blogギター小僧の径

ギター小僧の私生活

Dr.シーゲルのギター講座

2007年04月07日 | 音楽

Dr.シーゲルこと成毛滋が死んだそうだ。

ギタリストの成毛滋さん死去
成毛滋さん(なるも・しげる=ギタリスト)が3月29日死去、60歳。葬儀・告別式は近親者で終えた。喪主は妻彩(あや)さん。自宅は非公表。70年代に、高中正義さんらと「フライドエッグ」を結成して活動した。(asahi.com)


フライド・エッグは成毛滋のリーダーバンド。ドラムはつのだひろ、そしてベースは成毛滋の弟子18歳だった高中正義。天才と言われた高中も師匠の前ではギターを弾かせてもらえなかった。

フライドエッグのことは、ぼくにとってはどうでもいい。成毛滋を知ったのは高校生の頃。ロックで勉強しようというコンセプトの「小林克也の百万人の英語」という文化放送、土曜の深夜の番組を聴いていた。しかし、それよりも後番組の「パープルエクスプレス Dr.シーゲルのギター講座」という伝説の番組がメチャクチャ楽しかった。最初はジューシィ・フルーツのイリアがアシスタントだったらしいが、ぼくの頃はSHOW-YAの五十嵐美貴だった。

なにが面白かっていうと、もちろんギター講座・音楽理論もいいのだが、成毛滋の毒舌と喋り方だ。

「西洋人は生まれながらにハーモニー感覚、リズム感をもっている。 上手いギタリストはその上で必死で練習してなおかつGITとかで勉強する。 だから日本人が西洋の音楽をやるには、天才をのぞけば理論も勉強しないとアドリブなんざ弾けない! ロックといっても元は教会音楽やクラシックに根ざしている。 音大行って理論はわかっても、ロックはフィーリングとセンスも重要」

成毛滋が作り、演奏していたという番組の始まりの曲は文字通りDeep Purpleっぽいオルガンでカッコいい曲。佐川急便のCMの曲である「暗闇の地獄の悪魔の炎」は、Van Halenっぽい、これまたカッコいい曲。「成毛滋のレア音源」というサイトで聴くことができる。3号と言われていたSHOW-YAの五十嵐美貴は今どうしているのか知らないが、師範代の古川君もプロになったようだ。

成毛滋に敬意を表し、18歳だった当時、友人のノブタケと作った曲を最後に捧げる。

Purple Express(詞・曲 ノブタケ&トシキ)

午前2時ふとラジオをつけると
こことばかりにDr.シーゲル 眠さと戦い30分
アシスタントを横手に付けて
今日も異国のおかしな話題 リズム・ギターの続き

ヘビィーメタルもハードロックも
トラックがあるからコンサートができるのです

La la la 日本人はリズムの練習しなきゃ
外人にはとても勝てない Purple Express
La la la 日本のプロはみんなへなちょこギタリスト
曲は決してコピーしちゃいけない Purple Express

毎週土曜日の夜は
ぼくらの先生Dr.シーゲル 師範代は古川君

ジャスミンティを飲んで寝るか
日本古来のしぶ茶を飲んで遅くまでギターの練習

La la la お葉書大会の週は意外とためになる
説明する時はドラゴンズのD Purple Express
La la la くだらない喩えに3号も苦笑い
厳しいけれどギターはうまい Purple Express


成毛滋に────合掌!

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