FUJIFILM X10
8/18-19の二日とも行ってわかったのは、「このイベントは甘くない」ということです。「持久力」、「脚力」、そして「忍耐力」のすべてを兼ね備えてこそ楽しめるイベントでした。決して大げさでなく。
カンカン照りの真夏の炎天下。陽射しを遮るものがなにもない飛行場の滑走路で摂氏30度を超える高温状態。基本的に立ちっ放し。体調が万全であってもなかなか耐えられるものではありません。普通の「持久力」では一時間と保たないでしょう。一日中そこにいるには並外れた「持久力」があってこそです。
どんだけ歩くかと言えば、横田基地の広さは同じ首都圏にある入間基地とは段違いです。なにしろあの巨大なB747ジャンボジェットが離着陸できる3,353mの滑走路(入間基地は2,000m)があり、敷地内には学校やボーリング場まであって1万人以上が暮らすひとつの町と言って過言ではありません。
最寄りのJR牛浜駅からゲートまでがいつもなら徒歩10分。ゲートから屋台村まで徒歩10分。そこからさらに滑走路の展示エリアまで徒歩10分です。展示エリアには飲み物も食べ物も売ってませんから、しばらくして喉が乾いたら、また屋台村まで戻るのに徒歩10分。食べて飲んでから再び展示エリアに戻ると徒歩10分です。なんだかんだで少なく見積もっても5~6キロは歩くことになります。しかも炎天下で。当然ですが基地内にはタクシーもバスもありませんから、歩くのが苦手な方にはそもそも無理なイベントですね。「脚力」重要です。
そして混んでる。日曜は前日の夜に「アド街ック天国」で福生特集が放映されたこともあって雨が降った土曜に比べると何倍も混んでました。なのでとにかく並びます。ゲートまで通常は徒歩10分のJR牛浜駅から混んでるのに歩道が狭いせいでのろのろ歩きで30分くらい。ゲートもとにかく人がいっぱい。ゲート前に着いてから抜き打ちの持ち物チェックを通過するまでやはり30分くらい。でも中に入ったら気分はアメリカです。せっかくだから本格ビーフステーキが食べたい。と、誰もが思うことは同じらしくとにかく長蛇の列。買えるまで15分くらい並んだかなぁ。このステーキ、円払いだと1,200円でドル払いだと12ドルというアメリカン優遇価格がらしさといえばらしさですね。輸送機で本土から運んできた肉かな?
展示エリアで戦闘機を撮影する分には並びません。意外とさくさく撮れます。機体の手前にはパイロットが立ってたりするので「どこの基地の所属?」とか「機銃は積んでないの?」なんて聞くとけっこうみんな喜んでペラペラ答えてくれます。基本みんな手持ち無沙汰にしてますから。もちろん英語ですが。んで日本人が一緒に写真を撮ろうとするけどほとんどの人が無言で並んでピース。アメリカ軍の兵隊さんをゆるキャラの着ぐるみかなんかと同列に扱ってるみたいな(笑)。せめてハローとサンキューくらい言いましょう。
片や、ヘリコプターや輸送機は展示だけでなく実際に機内に入れました。自分もUA-1ヒューイやC-130ハーキュリーズに入れてもらいました。これがまた並ぶんですね。コックピットに座らせてもらえるのでとってもうれしいのですが、並びます。そんな行列の連続に我慢できる「忍耐力」。これがあってこそこの貴重な機会を楽しめるというものです。まぁディズニーランドなら並んだ乗り物は動きますが、ここでは決して動かしてはくれませんけどね(笑)。
そんなこんなでカラダとアシとココロを鍛えて、「持久力」、「脚力」、「忍耐力」の三拍子揃えることができてから横田基地へ向かいましょう!来年の日米友好祭まではまだ一年ありますから。
横田基地で撮影した写真は
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