかったが、塩梅(あんばい)は非常に良かった。
自作トイレ
 重要な問題に、トイレがあります、昨今はトイレはどこにでもあります。全く心配ありません。
 ただ、アウトドアーでは、トイレがすぐ近くに無い場合が多いので、洋式トイレスタイルを、これもホームセンターで少しの材料を買い、家屋建築中の大工さんに一声かければ、少しの板なら戴けます、写真のような、組み立て式のトイレをこしらえた。残念だが、これをトイレとして使うチャンスは一度も無かった。と、言うよりも、草陰でしゃがみ込む方がつい手っ取り早いので、そちらにした。スコップを持参、排便後は紙を使わないで、これも自作のハンディーウォシュレットで綺麗に洗い、土をかけて、自然に返した。なお、小の時は、良くぞ男に生まれけり、を毎日実感し、テント内では適当な容器を尿瓶(しびん)として使った。

 なお、カーナビは十分な使い方を知らないまま使ったので、高速道路を回避する方法もありました。その他、使い切れなかった機能はまだまだあり、マスターしてから出発していればもっと便利に使うことが出来たに違いなかっただろう。

 この旅は自然の中に入りこんだ旅でしたが、自然は素晴らしい歓迎をしてくれたし、自然の感性には誠に素晴らしいものがありました。
足跡
 そして、一期一会の旅、多くの人との出会い、非常に楽しい、善意の人との出会い、人は素晴らしい、人の心は素晴らしい、都会では決して知ることのできない人の心に接することができました。
 次の平成16年の予定、九州・四国・中国の一部方面が非常に楽しみです。

「日本一周川下り 前編」 終わり

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 同 【2003年10月13日】

2007-01-07 06:07:36 | Weblog
《天神川》

番号 河川名 全長(km)
備 考
70 天神川 32 水量不足

 夜中、雨がぽつぽつ降り出した。『やった、降った!念じた通りになったぞ!』
 雨はそのまま小雨だが降り続いた。楽しみにテントを片付け、下見するが、どうにもまだまだ、浅い、余りにも浅い。堰はあるが十分に越えられるから大丈夫だが、ず~と下見し上流へ行くが、やはり水が少ないのはどうにも戴けない。まだ、雨の量が少ない。仕方ない、ここは止めだ。次へ行こう。
 山陰の9号線を西へ向う。

 途中、道の駅「大栄」がある。寄ってみて驚いた、大いに驚いた。
 一つは、「道の駅第一号」であること。
 もう一つは、お客さんが猛烈に多いこと、地域の野菜など産物が並んでいるのだが、いっぱいの人、すれ違いが難しいほどの人が品定めをしているし、レジ4台がフル稼働、お客さんが夫々に7,8人づつは並んでいる。『多いね!』と、言うと『今日は少ない方だよ、毎日、全部売り切れるんだよ!』と、商品の追加納品に来られたお百姓さんが言われた。そうだろう、これだけの人なんだから…。産地直販専門店と言った感じの道の駅だ。

 それから、10kmほど走ると、道の駅「ポート赤碕」があった。ここは漁港赤崎の側、鮮魚が売り物らしい、寄ってみる。
 驚いた!ここも大いに驚きだ。魚が安い。やはり、お客さんも多い~!活魚から干物、加工品まで魚関係がたくさん並んでいる。狭いけど、まるで、市場へ行ったように、景気良く掛け声も大きい、元気も良い。
 色々な「道の駅」を見てきたけど、ここの二つは異色だ。キット一号店「大栄」が成功したので、赤崎が真似たのだろう。こんなことはしっかり真似て、お互いに良い成長をするのは良いことだ。
 雨はやはり多くは無いが降り続いている。
 途中、COOPで弁当買って、車中で食べた。

《日野川》

 さあ、日野川の溝口に着いた。川原へは降りられない。通行禁止の土手道をやっとだけど横をすり抜けて、入れたので、上流へ、川は細い、夕べから雨は降っているけど、水量はまだ十分ではない。もっと下流でないと無理のようだ。が、何とか川原に降りれるところを見つけた、行ってみると、細い道がついている、キット近所の魚釣りの人が時々歩いているのだろう。川面へも何とか降りれる、が、細い流れ。雨は本格的に降り出した。上陸地を探しに、また下流の下見に行こうかと思って走り出したが、どうも気が重い。気分が乗らない。ファイトが出ない。福山が近いと言う気持ちが離れない、ホームシックかな?色々考えたが、無い後ろ髪と前髪を引かれるような気がして、やる気が出ない、チャレンジ気分が沸かない。日野川が水がしっかりあり、瀬もあって、上下架出来る所があれば、少々雨が降ってても、ファイトが沸くのだが、日野川は、今年は止めだ!来年にしよう。この雨の中、泊地を探し、橋の下があれば良いけど、なかったらテント張るのも億劫だ。

《帰宅の途に》

 と、2時過ぎ、福山へバウを向けた。
 新見・東城経由で福山へ無事に着いたのはもう暗くなっていて、距離計は49637kmを指していた。本当に素ん晴らしい旅だった。
 皆さん、沢山、たくさん、本当にありがとうございました!

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 同 【2003年10月12日】

2007-01-06 06:35:06 | Weblog
《移動》

 夜中に、ポツポツと言う雨音、空を見ると厚い雲、これはヤバイかな?と、仕方なくシートを掛けることにし、起きだした。テント張るとき、うっかりしていて、シートカバーのためのスペースを取っていなかったので、今日は少しいつもと違う変形の屋根となったが、結果論だが、これも結構使い勝手が良い方法でもあった。今後はこの方法も時々取り入れよう。

 福岡さん達は、今までに子供達に対してのボランティア活動の褒賞(ほうしょう)として、日本生命財団から、カヌーを贈与されたそうだ。良い行いを認められ、結構なことだ。我が「天の川カヌークラブ」も将来はこのような名誉ある成果を上げたいものだ。
日生財団からの贈物
 出発準備をしていると、彼らも起き出し、互いに今後のカヌーライフを誓い、別れた。

 今日は打ち込みをしようと東郷温泉へ向った。東郷温泉でPC、打ち込むつもりだったが、一寸変わった建物の所に、人が沢山集まり、マイクでも、何か訴えているのが少し離れた道路までがんがんに聞こえてくる。面白そうだと近寄って行く。何かのイベント会場でもあるようだ。
 入場は自由、早速駐車場へ、そこでは、「マラソン」や「トラック引き」等の競技のメイン会場で、その後ろ側の変わった建物と言うのは「燕趙園(えんちょうえん)」と、言う中国庭園や建物で中国製品の販売や中国文化の発信地として、1996年に創業したものだと言う。
 有りがたいことに、今日は祭日で、サービスデー、雑技・舞踊・歌・獅子舞などが無料公開されるとのこと。また、工事中の建築物もあり、そこへの入場が出来ないため、入館料は半額。これは入いらない手はない。

 実は、私の友人に、中国語勉強している友がいるし、私にも中国人の友達も数人いるし、中国の勉強と土産話に絶好調、と言うことも有った。
 若い別嬪さんの雑技、足で笠を回したり、筒を回したり等など、さすがに中々うまいものだ。笑顔を絶やさない舞踊や歌、「かわゆい~」と言う感じ。神戸の元町から来ていた獅子舞はさすがに非常に上手で日本でもトップクラスのグループだと説明していたテレビでは見たことがあるが、実際に見るのは初めてだ。
 美味しい豚饅やチマキ、その他中国食品も沢山並んでいて、見るだけでも楽しい。
 CMではないが、ゆっくりと回れば、もっともっと、楽しく、面白く、勉強にもなる場所だ。

 隣に有る温泉の半額チケットもあると言う、PC打ち込みも『どうぞ、ごゆっくり!』とのこと。ありがたい。
 4時半までPC打ち込み、一段落したところで、出発。天神川はここからは近い。

 天神川着、少し見たところ、水が少ない、でも雨が降れば、何とかなるかも知れない。今日は雨が降ることを念じておこう。
《天神川川原泊》

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 同 【2003年10月11日】

2007-01-05 06:23:55 | Weblog
《千代川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度 備考
69 千代川 52(内約6) 釜口のバス停 出会橋 中易 堰越えは楽

 今日も朝、減量したくて、目が覚め、川の近くへ穴を掘り、減量に成功。成功というのは一寸おかしな表現だが、石ころの多いところ、草陰で、穴を掘るのにも、丁度良い砂の場所があり、楽に掘れ、足場に大き目の石があり、楽になれた。それと、ハンディーウオシャーは誠に良いもので、川でも、山でも、道の駅のトイレでも、会社でも、外出先で、もようした時には非常に使い心地の良いもの。誰でも一つは持っていて欲しいものだ。簡単に自作可能でもあるのだから・・・。
 昨日、国交省で千代川(せんだいがわ)の地図を戴き、お教え戴いた数々の堰や頭首工の確認、また、流れの下見に出かける。
 先ずは、「河原橋」の下、ブロックや大きな石がごろごろ出ている、その中で一番スムーズに滑れるコースは一番右岸側の橋脚の右側ぎりぎりを通れば大丈夫。
大井手用水堰
 次の大井手用水堰は、扉が上がっていれば、扉の下を通過すればOK、但し、扉の中央に上から鉄筋が垂れ下がっている、あの鉄筋は避けなければならない。もし、扉が下りていたら、堰をポーテージしなければならない。どちらにするかは直前に選ぶことになる。
 その上の渡一木用水堰は、半分を水制工の突堤で、流れの半分はフリーだから、これは問題無い。
 その上の徳吉堰は落差が大きいので、そのまま下ることはできないが、右端のコンクリート地へ上陸し、ロープでカヌーを流し、ゆっくりポーテージすれば大丈夫。
八日市堰を下側から
八日市堰を横から
 問題はその上の、八日市堰。流れ全体をせき止める形で、全体が浅い流れで、落差が1m余あり、斜めに水は流れ落ち、ここはキット藻があって、すべり易くなっているだろうから、気をつけなければならない、その下側はまたコンクリートで水平に固められ、その後、ようやく流れになるが、そのすぐ下はがれ場で石がごろごろ出ていて、白波が立っている。さて、ここをどの様にして通過するかは問題だ。

 この八日市堰の迂回路として、狭い水路が有るには有るが、ここをカヌーで通過することは、もっと困難。何としても、向こうを通らねばならない。
 後は自然の瀬だから、まあ、何とかなるだろう。
 出発地は先の八日市堰より300mほど上流で、釜口のバス停の所、道端に小さな公園のようになっていて、植え込みの間から川辺へ降りれる階段もある便利な場所。カヌーを下ろしておいて、キャンプ地へ帰る。

 コンビニへ行くと、丁度、姫路の福岡さんが『わー、すごいことやっておられるのですね!僕達は、今「流し雛の館」から下って来てて、私はサポート隊しているんですけど、この川向こうにテント張って今夜も泊まりますので、良かったらおいで下さい。』と、お聞きし、もう特別先を急ぐ旅でもないので、今夜は彼らと話し合おう、と決めた。
 ゴール地は「出合橋」の真下と定め、昼食を取り、自転車で上流へ、車では見れなかった所を再度下見をしながら、行く。途中、福岡さんの仲間、2ハイのカヤックが下っていた。見ると別れ水路でどちらへ行こうかと迷っていたようなので、『左!ひだり!』と、言った。聞こえたかどうかは分らなかったけれど、左へコースを取られたので、見送って、先へ急いだ。
ここも「きけん」だそうだ、困ったことだ
 途中、ここでもやはり川原へ入らさないように、チェインで車止めをし「きけん」と札を下げてある。人が川原に入らないと、危険な野生生物や日本に不要な外来種の生物が繁殖等しなければ良いけれど…。今頃は危険なペットを捨てる人がいるのだから…。

 スタート地は可愛い瀬の中、
 1413:岸を蹴って飛び乗るるとすぐ早い流れに入る。水は非常に綺麗だ。『おっ!ヤマメだ。ここはヤマメが居るんだ。あっ、また、ヤマメ。すごい!』大きいのや小さいのが良く見える。潜って見たい衝動に駆られるけど、車には道具は揃っているけど今はそれも出来ない。また、ヤマメに見とれているわけにも行かない。難関の堰が近づいている。これは先ず、手前が浅くなっているだろうから、そこで降りる。カヌーをロープコントロールで、下の段へ降ろし、アンカーを堰の壁面に立てかけ、9月10日の最上川Ⅰのスタートの時使った、崖下りの要領で降りて、アンカーを抜けば、それでOK!と、目論んでいたが、アンカーが壁面に引っかからない、それは困ったと、水草の根っこへアンカーを引っ掛けさせ、テストで引いてみたら、キチンと効いている。OK、これなら体重をかけても大丈夫だ、と壁面を、降りる。斜面には藻が思ったほど付いてなく、滑らないで降りることが出来た。あぁ良かった。ごろごろ岩の水路へ入ると、そのすぐ対岸側で、石を探している人、『ダイヤモンド見つかりましたか?』首を横に振っておられた。
徳吉堰
 次は自然岩と人工の堰で、出来た徳吉堰、これは右岸側のコンクリートの台地へ降りて、ロープ操作で降ろせる。簡単だ!
 当分優しい瀬、どちらかと言うと、浅い瀬なので、歩く。そんな浅い瀬を過ぎトロ場に入ると、水中眼鏡にシュノーケルで水中を覗いている人、『ヤマメですか~?』 『いえ、石を探しているんです。』 『えぇ、石?先ほども探している人おられましたけど…。』 『「佐治石」を探しています。これを水盤に飾ると綺麗なんですよ!「佐治石」は、日本の綺麗な石、五指に入るものなんです。』 『色々な趣味があるものですね。頑張ってください!』

 先ほどの福岡さんの仲間が左へ入った分かれ、当然左への瀬に入り、瀬を降りて少し進むと、渡一木用水堰の水制工、これを横目に見て通過。
 さて、次は大井手用水堰、こいつはその上の瀬から、右折し、曲がったところから、直進し、垂れている鉄筋を目指し、その横をすり抜ける。あまり左岸に近づき過ぎると下のテトラへぶっつかるので、要注意。が、目論み通り、鉄筋の左側をスルリと通り過ぎた。OK!
 その次が最後の難関、河原橋の下、近づくと、『あれ!』橋脚の左だったか、右だったか、忘れた。考えている間は無い。膝で立ち上がって、見る、『エイ、左へ行け!』と、突っ込む、最後が大きな石が出ていて、危なかったが何とかクリアー!OKだ!
 後は、もうゴールは近いし、問題になるところは無い。ゆったりと進む。最後の浅い瀬は降りて、歩く。カナディアンは乗ったり、降りたりが非常に楽だから、便利だ。
 1557:到着。6kmを1時間44分の川旅。やはり、堰やポーテージがあると時間は掛かる。

 鳥は下流で少し見えたけど、総じて少なかった。でも、ヤマメの姿を度々見れたことは印象的な記憶に残る川となった。
 さあ、福岡さんの待つ今夜の泊地へ行こう。
 彼らに何かをと思い、スーパーで「沖ギス」を求めた。実は、店のラベルには「沖いわし」と書いてあり、始めて見る名前、「鰯」とは似ても似つかぬ姿、聞いてみると、この辺りでは昔から、そう呼んでいるので、表示もそうしている。本当の名は「沖ギス」だそうだ。どうりで、「キス」に似ている。が、「キス」とは、似ているけど、少し顔つきが違う。
 泊地へ行くと、そこには、5名の若者が居て、早速、カヌーの話や日本一周の話に花が咲き、夜も遅くまでワイワイであったが、私は先に退散したが、彼らはもっと遅くまで話しに花を咲かせていたようだ。
《千代川河原町泊》

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同 【2003年10月10日】

2007-01-04 06:56:42 | Weblog
《移動》

 今朝も減量したくて、目が覚めた。少しまどろんでいたが、近くにコンビニが有るので、ロウソクの不足もあり、トイレ借用。
 スッキリして、さて、ロウソクはと見ると、一番小さいものしかなかった、これでは、役に立たない。そのまま帰っても良いのだろうけど、借用料として何かを買い求める方がお店も、私も気持ちが良いからと、この前のサンドクッキーが美味しかったので、それを持って、カウンターへ、支払いとなった時、『あっ、ズボン変えたら、財布忘れた。すんません!』 『あぁ、いいですよ。』で退店。結局、何も買えなくて、トイレだけ借りてしまった。

 そして、まだ、早い時間、出発準備をしていたら、パトカーがそろりそろりと近づいてきた。パトカーが近づくのは余り気持ちが良いものではない。沙流川の二風谷キャンプ地でも何となく気分が悪くなった。但し、函館のようにこちらが呼んだときには、力強い味方なのだが、人間っておかしなものだ。
 一人が降りてきて、話が始まった。が、向こうは仕事中だから、仕事の話、即ち、職務質問だ。じわじわと遠回りの話から段々と本論に入り、『県外の車で、こんなところへいるのは一応調べることになっている。免許証を見せてほしい!』と、言う。『交通違反していないから見せる必要は無いだろう。』と、応戦したが、無駄な抵抗にしかならなかった。まあ、色々聞かれたりしたけど、当然のこと、別段何も無いことだから、A警察官は『失礼しました。』と、帰られた。が、どうも私の気持ちが落ち着かない。『職質なんかしやがって!』考えていれば余計に腹が立ってきた。『今度はこちらからクレームつけてやろう!』と、9時過ぎるのを待って、福知山署へ出向いた。まだ、交代前だったので、A警察官も居られて、談話室へ通された。この談話室、入口のプレートは確かに「談話室」だが、テレビで見る取調室と何ら変わらない。硬い椅子で汚れた机、又も、嫌~な感じを抱いた。
 お茶も出なかったが、30分余り、こちらの気分が収まるまで、言いたいことを言い、先方も『仕事だし、ああして職質で、多くの犯人検挙が出来ているんですから、そこは分ってもらいたい。』と、言うことで、私もまあ仕方ないことと帰ることにした。そこまでしなくても良いのだけど、外まで、見送りに出てくれた。

 まあ、何とか、気分も治まったので、城崎方面へ先ずは豊岡市へナビを合わせた。

《円山川》

番号 河川名 全長(km)
備  考
62 円山川 68 上下架場所見つからず

 豊岡辺りの円山川、水が少ない、徐々に下って行くが川面へ降りれるところも見つからない。ここ豊岡市では昔は一年中たくさんのコウノトリが居たのだけれど、農薬などの薬害でコウノトリが姿を完全に消してしまっていたのだが、数年前に一羽のコウノトリの飛来から、農薬を控え、自然環境を取り戻し、現在はコウノトリの生息地にしようと、人工飼育から近い将来、自然に返すことになるそうだ。素晴らしい!
 人間、金儲けのために今まで自然環境を破壊してきたけれど、それにより、人間の心も破壊してきた、ここへ来て、やっと農薬の被害を実感し、反省の意識が高まりつつある。全国規模で早くそうなって欲しいものだ。

 暫く下ってみるが、上下架できる岸が見つからない。川幅は広くなり、水量も豊富になってはきた。流れはほとんどない。
対岸の貨物船
 レジャーボートが停泊している。対岸には、大きな貨物船が係留されている。  『え~、ここはもう海が近いんだ。確かに水量はたっぷりとあり、流れもほとんど無いなぁ。』と、思っていると、城崎温泉に入りこんでしまった。なんと、楽しみにしていたけれど、結局は川を下れる所は見つからなかった。

 ついでに街中の温泉街をくるっと一回りし、志賀直哉の「城崎にて」を思いだしながら、この川にサンショウウオがいたのだろうなと思って見ると今は鯉が沢山泳いでいた。この川は海が近いので、満潮時はキット塩水が上がるだろうに、多分ここの鯉達は真水でなく、汽水域でも生きていけるんだろうなぁ、と観察した。
 この円山川もカヌー降ろすことも上げることも難しいので、止めた。次の千代川(せんだいがわ)へ向う。海岸線の曲がりくねった細い道を走る。海や川を見ながら走るのは、私は大好きだから遠回りでも問題ない。
河原城
 鳥取市へ到着。ガソリンを入れて、千代川を上流へ。
 河原城が近くに見える出合橋の少し下の川原へテントを張ることにした。明日は河原城で月見の会がもようされるようだ。荒城の月ならぬ、古城の月はキット素晴らしい月見の会になることだろう。

《河原町千代川泊》

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 同 【2003年10月 9日】

2007-01-03 06:12:43 | Weblog
《木津川:淀川水系》
 
番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度 備考
60 木津川(淀川) 75(内約11) 笠置町笠置大橋 木津町泉大橋  易  

 もう朝方は寒くなってきた、3時頃寒さで、目が覚め、ズボンをはき、毛のセーターを重ね着し、寝袋の口を閉じて、やっと二度寝をすることが出来た。
 からすの声と側を通る列車の音で目を覚ます。
 今日は朝から、さわやかな陽が差し、天気が良い、明るい朝だ。
 先ずは減量、いつものことだけど、持参のハンディーウオッシャーは非常に役に立つ。このキャンプ場のトイレ、入った所には紙が無かった、もう30年ほど水を使っているから紙は衛生的でないので、使いたくは無い。尻は清潔で、綺麗になる。便器が汚れていてもこれで洗える。余った水で、周りも綺麗にして出る、次の人はキット気持ち良く、使ってくださるだろう。

 出発準備をしようかな、といった頃、散歩のご婦人、車を見ておられたので、『おはようございます。』と、声をかけた。ご婦人も『おはようございます。あの~、舟で川、下るんでしょう。車は?』 『はい、今まで、その疑問、百人が百人お持ちです。お金持ちはタクシーで車取りに帰られます。が、私は大貧乏ですから、自転車で帰ります。』 『あぁ、自転車で車の所へ帰り、車で~、ええぇ!えっと!』 『はい、今度は車へ自転車を積んで、次はカヌーを取りに、また、下へ行く。』 『あぁ、分った。そして海まで行くの?』 『本当はそれがいいでしょうけど、川には、ダムや堰や頭首工が有って、通れない所やカヌーを上げたり降ろしたり、出来る所は割と少ないので、それが出来る区間だけ下れるんです。また、面白くないところ、よりも楽しい所の方が良いですから、…』と、言ったような話から、『ここは周りが山に囲まれて、空気が美味しいでしょう。』 『ここの夕日はすごく綺麗なのよ!お空、全体が夕日で真っ赤に染まるのよ!』 『毎年一度くらい、この高さまで水があふれて、ここが川底になるんですよ!その時は怖いくらい流れているのよ!』等など、色々な話になり、『この川下りを出版したいけど、自費出版になるだろうから、お金かかるし、売れなければ、赤字だし、…』 『主人が俳句作っているんですけど、中に良いのもあって、出版したいけど、自費出版はどうするの?』 『私も経験は無いから、正しいかどうかは判りませんけど、適当な出版社へ原稿を持ち込んで、表紙や挿絵や値段や紙質など、相談し、○冊作って○△円と、決まれば、その金払えば、○冊作ってくれ、多分、出版社から本屋さんへ配布してくれるでしょうし、自分で本屋さんへお願いに行ったり、自分で直接売ったり、等するのじゃないでしょうかね!』 『じゃ、売れれば、良いけど、売れなかったら、在庫の山?』 『そう言う事でしょうね!でも、ベストセラーになるかも知れませんよ?』 『それは絶対に無いわねー、でも、夢が有って、いいわよね~。』 『そうですね、夢は有りますね。今はコンピューターで作るでしょうから、昔よりは安く作れるんじゃないでしょうかね?』など、2時間以上もお話をしていた。

 11時半頃、カヌーを川辺へ降ろし、テントの収容、早昼を済ませ、
 1233:岸を蹴った。昨日お教えいただいたように、川筋の別れている所はキープレフトで、左岸側を進む。大きな瀬は無く、可愛い瀬ばかり、水は綺麗、量は少ない、5~60cmの魚が背びれの波紋を残しながら逃げていく、鯉のようだけど、少し細い様に見える、名前は分らない。不思議なのだが、大きな魚と小さな魚は見えるが、中位の20cm程度の魚の姿が見えない。なぜだろうか?
 『あっ、岩の上に二匹の亀が甲羅干ししている。』近づいていくと、一匹は即逃げた。が残りはこちらの様子を見ながら、迷っている様子。ひょっとして、竜宮城へ連れて行ってくれるのかな?と近づくと慌てて水の中へ逃げた。まだ、竜宮城へは早いようだ。
 70羽ほどの鵜の群れが竹林の樹上へ一羽ずつ止まっていた。カヌーが近づくと、次々と降りて行き、ずっと前の水に降りた。一塊で泳いでいたが、又、カヌーが近づくと、一斉に飛び立ちまた、川下の方へ逃げた。こんな追いかけっこみたいに、遠くだけど、何度も鵜の群れが飛び立つ様を見せてくれた。

 不思議なことに、ここへはカモがいない、なぜ?あっ、カワセミ。何だか久しぶりだ。水が綺麗だから、ヤマセミがいないかと注意するが、見つからない。
 あっ、面白い!カラスが4,50羽の雀に追われている。追ってる追ってる、カラスはもっぱら逃げている。もう大丈夫だと思ったようだ。雀が戻ってきた。小さい雀でも、数が集まればカラスだって追っ払うことが出来るんだ。すごいものだし、珍しいシーンを見せてくれた。ありがとう!
 泉大橋を過ぎたところ、だけど、はっきりとここだと言う場所を確認していなかったけれど、砂浜へ足跡が沢山ついているので、キットここが上陸地だろうと判断。
 1434:着。
木津川<br>
ゴール地
 2時間と1分間、ここ木津川は赤ちゃんのような柔かな感じの、おだやかな、優しい川だった。 そんな川でも、雨が振ると、キャンプ場も浸かるほど増水するのだから、川はその時そのときの状況をしっかり判断しないと、いけない。それをしないで、去年来たとき大丈夫だったから、今年も大丈夫だと間違った判断で、再三の警告も無視し。大惨事を起こしたのが、玄倉川の悲劇だ。川は何時も変化しているのだから、常に注意が必要だし、その変化が川の楽しさでもあるのだ。

 さてと、これで木津川も済み、念願の淀川水系を二ヶ所下ることが出来た。嬉しい。
 では、次は?「円山川」だ彼の有名な城崎温泉へ流れ込んでいる川、そこへ向って、出発進行!
 陽も段々傾いてきたので、勝手知ったる福知山の音無瀬橋へ泊まることにした。また、村岡さんが来られるかな?
《福知山音無瀬橋泊》

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 同 【2003年10月 8日】

2007-01-02 06:29:48 | Weblog
《瀬田川:淀川水系》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度 備考
60 瀬田川(淀川) 75(内約4) 瀬田川洗堰 鹿跳橋  難 十分な下見と水量を

 朝、9時前、お別れし、笠置町へ向けて出発。ナビはハイウエイを指示してるけれど、瀬田川(淀川の上流)に沿って、下ることにした。この方が距離は4kmほど短いし、道路代が不要だ。そして、夕べ、武本君の話では、この瀬田川では、カヌーのスラローム競技が行われているとのこと。見ると中々面白そうな瀬が沢山ある。一番強烈なのは喫茶「エデン」の所、上からだけど、しっかり見る。これなら大丈夫、いけると判断。
エデンの瀬
 よ~しチャレンジだ。と、下は「鹿跳橋」の左岸「立木観音」の駐車場までとし、自転車を立ち木に結わいつけ、上流へ、瀬田川は道が平行しているので、下見はほとんどできるのがありがたい。
 スタート地は「瀬田川洗堰」のすぐ下、右岸に丁度良い場所があり、車、3,4台は置けれるし、階段があり、川面まで降りれる。距離にして、3、3kmと短くはあるが中々面白そうだ。

 1054:スタート。昨日の修理箇所が完全に出来ているので、浸水が全く無い。これなら安心、OKだ!
 瀬田川の水は結構、綺麗で、琵琶湖は関西の水がめ、一時非常に汚れが酷かったのだけれど、滋賀県が合成洗剤の使用を制限するよう、県民に訴えかけ、県民も協力し、大分綺麗に成ってると聞いている。もう少し頑張れば、キット昔のような清い湖になるだろう。この水が淀川に続いているのだから、淀川も綺麗になっていて当たり前、だが、途中で又汚染されていれば、大阪にたどり着いたときには、汚れることにはなるが…。私が洗剤の危険度検査をしたところ、石鹸洗剤は生物への影響は無いけれど、合成洗剤は金魚を殺すし、ヘドロを作る原因物質と考えられるものが沢山混入されているので、私は合成洗剤は決して使わない。
 スタート後、暫くは平水に近い状態が1km程度続くが、川幅が狭くなり、瀬が現れ始めた。始めの2、3ケ所はやさしい気持ちの良い瀬、段々エデンが近づく。喫茶「エデン」が見えてくると、ファイトも沸いてくる。エデンの一つ前の瀬に入ると、前方が気に掛かり、目の前の浅い洗岩にうっかりと引っかかり、カヌーが横向きになり、ヤバイ!という瞬間、水が入り込んだ、次の瞬間に体重移動で、それ以上の浸水は防ぎ、一漕ぎ入れて、窮地を脱出、下へ下りた。が、膝までの水、急ぎ水を出さないと、エデンの瀬が待ち受けている、このままあれに行くわけには行かない、急ぎ岸へつける。ぎりぎりの所で着岸、水を出す。

 さて、どのようにして、エデンをクリアーするか?が問題になった。と、言うのが、急ぎ着けた岸は右岸、だがエデンは左岸側を進まねばならない。現在位置から左岸へ行くことは無理、では、少し上流へ上がって、それから左岸へ向けて、行けば大丈夫だ、と判断。ロープを引き、パドルで岩との距離を取りながら、7mほど上流へ、今、浸水を受けた瀬のすぐ下まで上り、呼吸を整えて、GO!
 中央より少し右側に大きな岩があり、その上を水は越えて流れているが、岩の下は大きく落ち込んでいるので、そのすぐ左脇をねらった。スイーと狙い通りに滑り降り、そのままズズーともう一つ下まで滑り降り、左右からの水の打ち込みもあり、追い波もガバッと打ち込んできたが、大したことではない、一番下まで滑り降り、やった~!エデンをクリアー。

 少し、落ち着いた流れになり、前方に白波が細い水路に見え出した。『あれ?下見できていない瀬かな?』と、言うことで、少し手前の左岸に着岸、近づいて見ると、確かに水路は細いけど、まともに流れている、これは問題無い、と、少々上流へ漕ぎ戻り、右岸へ突っ込む。その細い水路を下まで一気に滑り降りた。カ・イ・テ・キ・ー!
エデンの下の瀬
その後も、いくつかの瀬を乗り越えて、「鹿跳橋」が見え、流れに乗って下り。上陸地点へ向けて進む、このすぐ下に、先ほどよりもっと細い水路で大きく落ち込んでいる瀬が目の前にあるのだけれど、ここは完全にヤバイ!それに引き込まれないようにして、無事着岸。
 1141:だった。短い距離と時間だが、非常にラフで、エキサイティングな川だった。やって、良かった。

 瀬田川を後にし、できれば今日のうちに木津川(これも淀川の上流)も終わらせたいと思いながら、向う。木津町を過ぎ、ゴール地を迷っていて、スタート地の笠置町へ向う時、道からはずっと下になる川をカヤックが2ハイ下っているのが見えた。『おっ、やっているな!』こちらも早くやりたいと気があせる。
 途中の加茂町をゴールにしようとその辺りに行ってみたのだが、車が川原に入る所がわからない。それではと、下の木津町まで下ることにしよう、と木津へ戻る。その上陸地へ着くと、丁度先ほどのお二人が到着しておられて、話し合う。
 そのお一人は奈良県のカヌー教室インストラクターらしく、非常に詳しい。この木津川の色々な情報をお教え戴き、特に要注意箇所を念を押された。
 これだけお教えいただけば、もうOKだ。
 このとき、この上陸地の『少し下でもテント張れるけれど、笠置のほうがずっと気持ちが良いですから、ぜひそちらになさい。』とも、お聞きし、出発地の笠置町へ向う。  

 今夜のメインディシューは3日前に作った「おでん」にジャガイモを追加した。実にうまい。その訳は、田中婦人にこれも戴いたのだけど、「梅味噌」を添えると、実にうまいのだ。今度、この「梅味噌」のレシピを教えていただこう。これは、きゅうりの友にも、ご飯にも、冷奴にも、とにかく、田中夫人が言われたように、何に付けても美味しいのだから、すごく重宝する。 ここ笠置町のキャンプ場は一泊¥400だ。キャンパーの残していったゴミ箱には一度しか使っていないような網でも金バサミでも、時には、ガスコンロまで捨ててしまう人がいるそうだ。 満点の星空なので、雨は大丈夫だろうとシートのカバーはしなかった。
《笠置町木津川川原泊》

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