風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

奈良紅葉・手向山八幡宮~二月堂 2015

2015-11-30 | 奈良県
 奈良市奈良公園です。
 きょうは手向山(たむけやま)八幡宮から二月堂へ向かいます。
 11月25日の写真です。

①手向山八幡宮です。
 大仏殿が鋳造以来、東大寺の鎮守社であったのですが、明治初期の神仏分離令により分けられた神社です。
 

②③イチョウは散り、このもみじだけが色付いています。






④校倉造りの神宝殿。


⑤そして法華堂経庫です。


⑥⑦諸堂諸坊です。




⑧国宝三月堂(法華堂)です。
 ちなみに東大寺の国宝は建造物だけでも、このほかにこれから向かう二月堂、大仏殿など8か所もあります。


⑨⑩東大寺の中では、大仏殿に次いで有名な二月堂です。
 斜面に建てられた舞台造りの大堂です。
 3月に行われる「お水取り」で知られています。






⑪~⑬舞台へ上がってきました。
 霧で諸堂や背後の木立ちが影絵のように霞んでいます。
 晴れた日には、大仏殿や興福寺の五重塔、奈良の町並み、遠く信貴、生駒の山々もながめられます。









⑭⑮吊灯篭の向こうに夕日が沈むころも見事な風景が広がります。












⑱⑲参籠所前などのザクロが黄色く葉をつけています。




⑳風情のある小道、大仏殿道へやってきました。
 明日はこの道をご案内いたします。


○21~○24 参考までに「お水取り」の写真をご覧ください。
 1996年3月10日の写真です。
 画像は劣化しています。
 加えて、邪魔にならないよう一番うしろの壁際にもたれ、30秒以上のバルブで撮影しているため、前に人が入ったり、人にふれられたりしてカメラブレていますがご了承ください。
 人出が多くなってきたため、私は10分ほどで三脚をたたんでしまいました。
 なお、この次の年から、一般人の三脚使用は禁止されました。








奈良紅葉・春日大社~手向山八幡宮 2015

2015-11-29 | 奈良県
 奈良市の春日大社から二月堂、大仏殿道、大仏池など奈良公園とよばれている地域を訪れました。
 紅葉は予想通りよくありません。
 しかし、人が少ない早朝、散策するにはすばらしいコースです。
 エリアが広く、見所が多いため、4回に分けて掲載します。
 今回は春日大社から手向山八幡宮にかけての道です。
 11月25日の写真です。

①春日大社の駐車場がオープンする朝7時半に入りました。
 まだほとんど人のいない、雨上がりの霧に包まれた参道です。
 春日大社は全国に約千社ある春日神社の総本社です。


②振り返ると鳥居の下を鹿が悠々と歩いています。
 春日大社ならではの風景です。


③~⑤朝霧に覆われた春日大社南門です。
 この付近はイチョウももみじも色付いています。



④この日は、NHKが春日大社の紅葉を実況中継するようで、クレーン、カメラ、照明、音響などの機材や配線が置かれており、また10数名のスタッフがあちらこちらにスタンバイしているため、このような構図でしか撮れませんでした。





⑥境内には三千もの吊灯篭があります。
 毎年、節分と8月14、15日には灯籠に明かりがともされ、万灯籠として一般にも公開されています。


⑦⑧紅葉の名ポイント、水谷(みずや)神社付近の水谷茶屋です。
 もみじは散っているのもあれば青々としているのもあります。






⑨牡鹿がどこからともなく現れました。


⑩少しおいてから牝鹿も。
 もみじに鹿、花札の絵柄のようですが、もう少し、もみじが美しくあってほしかったですね。


⑪若草山の麓まで来ました。
 鹿牧場のようにたくさんの鹿が集まっています。
 今奈良公園には、1200頭近い鹿がいるとされています。
 多く増えすぎて、トラブルもあるようです。
 飼育されているのではなく、すべて芝生の草などを食べている野生の鹿です。


⑫⑬大台ヶ原では鹿など写す気にはならなかったのですが、ここでは被写体として写してしまいます。






⑭手向山(たむけやま)八幡宮参道のもみじです。
 手向山八幡宮は古くから、もみじの名所として知られてきました。
 古今和歌集の中で菅原道真により「このたびは幣もとりあえず手向山 もみじの錦神のまにまに」と詠まれています。
 この歌は百人一首にも入っています。
 なかでもこの参道のもみじは色あざやかなのですが、今年はご覧のような出来の悪さです。


⑮~○21 二月堂へ行く前にこの参道を下って、ちょっと寄り道して行きましょう。



⑯東大寺東塔跡付近です。
 大仏殿の中には、創建当時の復元模型図が展示されています。
 それによると、東西に高さ100m近い七重の塔が建っていたそうです。
 「奈良の大仏」イラスト 穂積和夫さん(草思社)に、大仏の鋳造とともに東塔、西塔の詳細なイラストが載っています。














○21


○22 再び参道の石段から、霧でうっすらと霞んだ手向山八幡宮を見ます。


 明日は二月堂へ向かいます。
 

長谷寺紅葉 2014 その2

2015-11-28 | 奈良県
 奈良県長谷寺です。
 本堂前の舞台です。
 長谷寺特有の吊灯篭に明かりが入りました。
 雨は上がってきたようです。
 傘をたたんで歩けます。

①~③吊灯籠に明かりが入って夕刻のようですが、まだ朝10時です。












⑤~⑦雨上がりのすがすがしい道を弘法大師御影堂へ向かいます。



⑥総檜造りの端正な建物です。





⑧~⑩開山堂を背後から見ています。
 開山の祖、徳道上人を祀っています。









⑪新しくなった納骨堂です。
 この前のもみじもあざやかです。


⑫⑬雨はすっかりあがり、初瀬の山々の谷筋から次々と霧が湧きあがってきます。






⑭⑮紅葉点描。






⑯本坊前の御所桜。
 春はしだれ桜が本堂を桜色に包み込みます。
 雨上がりの今は、水滴が白い細かい蕾のようになって本堂を包んでいます。


⑰雨に洗われた七堂伽藍です。
 やはり師走、紅葉の盛りは過ぎています。


⑱~○21 本坊周辺の紅葉です。
 背後の低い位置にまだ白い霧が漂っています。
⑱ 








○21


○22○23 登廊に吊灯篭の明かりの列が連なっています。
 早朝か夕方のようですが、午後12時前です。
 柱にもたれてスローシャッターで何枚か写します。
 気が付くと参拝の方々が待っていてくださいました。
 お詫びと礼をいってこれで下山することとしました。
○22 


○23


 明日からは、奈良公園の紅葉です。

長谷寺紅葉 2014 その1

2015-11-27 | 奈良県
 奈良県桜井市にある長谷寺です。
 全国に関係寺院、三千を有する真言宗豊山派の総本山です。
 「花の御寺」として有名で、すでに4月30日にぼたん、6月24日にあじさいをご紹介しましたが、ここは紅葉もみごとです。
 今年の紅葉は奈良県もよくないとの情報ばかり入ってきています。
 先日私も奈良公園と淨瑠璃寺へ行ったのですが、もみじの紅葉はやはり芳しくない状態でした。
 長谷寺を予定していたのですが、今年は行くのは断念し、紅葉のよかった昨年、2014年の写真をご紹介します。
 12月1日の写真です。

①②また雨の日のご案内で恐縮です。
 朝9時入山開始と同時に入ります。
 12月に入っており、雨降りということもあって、人は多くありません。
 ゆったりとまわりましょう。




③登り廊中ほどからです。


④山々は雨で霞んでいます。
 紅葉は散っているのも多いですが、まだ見頃といってもいいレベルです。


⑤⑥本堂の舞台から伽藍を見下ろします。
 こういう雨に煙った景色が私の好みです。




⑦五色幕、吊灯籠、雨に靄る五重塔。
 これが長谷寺、といった構図です。


⑧⑨雨が激しくなってきました。
 これは日本画の風景でしょうね。






⑩振り返ればこちらは山肌を霧が駆け上がって行きます。


⑪高欄を激しく雨がたたいています。


⑫ひとしきり降り続いた雨がこやみになってきました。
 葉を落とした小枝に水滴が光っています。


⑬本堂から開山堂への石段にも人影はありません。


⑭~⑯雨があがった初瀬の山々。
 ひと雨ごとに秋から冬に向かっていくようです。









⑰本堂の北、日限地蔵尊前です。
 小さな赤い帽子をかぶったお地蔵さんが奉納されています。
 

⑱~⑳吊灯籠に明かりが入りました。
 朝10時前です。
 よほど暗いのでしょうか、こんな時間に明かりが入ったのは初めてです。









○21 雨に洗われた初瀬の山々を雲が湧きあがって行きます。


 明日はその2です。

六十尋滝・紅葉

2015-11-26 | 三重県・山・南勢志摩
 三重県大台町大杉谷登山道の麓、六十尋滝です。
 宮川ダム湖に沿った狭い道を走らなければなりませんが、道からすぐの探勝しやすい滝です。
 この滝は段瀑で六十尋(約90m)となっていますが、下の滝は実際は50~60mくらいの高さです。
 全部合わせると90mくらいにはなるのでしょう。
 この日は水量は少なかったのですが、地元の人が近年まれに見るいい紅葉というくらいの、みごとな色あいでした。
 2013年11月24日の写真です。

①六十尋滝。ご覧のように水量は多くありません。


②~⑯しかし、近づいて下から見上げれば、紅葉が目を奪われるような朱色で、あざやかです。
 以下、写真だけご覧ください。