ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

石毛氏に不安を感じる四国独立リーグ

2004年11月29日 | スポーツ関連
合併問題や新球団誕生の影に隠れてしまった感が有るが、従来の日本プロ野球機構には属さない独立リーグが四国と東北で誕生しようとしている。東北の方は、「東北インディペンデント・リーグ」という名称で未だ構想段階だが、四国の方は、IBLJという会社が運営する「四国独立リーグ」が、来年4月の開幕を予定している。このIBLJは元ブルーウェーブ監督の石毛宏典氏が代表を務める会社で、プロ球団入りを目指す若手を育成する場にしたいという事である。井手らっきょ氏も、子供向けの野球教室を開くという話もあり、野球人気の陰りが囁かれる中、これらの新しい試みが、野球人口底辺拡大に繋がって欲しいと切に望む。

しかし、これらの新しい試みのは、不安点が少なからず存在するのも事実だろう。来年からの稼動を予定している四国独立リーグにしても、年間90試合のリーグ戦を行うという事だが、球場使用を巡り競合する高校野球連盟が懸念を表明しているとも聞く。又、初年度に見込んでいるスポンサー広告料(2億4千万円)も不安視され、予定されている4チームの監督&コーチに関しても、未だ5人程しか決まっていないという。未確定要素が少なくなく、このリーグから解雇された選手の生活保障に関しても、「将来を約束するなんて考えは毛頭ない。情熱が有る人はリスクを承知で挑戦して欲しいと石毛氏が語っている等、野球を愛して已まない人間であっても、二の足を踏んでしまわないか気になる所。

様々な不安要素が存在する中で、一番の不安点、それこそこのリーグ構想の存亡にも関って来るのは、石毛氏の存在そのものだと個人的には思っている。

一般的な彼のイメージは、くったくの無い明るさというものではないだろうか。しかし、自分は一寸違う見方をしている。彼からは、過度な自己顕示欲と権力欲をずっと感じ続けているのだ。

ホークスの二軍監督や、ブルーウェーブの監督を務めて来た彼だが、どちらも石持て追われる様な形で辞めさせられている。その理由は幾つか在ろうが、共通しているのは選手やコーチ陣との間に、かなりの軋轢を生み、抜き差しならない状態に陥ったという事。「俺が俺がと前面に立ちたがる。」とか、「全ての手柄を自分のモノにしたがる。」等の話も何度か耳にした。又、あくまでも噂に過ぎないが(マスメディアで働く知り合いからも聞いた話なので、確度は高いと思うが。)、ホークスの二軍監督時代に王監督の追い落としを画策していたともされた。それが故に、彼にはブレーンと呼ぶ人間が少ないとも聞く。プロ野球界に、彼の居場所が最早無いとも。何か、小沢一郎氏と似通った部分を感じてしまう。

自己を高めるという行為に、自己顕示欲や権力欲が不可欠な要素の一つである事は、自分も否定しない。しかし、あくまでも許容範囲内の問題であって、それが度を越してしまうと、何処かで破綻を来たすものだ。

四国独立リーグは、これからの野球界がどうあるべきなのかを占う試金石になるだろう。万が一失敗する様な事になれば、野球文化の衰退を大きく印象付けてしまうし、球界への新規参入に躊躇する企業が出て来る事も充分考えられる。球界の活性化を促進する為にも、四国独立リーグには成功して欲しい。

プロだアマだというつまらない垣根を取り外し、野球を盛り立てていかなければならない今、プロを経験した選手を排除するのは逆行しているとしか思えない。プロ未経験の選手からすれば、元プロ選手は”生きた教本”に成り得るし、新たな活躍の場が出来るのは元プロ選手のみならず、これからプロを目指す選手にとっても心強い事だと思う。

石毛氏には、過去の失敗を反省材料として頑張って欲しい。成功するも失敗するも、彼が黒子に徹せられるか否かにかかっていると思う。
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24 コメント

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実は… (マンガウルフ)
2004-11-29 02:00:17
実は僕もブログでは触れてないんですが、この四国リーグには懐疑的なんです。

というのも、「プロ経験者を受け入れない」という部分がどうもずーっと引っかかってるんです。



今では社会人野球でもプロからの出戻りを受け入れる時代に、なぜわざわざプロ経験者を排除するのかわからない。



プロとアマの垣根がまだまだ残る現在において、プロ入りを目指す若者とプロ経験者の貴重な体験の融合はものすごく意味のあること。



それを排除する理由がプロ野球にある種の「恨み」をもつ石毛氏の個人的な判断に基づくと仮定するならば、残念としか言いようがありません(あくまで仮定ですが…)。



なんだかこれについてマジメな記事を書きたくなってきました。

記事中で引用させていただいたり、リンクを貼らせていただくと思いますので、出来上がりましたらトラックバックさせていただきますね。
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僕も懐疑的 (ミスチルファン1974)
2004-11-29 07:40:07
石毛氏のBW時代、FDH二軍監督時代の采配や言動

見ていると成功の確率は非常に危険かと。



せっかくプロ野球が再建に向けて流れている中で

失敗により水を差す方向にいかなければいいなぁ

と思います。
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コメントありがとうございます (やま)
2004-11-29 20:21:20
西部時代の石毛選手しか知りませんが、がんばっていただきたいものです。が、プロ野球への登竜門(予備校?)という位置づけで元プロ不可というのも理解できなくはありません、が、高校・大学野球、社会人野球(事実上セミプロ)とプロへの入り口(だけ)は現在でも数多くあり、この独立リーグの位置づけが非常にあいまいかなと感じます。どうせやるんでしたら、プロ野球との距離を縮めてプロ2軍とのリーグ戦などできればいいのかなと思います。



占いは、朝着替えながらTVみて1位だったら気分がいいぐらいがちょうどいいんじゃないかと?



所詮女性向けなんでラッキーアイテムなんて実行できませんw



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独立リーグ (よもだ)
2004-12-03 09:00:18
実は昨日高松で事務所開きのニュースがあったのですが、かなり課題が多いようです。

特に球場使用に関しては問題があって、

1.高知・徳島はナイター設備がない、もしくはプロ野球のナイターに適した明るさに満たしている球場がない。

2.愛媛・香川で球場使用する予定のところは高校野球や一般の使用が多く、スケジュールが組みにくい。

そして、地元自治体が口を揃えて言っていたのは「話をしたくても石毛氏などと連絡がとれない。話がなかなか前に向いて進まない」とのこと。どうやら石毛氏が見切り発車で始めたようで、自治体にとってみたらまさに寝耳に水。

とはいえ地元愛媛に野球チームができるわけですし、野球の人気回復のためにも成功してほしいです。そのためにはもう少し時間が必要ではないでしょうか。



P.S.

しばらくネット環境から離れてたので、久しぶりに他の方のBLOGを見れました。いや~なんだかうれしいッスね。

今週から仕事が始まりました。お礼のコメントをいただきましてありがとうございます。これから慣れるまでは大変ですが、なんとか頑張っていきたいと思います。私んトコのBLOGはしばらくの間不定期更新にはなりますが、仕事の合間をぬってgiants-55さんとこにも訪問していきたいとは思います。
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元プロを入れない事に関して (非プロ野球ファン)
2005-01-25 07:02:56
はじめまして、ば○こう○ちさま(改行ご容赦)。



>プロだアマだというつまらない垣根を取り外し、野球を

>盛り立てていかなければならない今、プロを経験した選

>手を排除するのは逆行しているとしか思えない。



 自分は「元プロを入れない」事は間違っていないと思い

ます。「腐っても鯛、堕ちても元プロ」ですから、元プロ

を入れればそれだけ若い選手の「機会」が奪われるでしょ

うから。自分は「もし『石毛氏ではダメ』といった事態に

なった場合にどうするのか」と思います。
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>非プロ野球ファン様 (giants-55)
2005-01-26 02:12:51
初めまして。書き込み有難うございました。



基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。



個人的には、”生きた教材”として元プロ選手を入れて欲しいなという思いは在るのですが、それが故に若い選手の可能性が奪われてしまうというのも確かに問題かもしれませんね。この辺のバランスは難しい所でしょうが、プロ&アマの壁を取っ払うという意味でも入れて欲しかったなあと未だ思っている自分です(^o^;;;。



石毛氏の試みが万が一失敗した場合の事を自分も懸念します。単に石毛氏の汚点になるという事だけではなく、野球自体が「ああ、やっぱりもう駄目なんだ。」という捉え方をされてしまうのではないかと。そういう意味でも、この試みは是非とも成功させて欲しいです。欽ちゃん球団も同様です。



これからも宜しく御願い致します。
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ば○こう○ちさまにお礼 (非プロ野球ファン)
2005-01-29 18:12:16
 ば○こう○ちさま、レスありがとうございます。ブログ

がなくてどうもすみません。



 「allabout japan」のトライアウトに関する記事の中

で、「まさか来るとは思わなかった」アメリカ人が2人来

て(独立リーグというシステム事態がアメリカからの導

入)、その内一人がトライアウト中最速の145キロを投げ

たそうですが、「Japanese Onlyとは言ってなかったし」

で、アメリカ人を入れた事には好感がもてます。



 それからご存知かもしれませんが、「四国独立リーグ」

は「四国アイランドリーグ」と名前を変え、チーム名も

「香川オリーブガイナーズ」「愛媛マンダリンパイレー

ツ」「高知ファイティングドッグズ」「徳島インディゴ

ソックス」に決まったそうです。
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>非プロ野球ファン様 (giants-55)
2005-01-30 02:00:50
書き込み有難うございました。



ブログを持っておられようがなかろうが、一切御気になさらずにドンドン書き込んでやって下さい。「基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、~」という但し書きは、あくまでも、初めて此処に来られた方が、「何で(当方が)此処にレスを付けている人とそうでない人が居るのかなあ?」と思われるのを避ける為だけで、他意は無いので(^o^;;;。御気を遣わせてしまって済みません。



アメリカ人選手が入団した話は、不勉強で知りませんでした。プロへの人材供給を図るという四国独立リーグの趣旨は悪くないのですが、ビジネスとしてやっていくからには、やはり”華”の部分も必要かと。客寄せパンダになってしまうのでは意味が在りませんが、レベルの高い野球をお客に見せるという意味でも、元プロの参加を認めても良いのではないかなあと思っていました。そういう意味では、国籍を問わず入団させたというジャッジは良かったと自分も思います。情報有難うございました。



唯、チーム名が一寸ベタな気がするのは自分だけでしょうか(^o^;;;。まあ、耳慣れていないだけかもしれませんが。



兎に角、やるからには頑張って欲しいですね。
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またおじゃまします (非プロ野球ファン)
2005-02-01 20:39:50
 ば○こう○ちさま、またおじゃまします。



さて、1/30の新聞(私の地元紙)に



>球団(楽天)が当初用意した備品数量では足りず、近鉄

>出身が多い裏方が、古巣からボール、ネット、捕手用ヘ

>ルメットなど”お古”を譲り受けて補うという。「選手

>を集めても、用具がなければ練習はできない」。裏方の

>言葉は(以下略)



という記事が載っていました。四国アイランドリーグはは

たして大丈夫なのでしょうか(高校や社会人のチームか

ら”お古”を調達?)。
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>非プロ野球ファン様 (giants-55)
2005-02-02 02:43:00
書き込み有難うございました。



自分もその記事を読みましたが、大丈夫なのかなあ?という不安を感じたものの、見方を変えればチーム同士(確か、オリックスも備品類を供給するという事だったと思いますが。)が互助の精神で動いている様で微笑ましくも感じました。



四国アイランド・リーグや欽ちゃん球団もそうですが、プロ&アマの垣根を取っ払って、富める所がそうでない所を助けるという姿勢がこれからは必要なのではないでしょうか。ジャイアンツが一人勝ちしていれば良い時代は終わりました。野球人気を盛り上げ、文化としての野球を永久に残るものとする為には、互助の精神は必要不可欠だと思います。
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