気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その4 「大洗の海景色です!!」

2016年04月03日 | 大洗巡礼記

 12時30分にもう一度外に出て、デジカメの望遠モードを使用してみると、上図のような景色が見えました。中央にマリンタワー、右手に大洗ホテルの姿が認められました。間違いなく、大洗の海景色でした。劇場版のラストのシーンそのものでした。

 おお、と声に出して感動していると、背後から声を掛けられました。フィンランドの方でした。
「Do you see the scenery of Oarai?」(大洗の景色が見えるのか?)
「Yes. Looks.」(ええ、見えますよ)


 肉眼では、こんな感じに見えました。しばらく二人で見ていましたが、ふいに話しかけられました。

「To Garupan of the movie, Why BT-42 appeared?」(ガルパンにどうしてBT-42が登場したのだろうか?)
 やはり、フィンランドの方だけに、その疑問がずっと頭から離れなかったようでした。その気持ちが何となく察せられたので、私も真面目に答えました。
「Production staff of the movie, probably because they knew the BT-42. But, if was watching the of your country the movie "Tali-Ihantala", Ⅲ No. assault gun and KV-1 also might have to appear.」(製作スタッフが、BT-42にこだわったからでしょう。でも、貴国の映画「Tali-Ihantala」を観ていたならば、Ⅲ号突撃砲やKV-1も登場させたかもしれませんね)
「Law, do you know that movie.」(ほう、あの映画を知ってるのかい)
「Yes, I have seen on the net of the video. I was able to know about the jatkosota war. The movies, the real tanks came out nothing units.」(ええ、ネットの動画で見たことがあります。それで継続戦争について知りました。本物の戦車を何台か出演させていますね)
 相手は微笑して、そうだ、と誇らしげに答えました。

 フィンランド製の戦争映画「Tali-Ihantala 1944」には、シュトゥルミことⅢ号突撃砲G型やT-34/76、T34/85などの本物が登場して戦車戦を繰り広げます。第二次大戦中にフィンランド軍がドイツから仕入れた車輌やソ連軍から鹵獲した戦車のうちの数輌が、いまも軍用車輌として現役であるため、それらを映画の撮影にも使ったのだそうです。
 そして、映画に出てくるフィンランド軍の戦車部隊は、そのままガルパンの継続高校チームの元ネタであります。ミカ隊長率いる北欧ティストの戦車道チームをプラモデルで再現するさいの参考映像として最適です。私自身は、プラウダ高校チームのT-34/76およびT34/85の製作の参考として見ました。
 「Tali-Ihantala 1944」の情報はこちら


 大洗の海景色が、はっきりと見えるようになってきました。


 船は面舵をきって、針路を大洗港に向け始めました。


 13時を過ぎてしばらくすると、大洗港の外堤が見えてきました。


 外堤の中に入ってゆきました。大洗の街区もよく見えました。


 左舷側に移動してみると、進行方向の左にマリンタワーが見えました。


 大洗の馴染みの施設や建物がはっきりと視認出来ました。学園艦から見えるであろう景色ですが、劇中ではそんなに忠実に描写されていませんね・・・。


 船は速度を落としていき、惰性で進んでいるのではないか、と思えるほどのゆっくりしたスピードで港内に進んでいきました。


 左舷側からの眺めです。


 大洗サンビーチです。海から見るとこういう景色です。


 この頃になると、乗船客の多くが第七甲板の展望デッキに上がってきて、港の景色などを見物していました。昨晩に語り合った五人の外国人のうちでは、フィンランドの方の他にフランス、ノルウェーの方も居ました。お二人とも片手を挙げて「やあ」と合図してきました。


 フランスの方に、あの展望タワーに登れるのか、と尋ねられました。もちろんです、ガルパンのキャラクターパネルや戦車喫茶店も楽しめますよ、と答えました。すると、カモさんチームのB1bisも見られるのか、と問い返されました。やっぱり、自分の国の戦車が見たいのだな、と納得しました。
 B1bisのパネルは別の場所で見られます、B1bisデザインの自販機もありますので見ておくと楽しいですよ、と教えておきました。その場所を訊かれたので、彼が持参していた観光地図に印を付け、手書きの地図も渡しておきました。B1bisは絶対に撮影する積りだ、と張り切っていたフランスの方でした。


 船が、再び面舵をきりました。一万三千トンの大きな船体がゆっくりと右に揺れ、大洗港の景色が左舷側に大きく広がり始めました。


 終点の大洗港フェリー埠頭が近づいてきました。


 今度は、取り舵をとって左に舳先を向け始めました。どうやら右舷側を岸に寄せて接岸するようだ、と気付きました。


 ゆっくりと左に回るので、大洗漁港などのエリアが右舷側に近づいてきました。


 大洗漁港の左の埠頭に、見覚えのある白い船体が見えました。


 海上保安庁の巡視船「あかぎ」です。今日も大洗港に停泊しているということは、海での事故や緊急事態が発生していない、ということなのでしょう。大洗の海は、この日も平和であるようでした。 (続く)

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