『エグゼクティブプロテクション』
EXECUTIVE PROTECTION(Livvakterna)(2001年スウェーデン)
監督 アンデルス・ニルション
脚本 アンデルス・ニルション
ヨアキム・ハンソン
出演 ヤコブ・エルクンド
クリストフ・M・オート
マリー・リチャードソン
サミュエル・フロラー
■ストーリー■
イエーテボリ警察の刑事ユーアン・ファルクは、はみだした捜査がもとで盗難自転車の整理の事務職に配置転換させられてしまう。(←サンフランシスコ市警じゃないからはみだし系“汚い刑事”を扱いかねたのね・・)そんな時、恩人の葬儀の為、婚約者が死んで以来帰っていなかった田舎へ帰ることになる。そして幼なじみたちと会うユーアンだったが、数日後、幼なじみで恩人の息子で会社を経営しているスヴェンから連絡があり事件に巻き込まれていることを知る。地元のギャングから脅されていたスヴェンは警備のプロ、ニコラス・レーマンを雇い入れるが、レーマンはギャングを有無を言わさず皆殺しにしてしまったのだ!レーマンの仕事ぶりを見て余りの恐ろしさにスヴェンは契約を反故にしてしまったのだ。(誰でもびびるよ・・)怒ったレーマンが契約金を要求してきたのだ。レーマンの手口を見て、ユーアンは警察を退職し、元同僚が多く働いているプロの警備会社に就職、スヴェンと彼の家族の身を守ろうとするのだった・・・
■感想■
ヤコブ・エルクンドがユーアン・ファルクを演じるアクションシリーズ第2弾です。
ちなみに、1作目は、完全な警察物『ゼロトレランス』(1999年)です。
今シリーズは、日本であまり公開されないスウェーデンのアクション映画です。
上記のストーリーで紹介しましたけど、今作の主人公ユーアン・ファルクって警察辞めちゃうのか~!っていうのが第一印象です。
続編らしく1作目のヒロインのヘレンも出てきます。乗ってる車も同じ、金色のヴィッツです。前作同様、今作も脚本が練りこんであって見ごたえ十分の作品になってます!全編に渡って緊張感の張りつめたアクション物になってます!!
でも、なぜ、こんな展開になるの??
1作目は純粋な「警察物」だったのに、続編の今作は企業買収が中心の「サスペンス系アクション」になっています…。
でも、明らかに警察署内部の様子が違うような気がするんですけど…。舞台がストックホルム→イエーテボリに変更になったから??
ビデオパッケージによると1作目は、ユーアンの勤め先がメトロポリタン警察になっていたのに、転勤したんでしょうか?
続編の今作では、エキストラの数も減っているような気が!!
前作の興行収入が『タイタニック』を抜いたとかって宣伝コピーに書いてあったんですけど。全体的にスケールダウンしてこじんまりとした印象になってます。
ところで、1作目のキレイな女性刑事と別れちゃったのね。1作目のヒロインのヘレンと同棲していますもんね。
主人公のユーアンは「協調性ない!」って上司に言われてました!
アクション映画の1匹狼的な主人公とはいえ、いくらなんでも、1人で暴走しすぎでしょ、やっぱり!
弁護士を問い詰めるところとか、ヤリスギ!これが「ダーティハリー」シリーズのハリー・キャラハン刑事なら1人で自分勝手に行動しても、物事が全部良い方に動いていくからいいですけど、普通は、今作みたいな展開になりますもんネ~。
リアリズムといえばリアリズムです。
あと、スウェーデンの法律だと、警備会社って正当防衛なら銃(ピストルじゃなくて、それもサブマシンガン系のです。銃に詳しくないので良くわからないけど)を撃ちまくって人を殺しまくっていいの??
あれは、正当防衛じゃすまないでしょ!!
完璧に武装して、過剰防衛でしょ。まるで開拓時代のマカロニ西部!て感じです。
それだったら、最初のレーマンの行為も合法的でしょ。???
良くわからないなぁ。
2003年にはイギリスとの合作で3作目の“THE THIRD WAVE ”(Tredje vågen, Den)が作られたらしいんですけど、これも観たい!
観たい!観たい!
どっかのメーカー発売して下さい!
宣伝によると、今作は、本国スウェーデンでは、同時期に公開された『パール・ハーバー』を凌ぐ大ヒットとなった!!ってことです。前作と言い、今作と言いスウェーデンの映画ファンってアクション映画が好きなのね!
スウェーデン映画、面白いです!ラストもけっこうハードだし。でも、あういう風にしないとアクション映画的に満足できないけどね。 アクション映画ファン必見のシリーズです!80点
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