『ザ・ヒットマン運命の凶弾』
THE POET(2003年ドイツ、オーストリア、イギリス)
監督 ポール・ヒルス
脚本 レスリー・アン・プロクター
エミール・メイヤー
ロバート・ハモンド
バーバラ・ジャゴ
原案 レスリー・アン・プロクター
出演 ダグレイ・スコット
ローラ・ハリング
ユルゲン・プロフノウ
アンドリュー・リー・ポッツ
ミゲル・ヘルツ=ケストラネック
■ストーリー■
凄腕の殺し屋アンドレイ・ペトロフは次の仕事のためウィーンへと飛ぶのだった。今回の標的は、はある組織のアフリカへの援助金の35億ユーロもの大金の横領幇助の犯罪の重要参考人フーガザルだった。裁判所へ入る瞬間、狙撃に成功するが、その瞬間を偶然通りかかったカメラマンに見られてしまうのだった。カメラマンをその場で射殺するが、そのカメラマンが持っていたスケッチブックの写真の女性に惹かれスケッチブックを持ち去るのだった。スケッチブックの写真はカメラマンの姉ポーラが写った写真だった。カマラマン、リックの写真展に現れたペトロフは写真のポーラを発見し彼女を誘い出すのだった。
■感想■
ダグレイ・スコット、ユルゲン・プロフノウ出演のドイツ、オーストリア、イギリス合作のアクション映画。
凄腕の殺し屋という設定の主人公ですけど、今作のストーリーに絡んでくる序盤の殺しで、暗殺の瞬間をヒロインの弟に見られちゃいます!その後もクラブでの殺しも、すれ違っただけですけど、殺しの直後に目撃者がいるし、顔隠して逃げて、どう見ても1流の殺し屋に見えないです!!
殺し屋が主人公の映画なのに、映画が始って30分もしたら、ヒロインとダラダラ、ユルユル、恋愛映画みたいな展開に苦痛!苦痛!苦痛!苦痛!苦痛!
アクション映画っぽくなるのは、組織が主人公に電話をかけてくるシーン、映画が終盤に差し掛かる75分くらい経ってから!!
だから、ラストの展開も「だから、どうした!!」って思っちゃいます!
色気を出したばかりに殺された殺し屋の末路っていった感じで全然盛り上がらない!!
恋愛映画を観てるんだか、アクション映画を観てるんだか、ワケの分からない状態になってます!
中途半端なデキに、恋愛映画ファンもアクション映画ファンも、ガッカリな作品になってます!!
ドイツ映画の盛り上がらないところと、イギリス映画の地味なところと、アクション映画っぽくないオーストリア映画っぽいところと、各国の悪いところがすべて出てしまった感じです!!
たとえ、“恋愛”要素を全面に出した作品だとしても、決してアクションシーンに手抜きが無い香港ノワールアクション映画とは大違い!!
香港映画だったら、中盤に2~3箇所は、超ハデな銃撃戦や暗殺シーンを入れて、アクション映画ファンも大満足の作品を作るのに!!
もう、これは、脚本と監督の責任としか言えないですね!!
『インファナル・アフェア』(02年)の脚本家フェリックス・チョンが脚本をリライトして、同じく「インファナル・アフェア」シリーズの監督のアンドリュー・ラウがすれば100000000000000000000000倍面白くなったろうにッ!!
このコンビは、オールオランダロケの韓国映画のノワールアクション『デイジー』(06年)でも監督、脚本リライトでコンビを組んで傑作を作り上げましたもんね!(『デイジー』では脚本リライトのフェリックス・チョンのノンクレジット)
アクション映画ファンにもオススメできない中途半端さに10点
<声の出演>
ダグレイ・スコット (アンドレイ) 斎藤 亮太
ローラ・ハリング (ポーラ) 小松 茜
ユルゲン・プロフノウ (ヴァジョン警部)佐藤 宇
アンドリュー・リー・ポッツ (リック) 阿部 晋一
ミゲル・ヘルツ=ケストラネック(ハートマン) 静 弦太郎
ユルゲン・キロス (クライン) 加藤 優季
女刑事 鳥飼 愛美
タクシー運転手 田中 光陽
アナウンス うちなももこ
バーの女 森下亜紀
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