『エル・コンドル』
EL CONDOR(1970年アメリカ)
監督 ジョン・ギラーミン
脚本 ラリー・コーエン
スティーヴン・カラバトソス(スティーヴン・W・カラバトソス)
原案 スティーヴン・カラバトソス(スティーヴン・W・カラバトソス)
出演 ジム・ブラウン
リー・ヴァン・クリーフ
パトリック・オニール
エリシャ・クック・Jr
マリンアンナ・ヒル
■ストーリー■
列車をひっくり返した罪で囚われていたルークは、列車を爆破することを恩赦の条件として提示されるが、それを断り、足錠を外して脱獄する。ルークの目的はエル・コンドル砦に隠された1億ドルの金塊だった。ルークは早速、先住民のアパッチ族と交流がある砂金堀りのジャルーを仲間に入れる。アパッチ族を使って砦を攻略しようというのだった。
■感想■
1970年に製作された西部劇。
マカロニウエスタンのブームの中、アメリカで作られた西部劇。
出演は、ジム・ブラウン、リー・ヴァン・クリーフ。
アメリカの西部劇もマカロニウエスタンの影響を受けずには作ることが出来ず、リー・ヴァン・クリーフも出演していることもあって、派手な爆破シーンや大量のエキストラが無ければどこの国の西部劇かわからない印象です。
でも、音楽!音楽!音楽!
音楽がアメリカ西部劇!!
アメリカのメジャー作品だから予算があったんだろうから、エンニオ・モリコーネやフランチェスコ・デ・マージとかに頼めば、点数10点アップだったのに…。
でも、やはり、主人公を演じるているのがジム・ブラウンだし、ノーテンキな音楽でいかにもアメリカ製の映画ってわかっちゃうんですけどね。
音楽がカッコ良いマカロニ調で、アパッチ族でなくメキシコ人が出てきたらまるっきり違う作品になったでしょうね。
主要キャラクターのリー・ヴァン・クリーフが、コメディ調なキャラクターで、普通は最後まで生き残る設定なのに、なぜか主人公との対決シーンがクライマックスに用意されています。必要ないでしょ!!この必要のなさがマカロニウエスタンみたいです。
ストーリー的にも、難攻不落の砦があっさり攻め入れられちゃったり、へたなマカロニウエスタンよりおかしな展開。
本来悪党でないチャベス将軍が殺されたり、最後のジム・ブラウンとの対決シーンのための伏線でしょうけど、映画的に悪人にするために、リー・ヴァン・クリーフがアパッチ族のサンタナを殺したり後味悪い…。
いきあたりバッタリ的なところは少しブーム後期のマカロニ的かも?? 40点
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