GOCCIのオトコヲミガク旅(w)

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「白夜行」東野圭吾著、読んでみました。

2007年04月14日 | *本*BOOKS*

「白夜行」東野圭吾著、読んでみました。



「東野圭吾」21作目です。1973年に起こった質屋殺しを発端に物語りは進んでゆく。主要人物の「雪穂」「亮司」と私の年齢が近いこともあり、自分が過ごした時代と重なることから、ところどころに書かれる「インベーダーゲーム」「トイレットペーパー騒動」「チャゲ&飛鳥のSAY YES」のような時代描写が懐かしくもあり、とても興味を持って読むことが出来ました。

この物語で数々引き起こされる犯罪にや策略に関して「雪穂」「亮司」が絡んでいる状況証拠は書かれていて、彼らの「犯行」である事は明白なんですが、その犯行場面や「雪穂」「亮司」の心理描写がまったく無いので、その核心に迫ってくるラスト近くまでイライラ感が募ります。

「RKのイニシャルのマフラー」で少しだけ2人の関係を仄めかす程度で、もっとも関係が深い「雪穂」「亮司」の接触部分の描写もまったく無く、「刑事の笹垣」「探偵の今枝」をはじめとする第三者の想像・憶測でストーリーは展開してゆきます。

「雪穂」のその魅力的な容貌と、したたかさを武器に周りの人物を不幸に陥れて行く過程はドキドキさせられたし、「亮司」がコンピューターの可能性に気づき、それを商売にしたり、犯罪に利用し次々に成功さるあたりは興味深く読めました。

「雪穂の悲しい過去」「迷宮入りした事件」の全容はラスト付近でようやく解るが、どうしてその後「雪穂」「亮司」が犯罪や陰湿な行為を繰り返すようになったのかは全く書かれていない。個人的にはどうしてそうなってしまったのか理解できない部分が多い。

普通であればその秘密は2人で共有し、静かな人生を送って行くのではないだろうか。彼らのその後の行動を鑑みると、「迷宮入りした事件」ですら偶発的なものでない様に感じられ、もしかしたら二人とも「生まれながらの犯罪者」のような気さえしてきた。

いったい彼らは犯罪や陰謀や策略に手を染めながら掴んで行く「成功」の先に何を求めていたのだろうか。




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7 コメント

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Unknown (とも子)
2007-04-10 19:39:35
 こんばんは。
『白夜行』は、何年も前に読みました。
最近になってテレビで放映されたりして、急に『東野圭吾ブーム』になってしまって、私はずっと昔から東野圭吾さんは注目していたんだぞー!と叫びたい気分です。
映像は、絶対に原作は越えられないと思うけれど、全然違うものとして、どちらも楽しめばいいのですよね。
(でも、私はそれが出来ないので映像は見ません・・)
『使命と魂のリミット』『容疑者Xの献身』と一気に読んで、今は宮部みゆきさんの『名もなき毒』を読んでいます。
「とも子」さん、コメント有難うございます。 (GOCCI55)
2007-04-10 23:50:30
私は完全に「東野圭吾ブーム」に乗り遅れ、
彼の作品を読み出したのは去年の11月で、
それ以来、約5ヶ月で21作目となりました。
個人的には「白夜行」より「容疑者Xの献身」の方が好きでした。

「宮部みゆき」も好きな作家の一人です。
なんと言っても「模倣犯」は最高でした。
「名もなき毒」も気になる一冊なので近々読んでみたいと思っています。

「とも子」さんのブログにも寄らせていただきます。
トラックバックありがとうございます (きいぼ)
2007-07-04 16:46:57
こんにちは。
トラックバック、ありがとうございました。
東野作品、21作目ですか!すごいですね。
私は「ふたり」が小説すばるに掲載された時に知り、いまだに好きな作家さんです。
先日、ようやく読みたかった「幻夜」を読みました。
白夜行の続編とも言われているそうで、これもなかなか面白く、そして切ない物語でした。
トラックバックありがとうございます! (溜め息)
2007-07-04 23:42:07
TBありがとうございます!
東野圭吾さんは好きな作家です。『容疑者Xの献身』は本当最高でしたね♪
『幻夜』もはやく読まなきゃ。
TBありがとうございました! (アルトゥール)
2007-07-05 21:18:04
TBありがとうございました。
私も、亮司・雪穂と同い年のようで、映画「ロッキー」やインベーダーゲームの時代描写を懐かしく読むことができました。
レイプ、売春斡旋、偽造カード等、亮司が自ら犯罪を犯すことによって雪穂が幸福になるのを助け(雪穂自身は直接には犯罪に手を染めていないと思います)、最後には自身の本名を名乗れないまでに追い詰められていくのを読んで、哀愁と切なさを感じました。
こんばんは (goma)
2007-07-05 22:19:00
どうも、OL読書でいやし生活と同一人物ですー。
東野さんの本はすごく読みやすいですよね。

なんといっても白夜行が一番好きですが、手紙や秘密も好きです。泣けるぅ。
こんにちわ (ふうちゃん)
2007-07-06 17:46:21
TK有難うございます。^-^
白夜行の面白さはたまらないですよね。
何度読んでも面白いです。
東野圭吾は「手紙」もすごく感動しました。
白夜行の中で、雪穂が亮司にパッチワーク
の小物入れを贈ったので雪穂は亮司が
すごく好きなんだなと思いました。
二人で犯罪に手を染めていく様は悲しいものが
あります。
お互い東野さんのファンとして頑張りましょう

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