『鷲は舞いおりた』
THE EAGLE HAS LANDED(1976年イギリス)
監督 ジョン・スタージェス
脚本 トム・マンキウィッツ
原作 ジャック・ヒギンズ
出演 マイケル・ケイン
ドナルド・サザーランド
ロバート・デュヴァル
ジェニー・アガター
ドナルド・プレザンス
アンソニー・クエイル
ジーン・マーシュ
トリート・ウィリアムズ
■ストーリー■
1943年、ドイツのヒトラーはイギリスの首相チャーチルを誘拐を思いつき、口にするのだった。カナリス提督は、現実不可能なこの計画をラードル大佐に可能かどうか計画だけ練るように指示するのだった。偶然、イギリスに潜むスパイから、田舎の村スタドリーで保養する計画を知り、ラードル大佐は計画を実現可能なものとして進めるのだった。カナリス提督は計画を立てるだけで実行するなと注意するが、ヒムラーはこれを知り計画を実施させようとするのだった。
■感想■
ジャック・ヒギンズ原作の「鷲は舞い降りた」(ハヤカワ文庫)の映画化作品。
原作は、冒険小説ファンから絶大な支持を得ていて、エピソードを補完した「鷲は舞い降りた[完全版]」(ハヤカワ文庫)も出版されました。オリジナル版は497ページで、[完全版]が574ページなので、単純に言うと70ページくらい増えているんでしょうねぇ。
原作が発表されたのが1975年で映画化された今作が1976年なので、原作が本国で大ヒットしたんですぐに映画化したんでしょうね。
以前はTVの地上波の映画枠で放映されましたが、今や地上波の映画枠が激減しているので、観るのはDVDを借りるかBS、CSで放送しているときしかないですねぇ。
今日(2015年7月25日)、BSの「スターch.」で無料放送していたので、ついつい最後まで観ちゃいました!
実は、自分はTVの2時間枠の版しか観たことがなかったので、全長版を観るのは初めて!!ちなみに今回の放送は135分版のようです。
正しい情報か不明ですが、日本で発売されたDVDも最初の版が123分版で、再発された版は135分版のようです。印刷のミスで、最初に発売された版も135分版かもしれないですが、どうなんでしょう??
ちなみに今作の感想ですが、普通に面白かったです!!
マイケル・ケインもカッコ良かったです!!
ちょこっと調べたら、今作の日本版はランニングタイムは123分ですが、オリジナルのイギリス版は135分版だったんですね!海外のDVDは131分で、TV放映版は125分で、エクステンデッド版にいたっては145分もあるようです!!!
自分が観たTVの地上波の2時間枠の版だと、ランニングタイムは92~96分くらいなのでかなりのカット版でしたね。
クライマックスに多少のアクションシーンがでてくるものの、じっくりとキャラクターやエピソードを描くような小説向きな作品なので145分くらいあっても良いような気もします!!
原作のエピソードをいくつもカットしてるんでしょうしね。ちなみに、自分は原作は未読です。すいません。
それに観たのは、もう10年?15年?くらい前なので、すっかり忘れていました!!観終わってから、「あ~、確かにこういう作品だった」って思い出す感じでした。
原作が書かれた1970年代の中盤だとナチスドイツ=単純な悪といった作品が多かったんで、こういう登場人物たちは、ちゃんとした人間として描かれていて新鮮だったんでしょう!!
今作でも親衛隊は悪いヤツとして描かれてますけどね。
実は、自分は戦争映画が苦手で、あんまり観たコトないんですよね。多分、もの心ついてから今までで、100本も観ていないはず。恋愛映画よりは観ていますが…。
久々に戦争映画観ちゃいました!!
自分が好きな戦争映画といえば、少人数の精鋭が基地を破壊しにいくようなイタリア映画みたいな作品なので、少し重たかったです。TV放映したときの日本語吹替えつきでロジャー・コーマン監督『侵略戦線』(1964年)とかソフト化されないですかねぇ。あとは、ここ40年くらい(多分)全然TVで放送もされなければ、ソフト化もされないフェルナンド・ディ・レオ監督の『敵中降下作戦』(1968年)あたりもDVD化して欲しいですねぇ。 65点
鷲は舞いおりた [DVD] | |
ジャック・ヒギンズ,トム・マンキウィッツ | |
東北新社 |
原作は[]が流通しています。
鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV) | |
Jack Higgins,菊池 光 | |
早川書房 |
続編も書かれています!
鷲は飛び立った (ハヤカワ文庫NV) | |
Jack Higgins,菊池 光 | |
早川書房 |