「それはですね,いろんな名前を持つ,あの男なのです」
「いろんな名前,ですか?」
「そうです.確認されているだけで30以上の名前があちこちに残されています.探せばまだ他にも出てくるかもしれません」
「そんなにたくさん,・・・一体どうしてですか?」
「それは,わかりません.おそらく,いろいろな人格を表現するために彼があみだした一つの方法だとみています」
「そんなことをすると,自分のなかで人格が崩壊することはないのですか?」
「いえ,その心配はないです.どんな名前を使っていても,わかる人にはわかるんですよ.あの男だということが」
「今回の件と,その男のいろんな名前は,何か関係があるのですか?」
「はっきりとはわかりません.しかし,そのいろいろな名前のうちの・・・」
「誰かの仕業,というわけですね」
「ま,そういうことです」
「あ,イルカーニ警視,ここにおられましたか.」
「あぁ,ブヒオーニ警部,何かわかったことがありましたか.」
「はい,目撃証言が次々と出てきております.」
「そうか」
「次のような証言が出てきております」
鴨居に頭をぶつけないように、スキップしているのを見ました.
ホントすごかったですね~ あの方の威力には本当に驚かされました.
まさか・・あの男が現れるなんて思いませんでした.
私も目の前を通り過ぎるのを見たような・・・.
特大サイズの座敷童かと思いましたが違っていたのでしょうか?
不思議な体験をしました.
いつもの穏やかな表情で,しかし鋭い眼差しのイルカーニ警視が話し始めた.
「あの男の行くところには,決まって,こういう事件が起きるのです.以前,われわれが出かけていったときには,最初は天気が良かったのだが,そのうち急に天候が悪くなり,空からあるものが落ちてきたのです.」
「空から,ですか.一体何が・・・?」
「あ,それは・・・・」
つづく(・・・つづかないもしれない)
注
このお話は,すべてフィクションであります.
登場人物等は,実際の人物とは少しは関係あるかもしれませんが,
基本的には何ら関係はありません.
でも寿命は今週一杯!
四国の使者のパワーが勝って来ます。