ステップ9です。ここでは車体上面に色々なパーツを付けてゆきますが、ガルパン仕様への改変も少なくありません。
まず、最も改造の手間がかかるのが後部左右の道具箱です。劇中のワンシーンにて確認すると、黄色円内に示すように、車体に沿って斜めに置かれます。実際には水平になっていたので、アカデミーのキットでもタミヤのキットでも道具箱は車体に接着すると水平になります。これを斜めにするというのが、大変な改造をともないます。
しかもアカデミーのパーツB49とB53、B50とB54は劇中のよりも小さいため、大きさがほぼ同じであるタミヤのキットの道具箱バーツを使用することにしました。こちらはアカデミーのパーツのように蓋と箱が別々ではなく、一体成型になっています。ただし、モールドは全て劇中と異なりますので、全て削り取りました。
劇中の仕様にあわせて斜めにするべく、寸法と角度を測ってプラ板を切り出してパーツに接着し、大体の形を整えました。それから車体に仮置きして道具箱の傾きや歪みなどを切ったりヤスったりして直して微調整しました。
タミヤのパーツは、蓋部分が薄いので、劇中の仕様にあわせて蓋部分をかさ増しするべく、プラ板を貼りました。これによって蓋上のOVM取り付け穴も隠れますので、埋めたりする手間が省けました。
その後、全体にパテを薄く塗っておきました。乾燥してからヤスリをあてて形を整える予定です。これで道具箱の制作はいったん中断しておき、次の作業に移りました。
劇中のワンシーンにて、水タンクのキャップB37の状態を確認しました。キットでは左右あわせて5個ありますが、ガルパン仕様では左側の3個しかなく、しかも2個は単なる円形になっています。さらに位置が少し前にずれるので、キットの取り付け穴は全て不要となって埋めることになります。
OVM類は、劇中ではスコップと斧しか見えません。道具箱の上につける装備品も不要なので、スコップのD51、斧のD21以外は全て不要となります。さらにB13もつけませんので、取り付け穴は埋める必要があります。
以上の諸情報をふまえて、水タンクのキャップB37を3個切り出し、うち2個を丸く仕上げて、位置を前に少しずらして接着しました。装備品は、スコップのD51だけを取り付けました。斧のD21は、ちょっと長さが不足するので、改造が必要かなと考えて取り付けは後送りにしました。
続いては、跳弾防止板のパーツB45とB46ですが、これもガルパン仕様とは形が異なるので注意が必要です。タミヤのキットの同じパーツも念のためチェックしましたが、ともに上部が膨らんだ形状になっています。
ところが公式設定資料の画像を見ると、板の上部は膨らんでおらず、フラットな板のままになっています。
そこで、B45とB46の上部の膨らみをヤスって削り落としました。パーツそのものが刀の形に似ているので、刀を研いでいるような感じでした。
整形したB45とB46を車体上部に取り付けました。スッキリとした感じにおさまったようです。
これで、左右の道具箱の改造を除いて、ステップ9の工程が終了しました。道具箱の方は、塗ったパテを乾燥させるために一日置いておきました。 (続く)