組織票だって打ち負かす事が出来る

一昨日に投開票された「第４５回衆議院議員総選挙」。個人的には「政権交代が実現するか否か」が最大の注目ポイントでは在ったが、その他にも幾つかの注目ポイントが在った。「幸福実現党から出馬した候補達が、それぞれどの位票を獲得するか？」というのも、その一つ。と言っても、自分は幸福の科学の信者でも何でも無い。当ブログを古くから覗いて下さっている方なら御存知の事と思うが、自分は宗教が大嫌いだから。獲得票数を注目していたのは、単に「供託金の没収額はかなりになるだろうなあ。」と思っていたので。

小選挙区と比例代表に計３３７人の候補者を擁立した同党だったが、ざっと小選挙区の結果を見た限りでは全ての候補者が最下位の様だった。こちらにも書かれている様に、供託金の没収総額は恐らく１０億円程になるのではないか。勿論、この他にも選挙活動で莫大な資金が支出されている筈だが、全てがパーになってしまった事に。「宣伝効果を考えたら安い支出。」という事なのかもしれないが、こういう状況を見ると「少なくとも一定数の信者を抱える宗教法人には、現状の優遇税制は不要。」と改めて感じてしまう。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
桂ざこば氏：　「落ちるという事は、信心が足らんという事ですか？」

出演者：　「それは政教分離ですから、それは違うでしょ。」

桂ざこば氏：　「それは関係無いんですね。すんません。」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

関西方面で一昨日放送された番組（選挙特番？）で、公明党の候補者が相次いで落選した事に関して、出演者の一人で在る桂ざこば氏が上記の発言をした。（動画）９９．９９％確信犯的な発言と思うが、個人的には大爆笑。この発言でスタジオ内の空気が凍り付き、案の定御詫びがされたけれど、公明党と創価学会が「一心同体少女隊」の関係なのは多くが知っている事。以前に行われた選挙で、公明党の太田昭宏代表が「創価学会の方々の選挙支援に感謝する。」と思いっ切り言っていたし。両者の関係を痛烈に皮肉ったざこば氏の発言には、共感を覚えた人も少なくなかったのではなかろうか。

その公明党の獲得議席数にも興味が在った。創価学会の組織票の凄さは良く知られているが、今回の選挙でもそのパワーをフルに発揮出来るかどうかに注目していたのだ。公示前の「３１議席」に対して、１０議席減の「２１議席」という結果に。

以前にも書いたけれど、安直な棄権は組織票の価値を高めてしまうだけ。「きちんと投票する有権者が増える事で、組織票だって打ち負かす事が出来る。」という事実を、今回の選挙結果から感じ取った人が少しでも多ければ嬉しいのだが。