ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

遠く輝く夜空の星に 僕等の願いが届く時♪ Part1

2007年02月18日 | TV番組関連
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北斗星司: 「何故泣く?」
南夕子: 「御別れの時が来たから・・・。」
星司: 「どうして我々が別れる事が出来るんだ。」
夕子: 「私、本当は宇宙人なの。地球に一番近い星で在る、月に住む宇宙人。」
星司: 「君が月星人!?」
夕子: 「地球から分かれた時、月も地球と同じ様に美しい星になる筈だった。それをルナチクスによってマグマを吸収され、月星人の殆どが死に絶えたわ・・・。」
星司: 「しかし君は生きている。」
夕子: 「ええ、太陽から送られるエネルギーを頼りに、今も一握りの月星人が冥王星に逃れて生きています。私もその一人なの。私はルナチクスを滅ぼす為に派遣された。それは、私達月の兄で在る地球を救う事にもなったわ。」
星司: 「知らなかった。君が地球人で無いとは・・・。」
夕子: 「ごめんなさいね、今まで黙っていて・・・。」
星司: 「君が月の人ならば、俺達地球人の妹じゃないか。」
夕子: 「貴方の協力でエースになって、やっと目的を果たしたわ。私には聞こえるわ。仲間達が喜びの合唱をしているのが。」
星司: 「俺にも聞こえる。」
夕子: 「さよなら、もう二度と会う事も無いわ。北斗隊員、これからは貴方一人でウルトラマンエースになるのよ。」
星司: 「俺一人でなれるだろうか。」
夕子: 「なれるわ。後僅かしか地球に居られないわ。隊長達と御別れして来ます。星司さん、さようなら。」
星司: 夕子・・・。俺は一人で見送る。長い間一緒に戦ってくれた妹を、此処から見送る。
夕子: 有難う。
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ウルトラ・シリーズ第5弾にして、初めて”男女合体”による変身シーンが盛り込まれた「ウルトラマンA」。”ウルトラリング”を合わせる事でウルトラマンAに変身する北斗星司と南夕子の姿を、当時ガキんちょだった自分はブラウン管の前で夢中になって見守っていた。何度も書いている事だが、ウルトラ・シリーズをリアル・タイムで最初から見始めたのは「ウルトラマンA」からで在り、シリーズの中でも一番思い入れが深い作品なのだ。

今から35年前の1972年10月13日、第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」で夕子は月に帰還。星司と夕子の二人が居てこそのウルトラマンエースと信じて疑わなかった当時の子供達にとって、この唐突の”別離”はかなりの衝撃を与えたものだった。後年、この別離には製作者サイドの”大人の事情”が介在していた事を知ったが、子供の頃より抱えていた何とも言えない割り切れなさ&モヤモヤ感が薄れる事はずっと無いままに。「遠く輝く夜空の星に 僕等の願いが届く時♪」で始まるAの主題歌を口ずさむ度に、心に疼きを覚える事もしばしばだった。

だからこそ「ウルトラマンメビウス」の第44話「エースの願い」で、星司&夕子が35年ぶりに再会(「ウルトラマンA」の第38話「復活!ウルトラの父」で、サンタクロースに変身したウルトラの父と共に、月星人の南夕子が”一時帰還”を果たしてはいるが。*1)するというニュースを目にして以降、昨日の放送日が待ち遠しくてならなかった。

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突然地面が割れ、未知の空間に呑み込まれたミライ(五十嵐隼士氏)、アヤ(いとうあいこさん)、ヒルカワ(加藤厚成氏)の3人。気が付くと其処は破壊された都市の残骸で在った。

ヒルカワが自分だけ助かろうと歩き出した時、黒尽くめの男、そう”異次元人”ヤプールが出現した。ヤプールはヒルカワに、「ミライを撃てば命を助けてやる。」と銃を渡す。簡単に撃ってしまうヒルカワの姿をミライに見せ付ける事で、人間に失望させようという魂胆だった。

その頃、GUYSメンバーが乗るフェニックスネストは、エンジンが停止し月面に不時着していた。「メビウスとGUYSメンバーを分断し、攻撃力を殺ぐ。」というヤプールの罠に陥ってしまったのだ。月面には巨大な石柱が経っており、どうやらこれがエンジン停止の原因と思われる。

その時、マリナ(斉川あいさん)が不思議な声を聞いた。誰かが石柱を破壊する方法を語り掛けてくれているのだ。声の主は・・・地球から彼等を見守る北斗星司だった。
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ウルトラ・シリーズには怪獣や超獣、宇宙人等、数多の外敵が登場しているが、中でも陰湿さ&卑劣さという点に於いて、「ウルトラマンA」から登場したヤプール人の右に出る敵は居ないだろう。人間の持つ憎悪や猜疑心といった”邪悪な面”を利用して、ウルトラマン達をそれこそ真綿で首を締める様に攻撃するのが得意なのだから。今回も邪悪な面を集約した様な存在のヒルカワを利用して、ミライ、即ちウルトラマンメビウスを窮地に追い込んで行く。

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