オーシャンビューの毎日

海と山を眺めながらおいしい食事やリハビリ運動。
そしていつも愉快なスタッフたち(笑)
ここが噂の五ヶ浜デイサービス。

いつか来た道

2018年03月29日 19時17分13秒 | デイサービスセンター五ケ浜

 

梅の花がみごろの時期になりました。

 

西蒲区各所を車で走っていても、ハッと目を奪われるときがあって、一瞬「桜が咲いてる」なんて思うんですが、後ろからすかさず「梅だよ」という無情の一言が飛んできてそのあとに笑い声が続いたりするんです。

まぁ梅と桜の見分けがつかない自分が悪いんですが、でも瞬時に目に飛び込んできたら桜に見えたりしますよね?

 

えっ?しない?

 

そうか、そうですよね・・・はぁ~。

 

 

さて、

梅の花が咲き始めたこの時期に、デイサービスセンター五ヶ浜の若きホープが体操デビューを果たしました。

体操デビューなんて言い方は大袈裟かもしれませんが、利用者様たちとコミュニケーションをとりながら楽しく体を動かしてもらおうということで、今日初めてその体操を自分で仕切って行ったわけです。

でも体操に限らず大勢の人の前で何かを伝えるっていうのはエネルギーがいるんです。ましてやスタッフとして初めて大勢の利用者様の前で何かを発し、何かを伝えるなんてやっぱり緊張しますよ。

 

まずはリズム体操で皆さんの体をほぐします。リズム体操なので身体的に問題ない方は立ち上がって体操される方もいます。一通り体を動かしたらみんなで歌います。これは口腔体操もかねてます。

 

最後は脳トレ。自分で用意した問題で脳の活性化を図ります。

この体操の流れは担当する人によって変わります。担当者の個性がでるんですね。今まで見てきた先輩の流れを基本に、自分なりのエッセンスも加えながら懸命に頑張っているのが伝わってきました。

 

彼が本格的に五ヶ浜スタッフとして業務に携わり始めたのは今年の2月。

約2ヶ月で体操デビューか~、僕よりも1ヶ月以上早いんじゃないかなぁ、なんてつい自分の時と比べてしまいます。自分の伝えたいことを表現するのに苦労してるなぁとか、頭ではわかってるのに、うまく言葉がでてこないんだろうなぁとか。後ろで勝手にそんな想像をしながら見守っていました。

彼の初々しいデビューを見て思うのは、自分の時はどんな風に見られてたんだろうなぁってこと。覚えているのは頭が真っ白になって予定していたことの半分ぐらいしかできなかったなんていう苦い思い出ぐらいです。

 

経験を重ねる度に新たなステップへチャレンジしていく。彼を通して見た光景は、いつか自分たちも通って来た道なんだなと。たどたどしくも頑張っている彼を見ながらそう感じました。

 

五ヶ浜から新たな道へ踏み出していく人とこれからの五ヶ浜を担っていく人。いろいろな思いが駆け巡った3月も、まもなく終わります。

 

最後に彼の体操デビューを評価するならば、

 

合格でしょう!

    

 

 

 

 


花に嵐のたとえもあるさ・・・

2018年03月21日 21時29分49秒 | 五ヶ浜

 

これは去年に撮った五ヶ浜の桜です。

 

今年は全国的に桜の開花が早いそうで、東京なんかは平年に比べて9日も早く咲いたんだとか。新潟周辺は桜の季節にはまだちょっと早いかなという感じで、開花予想は4月上旬ごろになってます。あと少し、気長に待つとしましょうか。

 

さて、この記事のタイトルの一文。

 

花に嵐のたとえもあるぞ

さよならだけが人生だ

 

この詩を初めて知ったのは僕が20歳になる少し前ぐらい。今から20年以上前だと思います。なんで知ったかは覚えてないんですが、なんとなく響きの良いフレーズと、どことなく郷愁を誘うようなこの一文をとても好きになりました。

この詩、どんな意味なのか今までよく知らなかったんですよね。意味を知りもしない詩なのに、時々フッと思い出されては、気付かないうちに口ずさんでたりするんです。

今の世の中は便利なもので、早速スマホで調べてみると、この詩のもとは中国の唐の時代の漢詩なんですね。それを井伏鱒二という小説家が印象的に訳したことで、一躍有名になったんだとか。

 

その全文がこちら。

 

この杯を受けてくれ

どうぞなみなみ注がしておくれ

花に嵐のたとえもあるぞ

さよならだけが人生だ

 

これは人生の出会いと別れを詠んだ詩で、

 

花がきれいに咲いても風が吹けばすぐに散ってしまうように、いま出会ったばかりだとしてもすぐに別れはやって来る。だから酒を酌み交わしている今この時を大切にしよう

 

といった意味だそうです。

この詩を思い出すのはいつもこの時期。やっぱり春はたくさんの出会いや別れが交差する季節だからでしょうか。卒業式、入学式。社会人であれば入社や転勤、そして退職する人なんかもいると思います。

 

ここ五ヶ浜でも、この春はいくつかの別れがありました 。

 

 

昨日までいた人たちが、今日はもういない。そう思うと心にぽっかりと穴が空いたような、そんな気分にさせられます。個人的なことを言わせてもらえば、新潟に来て3年、多くのことを学んだ人たちであり、そして多くの苦労も共にしてきました。

春がたくさんの出会いと別れが交差する季節だとするならば、五ヶ浜という交差点で出会い、そこで共有した一時をとても豊かにしてくれた人たちに、今はただ、

 

「ありがとうございました」と

 

そう伝えたいのです。

 


2018年 防災の春

2018年03月15日 21時22分59秒 | 五ヶ浜

 「かんなる(り)ひとつは何かが起こる」

 

利用者様の一人が、子供の頃にお婆さんから聞いたという言葉を教えて下さいました。

かんなる(り)とは新潟の地方の方言で雷のことなんだとか。雷が1回だけしか鳴らなかった日は何か良くないことが起こるんだと聞かされて、今でも覚えているんだそうです。

 

2011年3月11日。

この話をしてくれた利用者様は、7年前のこの日、確かに雷を1回だけ聞いたんだと言います。何か悪いことがなければいいけどなと思っていたその日の午後・・・。

東日本大震災。

犠牲者1万5千人以上、いまだ行方不明の方が2千人以上の大災害。テレビで繰り返し流される当時の映像が、否が応にも震災の残した傷あとの大きさを思い出させてくれます。

災害がいつ起こるかなんていうのは誰にもわからないし、実際に経験する時がくるとすれば、それはまさしく逃げ場のない本番ということになりますよね。僕たちにできることは過去の教訓を踏まえてしっかりと準備しておくことだけです。 

 

 

2018年3月15日。

今日は五ヶ浜の春の防災訓練の日。

 

火災を想定した避難訓練で、火災発生の報告から始まって、その日の利用者様及び職員全員が速やかに避難場所までの移動を行えるようにするための訓練です。

 

火災発生から全員の避難場所までの移動完了及び点呼による確認が終えるまでの時間は5分37秒。前回よりも早い時間で避難することはできたんですが、避難中に前回と全く同じミスをしてしまう場面もあり、心のどこかにどうせ訓練だからという気の緩みが少なからずあったんじゃないかと思います。

避難完了後、立ち会っていただいた新潟市消防局の佐藤さんから、この日の避難訓練に対する様々な意見やアドバイスをいただきました。

 

避難訓練のあとは、災害時における応急手段や応急処置のレクチャーが行われました。

 

指導してくれたのは、地域の女性消防団に所属している五ヶ浜スタッフ。利用者様たちも参加して、実際に被災した時に役立つ様々な応急手段を体験しました。

 

この日予定していた防災訓練のプログラムを終えようとした頃、誰からともなく実際に起きた災害の話が始まりました。

東日本大震災に対して感じた思い。また新潟地震、中越地震が起きた時のことを自身の体験を交えて話してくださり、被災体験というのはいまだに皆さんの記憶の奥に鮮明に残っているんだなぁと感じました。大きな災害を身近で体験していない僕たちにとっても、とても有意義な時間になりました。

 

今日の五ヶ浜。

気温も高く、日中は暖房も必要ないほどのポカポカ陽気。海もベタ凪で、この海が多くの人の命を奪う災害を起こすなんてとても思えないほどの穏やかさでした。

 

被災された方の中にはいまだ故郷に戻れない方もたくさんいると思います。いまだ大きな傷から立ち直れない方たちもたくさんいると思います。

被災された方たち、そしてそのご家族の皆様に改めてお悔やみ申し上げます。

 

あの日の教訓がいかされていきますように。

 

 


桃の花の咲く前に

2018年03月04日 14時45分39秒 | デイサービスセンター五ケ浜

 

「桃の節句」とは、もともと旧暦の3月3日が桃の花の咲く時期であったことから呼ばれ始めたそうです。

桃は本来3月下旬から4月上旬ごろが開花時期ですから、現在のひな祭り時期で考えると桃の花が咲くのはもう少し先になりますね。

桃には他にも意味があって、その昔から魔除けの効果があると信じられていたり、百(もも)の読み方と合間って不老長寿の願いが込められていたりするんだとか。

情報や科学の発達していない時代では、神様や迷信、占いの類いはとても重要な意味を持っていたことでしょう。だからこそ、こういった祭りや神事にはその時代の人たちの切なる願いが込められているんだと思います。

ひな祭りだって小さな女の子の健やかな成長を願った人たちの強い思いが受け継がれてきて、今に伝わっているんですもんね。

 

 

3月3日、午後。

この日デイサービスに集まった「女の子」たちの健やかなる健康と長寿への願いを込めて、ささやかなひな祭り行事が行われました。

 

ひな祭りにあたって、まずはお招きした金子慶恵子先生による春の唱歌の独唱から。

金子先生はとっても素敵な歌声の持ち主です。なにより歌うことがとっても大好きで、お仕事のかたわら五ヶ浜のような施設を訪れては、その美しい歌声を皆さんに披露してくださっています。

この日も心地よいソプラノの響きが、ひな祭りの雰囲気を一層高めてくれました。

金子先生、ありがとうございました。

 

 

皆さんが先生の歌声に酔いしれている間に、厨房ではひな祭りスイーツの準備が進められていました。

甘酒や桜餅等のひな祭りにちなんだメニューが、テーブルに用意されていきます。

 

準備が整ったところで、ジュースを片手にみんなで乾杯❗といっても、この日ばかりは男性陣は脇役です。

 

 ほっぺが落ちそうなくらいに美味しい?

 

やっぱり 笑顔がなによりのごちそうです。

 

こちらは飛び入り参加のお二人。ご夫婦仲良く遊びに来て下さいました。

 

ひな祭りとは、先ほども言いましたが本来は小さな女の子の健やかな成長を願って行う行事なんです。なんですが、まぁ大きな女の子の健康と長寿を願ったってバチは当たらないでしょう。

だって皆さんはこれまで、さんざんご自分のお子さんやお孫さんたちのために願い続けてきたんですから。

 

桃の花が咲くのはもう少し先になりますが、五ヶ浜の「大きな女の子」のための「小さなひな祭り」が無事に終わりました。

  


嵐が過ぎ去りて、

2018年03月03日 22時41分22秒 | 五ヶ浜

3月に入ってから台風並みの低気圧、いわゆる「春の嵐」が吹き荒れて県内でもそこかしこでけっこうな被害が出ていました。

雪の次は風かよ❗なんて憤ってみたりもしたんですが、天気ばかりはどうにもなりません。

西蒲区周辺でもトラックが横転して田んぼに転がってたり、店の看板が飛んでいって道路が封鎖されていたり、停電になって信号機が消えていたりとちょっと笑えないような光景を目にしました。

こんな日は送迎車を運転するのもいつにもまして緊張します。海端だからなおさら風当たりも強いんですよね。事故もなく、無事に嵐が去ってくれてホッとしています。

 

 

さて、嵐が去ったあとの今日の五ヶ浜。

 

 

嵐などまるでなかったかのような穏やかな表情でした。

 

五ヶ浜のふきのとうも、春の嵐を乗り越えて次々と顔を見せ始めました。

今日はとても暖かい一日でしたが、明日はもっともっと暖かくなるみたいです。

この嵐が本格的な春を迎えるための通過儀礼だったとしたら、春の嵐も悪くないのかなぁなんて思ったり思わなかったり・・・・。

 

いや、やっぱり思わないな(^_^;)。

 

 

⬛今日の五ヶ浜ランチ

さてさてとても色鮮やかなランチですが、今日は何の日でしたっけ?

 

スイーツまで用意されてたりして。

 

嵐が去って、桃の花の季節の到来です。