開幕してから暫くの間、セ・リーグの順位は自分の予想と全く異なる展開となっていた。 Aクラスに予想していたカープ、タイガース、ジャイアンツがBクラスに沈み、逆にBクラスを予想していたベイスターズ、スワローズ、ドラゴンズがAクラスという状況だったから。
そして、開幕から約2ヶ月の昨日の段階で、スワローズは失速して5位になるも、ドラゴンズは3位に留まり、ベイスターズに到っては2位のジャイアンツに3ゲーム差を付け、1位に君臨しているのだから凄い。交流戦前に首位で折り返す事が確定しているが、此れは球団初の事だとか。
昨日の試合が終わった時点での、セ・リーグのチーム成績を下記してみる。
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=セ・リーグのチーム成績=(5月22日時点)
1位:ベイスターズ
【勝ち数】28
【負け数】18
【得点】173
【失点】163
【得失点差】+10
【本塁打数】35
【打率】.259
【防御率】3.15
2位:ジャイアンツ
【勝ち数】25
【負け数】21
【得点】141
【失点】132
【得失点差】+9
【本塁打数】21
【打率】.236
【防御率】2.62
3位:ドラゴンズ
【勝ち数】23
【負け数】23
【得点】162
【失点】146
【得失点差】+16
【本塁打数】21
【打率】.271
【防御率】2.80
4位:タイガース
【勝ち数】20
【負け数】24
【得点】127
【失点】186
【得失点差】-59
【本塁打数】19
【打率】.226
【防御率】3.84
5位:スワローズ
【勝ち数】20
【負け数】25
【得点】124
【失点】130
【得失点差】-6
【本塁打数】23
【打率】.231
【防御率】2.60
6位:カープ
【勝ち数】19
【負け数】24
【得点】151
【失点】121
【得失点差】+30
【本塁打数】25
【打率】.257
【防御率】2.54
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数字だけを見て判断すると、タイガースが投打共に苦戦している事が判る一方、「得失点差:+30、そして防御率:2.54は共にリーグでトップ。」のカープが最下位に沈んでいるのは、何とも解せない。「勝つ時は大量得点で勝ち、負ける時は僅差で負けている。」という事なのだろう。
開幕から好調さを見せるも、4月12日から21日に掛けて7連敗を喫した際には、「ベイスターズの勢いも、此れで止まったな。」と正直思った。然し、7カード連続の勝ち越しを決める等、再び上昇気流に乗った。打では4番の筒香嘉智選手が、投では抑えとして山崎康晃投手が、共に軸として“覚醒”したのが大きい。
昨日、今季リーグ最多の13度の逆転勝利を決めたベイスターズ。序盤、タイガースに5点差を付けられるも、引っ繰り返しての勝利だった。リーグ優勝を果たすチームは概して逆転勝利が多く、其れも奇跡的な勝利が多かったりする。“バックスクリーン3連発”が出る等した、1985年のタイガースなんぞは、其の典型。
比較的若い選手が多いベイスターズだけに、勢いに乗ると止まらないという面が在る一方、「長丁場を乗り越えられるだろうか?」という懸念も在る。「交流戦を境に、調子の良いチームと悪いチームが逆転する。」というジンクスも在るので、取り敢えずは来週からの交流戦でのベイスターズの闘いに注目したいが、上手く乗り切れば、若しかしたら・・・若しかするかも。