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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く11 その7 「廃線跡探索一日目終了です!!」

2014年11月08日 | 大洗巡礼記

 水浜線廃線跡の探索を仲町停車場跡辺りで打ち切り、夕方までの二時間余りを商店街散策にあてました。持参した自作ガルパン缶バッジを寄贈するべく、「ウスヤ精肉店」に立ち寄りました。


 この日寄贈させていただいたのは、ウサギさんチームの8個セットでした。店主関野さんも「これで大洗の全員が揃ったんだねえ」と嬉しそうにボードに貼って並べて下さいました。7月にアリクイさんチームとレオポンさんチームを贈って以来、少しずつお渡しして、ついに51個全てが並びました。さらに黒森峰戦車チームの9個セットや西住まほ等も贈っていますので、総数は62個に達しています。


 寄贈した62個へのお返しの形で、お店で販売している缶バッジを約50個ほどいただいておりますが、訪れる度に新しいデザインの缶バッジが加わっているので、それを3、4個ずつ貰うのがお約束のようになっています。


 店内の寄贈写真やイラスト類は、戦車関係のものが少なくありません。店主関野さん自身が戦車に興味があるからでしょうか。


 天井に近いところにハンモックを張ってボコ熊のぬいぐるみが二体置かれています。右側の一体はももがーと同じように桃形の眼帯をしています。


 この日の夕食は、大洗漁港エリアの食事処でとることに決めていました。


 立ち寄ったのは「お魚天国」というお店でした。海鮮丼と海老塩焼きと漁師汁とを注文して美味しくいただいたのですが、それらの料理の写真を撮るのを失念してしまいました。とても美味しくて、食べるのに夢中だったからです。


 宿の「さかなや隠居」に戻り、店主さん夫婦と水浜線の話でしばらく話し、当時の写真などを見せてもらいました。この宿のすぐ裏手にかつての曲松駅があったので、その時期は宿の玄関もそちらに向いていたのだそうです。店主の大里さんは懐かしそうに色々と電車の様子や、年末年始の大洗駅の混雑ぶりを語ってくれました。

「水浜電車ってのは水戸から大洗へ出かけるための電車として始まったんでね、夏の海水浴と冬の磯前神社詣でが最も賑わったんだよ」
「その場合でもこの写真のような路面電車一両で運行してたのですか?」
「うん、そうだ。でも普段より増発して一時間に何本も走ってたな。その往復してる電車がみんな曲松駅で入れ替わり立ち代わりでホームに並んでね、あの駅は広かったし車庫もあったから、多いときは4両ぐらいが駅内に居たこともあったよ」
「大洗駅というのも大きかったんですか?」
「いや、あそこは線路一本でホーム一つで駅舎はあったけど、曲松よりは小さかったかな。しまいには無人になったんだよ」
「駅員さんが必要なかったんですか?」
「というより、線路の終点だったんで、電車の折り返し地点といった感じが強かったんだ。神社にお詣りしようと思ったら、もうその頃からバスの便がけっこうあってそっちを使ってる人が多かったからね」
「バスの方が便利だったんですね」
「そう。やっぱり電車の方は不便なところもあったんだ。大洗駅で折り返して曲松までずっと線路は一本だけだったから、大洗からの電車が曲松に戻って来ないと、次の電車が発車出来ないんだ。だから曲松の停車場には待機場もあってね、とにかく大洗では一番大きな駅だったね。昔ウチに来られたお客さんは、みんな曲松で降りてまっすぐ来られたもんだ」
「きょうの探索でその曲松駅の場所、いま消防署ですね、そこに行ったんですが何も痕跡はありませんでした」
「そうだ。駅舎のあった所に消防署の建物が建ってるし、線路が通ってたところは道路になってるし、駅前の広場がだいたい駐車場になって残ってるぐらいだからね」
「駅前広場の部分が残ってるんですか」
「うん、ここの裏玄関から出ると道があるんだけど、その道が曲松駅への道のままなんだけど、右に行って今は曲がっていってるけど、昔は駅前広場に通じてたんだ。いまの消防署の裏手の駐車場が駅前広場のちょうど東半分ぐらいだったかな」
 これは貴重な証言をいただいた、と感じました。よし、翌朝に屋上へ登って、上からその消防署の裏手の駐車場を確かめてみよう、と思いました。


 翌朝は6時に起床し、朝風呂に入って心地良くあたたまりました。


 浴場は最上階の三階にあり、二方向に展望がききます。私が泊まっている日はたいてい私だけが唯一の宿泊客だったりするので、風呂も貸し切り状態でゆったりと使えました。


 湯上り後に屋上へ出て、周囲の景色を眺めました。


 この日の大洗は、天気予報の通りに快晴となりました。すがすがしい気分でした。


 お馴染みのマリンタワーも見えました。


 昨夜に店主が語ってくれた、消防署の裏手の駐車場もよく見えました。駅前広場のちょうど東半分ぐらい、という規模らしいので、駅前広場はもっと広かったことになります。バスの発着場や待合所もあったそうなので、それなりの規模があったのでしょう。


 浴場の窓は、外から見ると白っぽく見えて中が見えないようになっています。たぶん、窓用プライバシーフィルムが施してあるのでしょうね。


 周辺の道路を動き回っている車は、ほとんどが「飯岡屋水産」の社用車でした。水産加工工場が朝早くから稼働しているようですし、まだ7時台にもなっていないのに、ワゴン車や軽トラが荷物を積んで通っていきました。早朝の納品配達でしょうか。


 とりあえず、この日は水浜線軌道跡探索の二日目となります。徒歩で大洗駅跡までたどり、続いてバスで祝町地区および海門橋まで行く予定でしたので、時間的には昨日よりもかかりそうな気がしました。朝食を終えたらすぐに行動開始だ、と決めました。 (続く)

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