ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「可哀想だ、ハハ、もうしょうがねえ、ヘヘ。」って・・・ふざけるな!!

2009年09月28日 | 動物関連
昨年「飼い主のモラル向上」という記事で、余りにも身勝手なペットの飼い主に付いて記した。気に入らなくなった玩具を捨てるが如く安直に殺処分施設へ持ち込む神経が自分には全く理解出来ない。「飼い続けたかったが、どうしても飼い続けられなかった。引き取り手も捜し回ったが見付からず、殺処分施設に持ち込むしか手が無かった。」等の止むを得ないと思われる理由なら別だが、「飽きてしまったから。」とか「言う事を聞かなくなったから。」といった身勝手過ぎる理由には心から怒りを覚える。

先日、ニュース番組「LIVE2009 ニュースJAPAN」内で「時代のカルテ 命の現場③ “最後の願い”殺処分の現実」という特集が放送されたが、これは実にショッキングな内容。これ迄にも殺処分施設で殺される犬達を取り上げた番組は在ったけれど、「これだけ多くの犬達が殺されています。」という事実を読み上げるケースが殆ど。しかし、この放送では犬達が殺処分施設内で殺される一部始終を映し出していた。

動物愛護センターに引き取られた犬の中から、行方不明になっていた愛犬を探し出して涙ぐむ男性の姿等、前半にはホッとさせられる場面も在る。しかし中盤以降の内容には、怒りや哀しみしか無い。幼い孫娘を連れ、怯えて震える生後2カ月の子犬2匹を殺処分施設に持ち込んだ爺さんは、インタビューに対して次の様に語っていた。

もう面倒見られないという事。可哀想だ、ハハ、もうしょうがねえ、ヘヘ。

罪悪感から逃れる為の誤魔化し笑いなのだろうか?、自分はそう思えない。この爺さんは施設のスタッフに対して「悪いね。何時も処分して貰って。申し訳無い。」と口にしている。つまり“殺処分の常連”という訳だ。生き物の命をどう思っているのだろうか?もし自分が子犬の立場だったとして、飼い主から安直に殺処分施設に渡され、「可哀想だ、ハハ、もうしょうがねえ、ヘヘ。」と言われて納得出来るのか?飼えないなら飼うな!こういう遣り取り目の当たりにした孫娘は、一体どう思うだろうか?

生き物を飼うというのは、半端じゃない「覚悟」が要ると思っている。犬の場合で言えば、その寿命は10年以上。「それだけの期間、飼い続けられる覚悟が在るかどうか?」、それを飼う段階で自分自身にしっかり問わなければならない。全て自分の思う通りになる訳は無い。言う事を聞かなかったり、吠えたり、噛んだりする事だって当然在るのだ。病気になれば、その治療には結構な費用を要する。今の経済状態だけでは無く、近未来に於いてもその対応が出来るかどうかに思いを馳せて欲しい。犬を飼えば、自分の自由になる時間だって或る程度は制限もされる。そういったあらゆる事を想像し、「それでも飼える。」という覚悟が出来たならば飼う。そういう飼い主が増えて欲しい。

こちらで、当該番組を見る事が出来る。残酷なシーンが登場するので、見るならばそれを覚悟して見て貰いたい。唯、残酷だけれど、これは全国各地で繰り広げられている現実。「狭い部屋に押し込められた犬達が、二酸化炭素ガスを送りまれて怯え&吠える姿。」や「何かに縋る様な目をして絶命して行く姿。」から、多くの人達が色々感じ取って欲しい。

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4 コメント

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法でしばるしか・・・ (iorin)
2009-09-29 12:37:09
自分もニュースJAPAN見ました。本当に胸くそ悪い爺さんでした。ガス室に放り込まんと気持ちがわからないのでしょう。

昔は飲酒運転率が高かったが、最近はかなり低くなっていると思います。それと同じでマスコミももっと現状を取り上げてもらって世間が現状を知っていただきいてもらうしかありません。

まだまだペットを捨てても許される風潮がありますよね。
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>iorin様 (giants-55)
2009-09-30 00:08:44
書き込み有難う御座いました。

iorin様も、あの番組を見ておられましたか。件の爺さんの言動には憤りを感じましたが、彼一人を責めても仕方無いのも又事実なんですよね。ああやってインタビューに答えただけでも、未だましと考えなければいけないのかもしれません。

シートベルトの着用率がなかなか上がらなかったけれど、重罰化によって大幅にアップしました。何でもかんでも法で縛ってしまうというのも、世の中を息苦しくしてしまうのでどうかとは思うのですが、唯、多くが「この刑罰じゃあ軽過ぎる。」と考える物に関しては、一層の重罰化が在っても良いと思うんです。「動物をペットとして飼う事自体が虐待。」という御意見が世の中に在るのは承知していますが、少なくともペットと飼われた動物達が一生を安らかに過ごせる環境作りをすべく、不埒な飼い主には重罰を科して欲しいもの。世の中、性善説だけを元にしていては駄目というのが、自分の考えです。
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この話になると (ハムぞー)
2009-09-30 07:02:13
いつも書いていることなのですが
一度欧州のペット事情を調べたことがあります。

ペットは店から購入するのではなく、公か認められた団体か(どっちか忘れました)からしか入手することが出来ないこと。
また希望者は講習会などの受講が義務付けられ
生半可な気持ちではペットを飼えないようになっているようです。

住宅事情の変化でどうしても飼えない
また大型犬を飼っていて、体が悪く世話が出来ないなどやむをえない事情もありましょう
(それも次の飼い主を探す努力をしているのが
前提ですが)

しかし「動物愛護センター」(ウチの地元の場合。この名前も悲しい)は、
例の不届き者だけでなく、ペットをきちんと飼っている人や犬を飼わない人も収めている、税で運営されているのです。

このような施設が、一つ減り、二つ減り
となる世の中になりますことを願います。
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>ハムぞー様 (giants-55)
2009-09-30 13:39:32
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

海外のペット事情に関してはそれ程詳しく知っている訳では無いのですが、イギリスやドイツはかなり法体制が整っている様ですね。ペット側の立場に立っての法律が作られており、日本の様に深夜迄営業しているペット・ショップが無いとか。又、“原則的に”買いたい人間(それもハムぞー様が書かれておられる様に、誰でも購入出来る訳では無く、飼うに相応しい人間かどうかの見極めもきちんとされているとか。)が現れてから、子犬が手配される様になっていると聞いた事も在り、こういうシステムだと「犬が余ったから処分。」なんて哀しい事も起こらないだろうし。

犬との生活が長い我が国では在りますが、飼い主としての意識は全般的に「ペット先進国」と比して低いと言わざるを得ない。一時の感情で衝動買い(飼い)するのでは無く、これから起こり得る様々な状況を想起した上で、それでも「ずっと飼い続けられる。」という確固たる気持ちが無ければ飼ってはいけないと思います。

“良い意味で”「動物愛護センターや殺処分施設なんか無駄なので要らない。」という日が来て欲しいものです。
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