『ゴールド・ハンター ６００キロの金塊を追え！』盗みの金塊で蔵がたつほど甘くないんだ

『ゴールド・ハンター　６００キロの金塊を追え！』
６００　KILOS　D’OR　PUR（２０１０年フランス）
　監督　　　　　　　　　　エリック・ベナール
　脚本　　　　　　　　　　エリック・ベナール
　出演　　　　　　　　　　クロヴィス・コルニアック
　　　　　　　　　　　　　　オドレイ・ダナ
　　　　　　　　　　　　　　パトリック・シェネ
　　　　　　　　　　　　　　クラウディオ・サンタマリア
　　　　　　　　　　　　　　ブリーノ・ソロ
　　　　　　　　　　　　　　エリック・エブアニー

　■ストーリー■
　ヴィルジルは、南米のガリンペイロ、メルキオーが採掘している金６００キロを強奪する計画を立てるのだった。しかし、合流するはずだった仲間の1人リオネルが鉱山をめぐる権利のトラブルで、カナディアンゴールド社が雇ったギャングに殺されてしまうのだった。ヴィルジルは、リオネルの妻カミーユを加え、5人で当初の強奪計画を行うのだったが…。

　■感想■
　フランス製の南米を舞台にした冒険映画。
　冒険映画と言っても、主人公たちは金塊を強奪しようとする略奪者集団なので、爽快系な作品では無いです。
　監督は、『ブルー・レクイエム』（2004年）、『バビロンA.D.』（2008年）の脚本や、『ライヤーゲーム』（2008年）の脚本、監督のエリック・ベナール。

　強奪自体は、すんなりと計画通りに進むのに、リーダーのヴィルジルは、強奪に成功しヘリコプターで逃走しようとしているのに、仲間の1人カミーユを待ったために、大変なことに！！
　女のために、仲間全員が危険な目にッ！！
　逃走するのが遅れたために銃撃に遭い、ヘリコプターは損傷して、主人公たちはジャングルの中を逃げることになっちゃいます！！
　ヘリコプターを待機させ、逃走用の爆発物を爆破するのを待たせ、何を考えているの？？
　と、言っても、主人公とヒロインがくっつくワケでもなく、何のために待っていたのか？？
　前に同じ採掘場で働いていた地元の女性を救い出そうとするヒロインもダメダメ！状況が分かっていないですよねぇ～！
 
 思ったとおり、主人公たちは、ずんずんと危険な目に遭って、こういう映画定番の仲間割れまで起こしちゃいます！もうあとは、思った通りの展開！！ハリウッドだったら、主人公とヒロインだけはハッピーエンディングなんでしょうけど、フランス映画なんで、もうこりゃ、全員ダメだなぁ！って途中で思っちゃいますよねぇ。１番頼りになりそうな狙撃手のエンゾが目をやられて、主人公たちピンチ！ピンチ！

　ヒロインが地元の女性を救い出すものの、その女性が木の枝に金塊のカケラを置くシーンがあるんで、てっきり、主人公たちは地元民たちに殺されて終りなのかな？？とも思ったんですけど、そうもならない普通のオチが待ってました！！
　ガリンペイロの追っ手も、主人公たちも地元の原住民たちに殺されて、埋めた金は原住民たちの手に渡るっていうラストも良いと思うんですけどね。
　観ている映画ファンが逆に驚くくらいオーソドックスな展開！！

 ランニングタイム１００分の実質本編９５分の作品ですけど、あと１０分～１５分短ければ、もっとテンポが良くなったのに！！最初から、最後まで、それなりに楽しく観れますけど、もうちょっと短い方が良かったですね！！　６０点

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	クロヴィス・コルニアック,オドレイ・ダナ,クラウディオ・サンタマリア,パトリック・シェネ
	トランスフォーマー