2016年3月の海楽フェスタが、去年よりも多くの訪問客を集めて空前の賑わいをみせていた時期、私ホシノは、出張で札幌に滞在していました。本来ならば上司が行く筈だったのが、花粉症と風邪の合併症にて数日の病欠に陥ったため、急遽代わりを務めることになったのでした。
しかも、北海道行きは、初めてでした。史跡探訪を主軸とした旅行が趣味で、学生時代から全国各地を回っていたのですが、北海道だけは、機会が無くてまだ訪れていなかったのでした。
なので、3月17日から22日までの、初めての札幌滞在期間中に一日だけ頂いた休みも、目いっぱい観光にあてて、朝から札幌の史跡巡りをやりました。函館の五稜郭も訪ねてみたかったのですが、距離があって時間的に余裕が無くなるので諦めました。
そうして最終日の22日、昼ごろに上司より連絡があり、職務代行の褒美として同日数の休暇を頂きました。先方はやたらと恐縮の体で「病気になって迷惑をかけたお詫びや、溜まっている有給休暇も消化しないといけないやろ、せっかくやから慌てて帰らなくてもええし。たまには遊んだらどうやね」と話してきました。
しかし・・・、と応じると、「札幌から苫小牧までは一時間ぐらいで行けるんだよな、確か」と含み笑いをしつつ、そのまま電話を切ってしまいました。
その意味するところは、充分過ぎるほどに分かりました。上司は私がガルパンファンであることをよく知っており、去年の秋に展開されたサークルKサンクスのキャンペーン景品や一番くじの賞品をわざわざ買ってきてくれたこともあります。劇場版も最初は息子さんと一緒に観き、予想外の感動を得て、さらに二度観に行ったそうです。
だから、苫小牧の地名をいきなり出してきたのも、大洗行きのフェリーの発着地であることを知っているからでした。劇場版にもさんふらわあ号が登場しますので、ちょっと調べれば元ネタの航路がどんなものかは簡単に把握出来ることでしょう。
かくして、数えて23回目の大洗行きが、突然の機会を得て思いがけなくも北海道からスタートすることになりました。夢じゃ無いんだよな、と何度も現実を確認しつつ、仕事が終わった直後から準備にかかり、関連方面への問い合わせや予約を済ませました。
そうして、特急「すずらん」を利用して一時間もかからずに苫小牧駅に着いたのは、3月22日の16時51分のことでした。ですが、苫小牧西港行きの連絡バスが出るのは16時59分なので、ゆっくりしている暇はありませんでした。駅の南口を出て右手にある道南バスの一番乗り場に急ぎました。
苫小牧西港のフェリーターミナルには、17時16分に着きました。大洗行きのフェリーの乗船手続き開始が17時からなので、タイミングとしてはこんなもんか、と思いました。
窓口は、ターミナルビルの半地下一階に二ヶ所あり、大洗行きのフェリーの窓口は、向かって左側の商船三井フェリーのそれでした。
窓口の上には、苫小牧と大洗を結ぶ航路の概要が大きく表示されています。今回利用したのは、苫小牧を18時45分に出港する夕方便でした。
あらかじめ予約して、二枚の乗船予約情報をプリントしておくと、乗船手続きの手間が省けます。これはどこの航路でも同じです。よく大阪南港から四国や九州方面へのフェリーを利用していたので、手続きの段取りはよく知っております。
二枚の乗船予約情報票を窓口に提出し、一分もかからずに上図の乗船券を貰いました。乗船時と下船時に半券を渡す形式で、乗船名簿との照合もスムーズに行われるわけです。客室は、最も安いエコノミークラスの割引でしたので、大洗までの運賃は4530円でした。
乗船券を貰った後、階段へ戻って左側の待合ロビーへと上がりました。
出航案内表示板には、御覧のように三隻のフェリーの予定時刻が示されていました。
三隻のフェリーの航路の詳細情報案内です。このうち、名古屋と仙台とを結ぶ航路を、ずっと昔に利用して仙台の歴史観光を楽しんだことがあります。
大洗行きのフェリーは、第一埠頭から発着しています。乗り場も、第一乗船口です。
二階の送迎展望所からは、第一埠頭に接岸中の、大洗行きのフェリーの姿が望まれました。全長192メートル、総排水量1万3564トンの大きな船体が、沈みゆく夕日に輝いていました。商船三井フェリーが保有する最大の船舶です。就航時期も一番新しく、文字通りの新鋭船です。
既に後部のランプウェイが降ろされ、トラックが次々と乗り込んでいました。
乗船時刻に達したので、長い通廊を進んでフェリーに向かいました。ガルパン劇場版に登場するさんふらわあ号とは、ちょっと形が違うようです。
船体に書かれた名前は「さんふらわあ ふらの」です。下に「大洗」とあるので、母港が大洗港であることが分かります。商船三井フェリーの本社は東京にあるので、それに近いほうの港に船籍が置かれるのが原則だそうです。
おなじみの太陽のマークが、なんとなく懐かしいです。前回にフェリーを利用したのは、大阪から宮崎への航路でしたが、太陽のマークは同じでした。
通廊の終点は階段となり、そのまま船内に入りました。
船内に入る際に撮った景色です。
客室に荷物を置き、貴重品をザックにまとめて背負い、上甲板のデッキに登ってみました。
通ってきたばかりの、乗下船用の通廊です。船に乗り込む所で階段になっているのが分かります。
第一埠頭は、ターミナルビルから最も離れていますので、通廊も一番長いです。
同じように見物して撮影していた乗船客に撮影を頼まれ、ついでに撮っていただきました。強く冷たい潮風が吹きつけてくるので、寒さをこらえるのもやっとでした。 (続く)
しかも、北海道行きは、初めてでした。史跡探訪を主軸とした旅行が趣味で、学生時代から全国各地を回っていたのですが、北海道だけは、機会が無くてまだ訪れていなかったのでした。
なので、3月17日から22日までの、初めての札幌滞在期間中に一日だけ頂いた休みも、目いっぱい観光にあてて、朝から札幌の史跡巡りをやりました。函館の五稜郭も訪ねてみたかったのですが、距離があって時間的に余裕が無くなるので諦めました。
そうして最終日の22日、昼ごろに上司より連絡があり、職務代行の褒美として同日数の休暇を頂きました。先方はやたらと恐縮の体で「病気になって迷惑をかけたお詫びや、溜まっている有給休暇も消化しないといけないやろ、せっかくやから慌てて帰らなくてもええし。たまには遊んだらどうやね」と話してきました。
しかし・・・、と応じると、「札幌から苫小牧までは一時間ぐらいで行けるんだよな、確か」と含み笑いをしつつ、そのまま電話を切ってしまいました。
その意味するところは、充分過ぎるほどに分かりました。上司は私がガルパンファンであることをよく知っており、去年の秋に展開されたサークルKサンクスのキャンペーン景品や一番くじの賞品をわざわざ買ってきてくれたこともあります。劇場版も最初は息子さんと一緒に観き、予想外の感動を得て、さらに二度観に行ったそうです。
だから、苫小牧の地名をいきなり出してきたのも、大洗行きのフェリーの発着地であることを知っているからでした。劇場版にもさんふらわあ号が登場しますので、ちょっと調べれば元ネタの航路がどんなものかは簡単に把握出来ることでしょう。
かくして、数えて23回目の大洗行きが、突然の機会を得て思いがけなくも北海道からスタートすることになりました。夢じゃ無いんだよな、と何度も現実を確認しつつ、仕事が終わった直後から準備にかかり、関連方面への問い合わせや予約を済ませました。
そうして、特急「すずらん」を利用して一時間もかからずに苫小牧駅に着いたのは、3月22日の16時51分のことでした。ですが、苫小牧西港行きの連絡バスが出るのは16時59分なので、ゆっくりしている暇はありませんでした。駅の南口を出て右手にある道南バスの一番乗り場に急ぎました。
苫小牧西港のフェリーターミナルには、17時16分に着きました。大洗行きのフェリーの乗船手続き開始が17時からなので、タイミングとしてはこんなもんか、と思いました。
窓口は、ターミナルビルの半地下一階に二ヶ所あり、大洗行きのフェリーの窓口は、向かって左側の商船三井フェリーのそれでした。
窓口の上には、苫小牧と大洗を結ぶ航路の概要が大きく表示されています。今回利用したのは、苫小牧を18時45分に出港する夕方便でした。
あらかじめ予約して、二枚の乗船予約情報をプリントしておくと、乗船手続きの手間が省けます。これはどこの航路でも同じです。よく大阪南港から四国や九州方面へのフェリーを利用していたので、手続きの段取りはよく知っております。
二枚の乗船予約情報票を窓口に提出し、一分もかからずに上図の乗船券を貰いました。乗船時と下船時に半券を渡す形式で、乗船名簿との照合もスムーズに行われるわけです。客室は、最も安いエコノミークラスの割引でしたので、大洗までの運賃は4530円でした。
乗船券を貰った後、階段へ戻って左側の待合ロビーへと上がりました。
出航案内表示板には、御覧のように三隻のフェリーの予定時刻が示されていました。
三隻のフェリーの航路の詳細情報案内です。このうち、名古屋と仙台とを結ぶ航路を、ずっと昔に利用して仙台の歴史観光を楽しんだことがあります。
大洗行きのフェリーは、第一埠頭から発着しています。乗り場も、第一乗船口です。
二階の送迎展望所からは、第一埠頭に接岸中の、大洗行きのフェリーの姿が望まれました。全長192メートル、総排水量1万3564トンの大きな船体が、沈みゆく夕日に輝いていました。商船三井フェリーが保有する最大の船舶です。就航時期も一番新しく、文字通りの新鋭船です。
既に後部のランプウェイが降ろされ、トラックが次々と乗り込んでいました。
乗船時刻に達したので、長い通廊を進んでフェリーに向かいました。ガルパン劇場版に登場するさんふらわあ号とは、ちょっと形が違うようです。
船体に書かれた名前は「さんふらわあ ふらの」です。下に「大洗」とあるので、母港が大洗港であることが分かります。商船三井フェリーの本社は東京にあるので、それに近いほうの港に船籍が置かれるのが原則だそうです。
おなじみの太陽のマークが、なんとなく懐かしいです。前回にフェリーを利用したのは、大阪から宮崎への航路でしたが、太陽のマークは同じでした。
通廊の終点は階段となり、そのまま船内に入りました。
船内に入る際に撮った景色です。
客室に荷物を置き、貴重品をザックにまとめて背負い、上甲板のデッキに登ってみました。
通ってきたばかりの、乗下船用の通廊です。船に乗り込む所で階段になっているのが分かります。
第一埠頭は、ターミナルビルから最も離れていますので、通廊も一番長いです。
同じように見物して撮影していた乗船客に撮影を頼まれ、ついでに撮っていただきました。強く冷たい潮風が吹きつけてくるので、寒さをこらえるのもやっとでした。 (続く)
♪〜さんふらわぁ、さんふらわぁ〜♪などと、船内にテーマソング?が流れていたように記憶します。見慣れた大洗の文字が、これでもか!とあるのも新鮮です。
いつの日か北海道ツーリングに乗ってみたいです。
「一人になりたい時、二人になりたい時、誰かに逢いたい時、風がささやく海の旅・・・」という歌詞でしたが、宮崎航路や別府航路の時とは歌詞が違うような・・・?
同じさんふらわあの唄でも、航路ごとに変えてあるのかな?と感じました。
続きを楽しみにしています。
ハンモックに揺られているような感覚ですが、横になっていると、揺れがたまにシビアに響いてきたりします。
全体的には、快適そのものでした。
ホシノさん
近海郵船の船が写っていたのでテンションが上がりました!
オレンジ色の船ですね
苫小牧と常陸那珂港を行き来する
まりも、ましう、この2隻私仕事上でお世話になっているものでついつい姿を見て嬉しくなりました。
苫小牧から大洗に遊びに行っちゃうなんて羨ましいですね
僕もいつかは苫小牧行ってみたいんですが
なかなか長い休みは取れないので無理そうです。
最近は大洗に通うことが本当に増え
色々な人と喋ってます。
色々裏話的なものも聞けて何か町自体も好きになって来てますね~
もっと町の皆さんと仲良くなって
第二の故郷にしたいです大洗
今回の船旅は札幌出張の褒美に六日間の休暇を頂いたことで実現しましたが、これによって海路での大洗入りを経験することが出来ました。楽しかったです。
ガルパンファンは、みんな大洗が「第二の故郷」になっていると思います。