気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

「倉野川」の倉吉をゆく シーズン1の2 「乙女繚乱 舞い咲き誇れ」

2016年05月11日 | 倉吉巡礼記
「乙女繚乱 舞い咲き誇れ」(日向美ビタースイーツ) 
  ボーカル 和泉一舞(CV:津田美波)、春日咲子(CV:山口愛)
  収録作品 音楽ゲーム「REFLEC BEAT」「jubeat」「BeatStream」等、サウンドトラック「Chocolate Smile Girls!!」 曲はこちら


 「元帥酒造」さんの店先のたたずまいです。軒先に吊るされる大きな杉玉も風格をただよわせています。
 杉玉とは、酒玉とも呼ばれ、もとは造り酒屋の看板として杉の葉を束ねて軒先に吊るしたものを指しました。これによってその年の酒造りおよび「松尾様」(酒造の神様)の加護を願ったものです。その形状が後に球状に替わったことから「杉玉」の呼称にて定着したようです。


 戸口の内側にあるパネルは山形まり花です。2012年11月25日に「日向美ビタースイーツ」を結成してリーダーを務め、ボーカルとキーボードを担当するほか、作詞、作曲も手掛けています。日向美商店街のレコード店「サウダージ」の娘で、日向美高校の二年生。その声を演じているのは日高里菜さんです。

 ガルパンでいうと武部沙織に近い感じのキャラですが、立ち位置は主役です。頭上に高く舞い上がるアホ毛も、五十鈴華のそれを凌駕しています。普段は天然ボケのゆるふわキャラですが、いざとなれば強力なリーダーシップを発揮し、「大丈夫だよ!絶対、大丈夫だよっ!」と皆を励まします。


 「元帥酒造」さんの向かいには、喫茶店の「coup la cafe クラカフェ」およびNPO法人「未来」の販売所があります。最近に建物を改装して現在の形になりました。観光資料の一部を配布したり、土産物や倉吉グッズなどを販売したりしています。公式サイトはこちら


 店舗のショーウインドー内には、春日咲子のパネルがあります。初めて倉吉へ来たファンや巡礼が真っ先に見つけることが多いパネルだそうですが。「琴桜口」から街並みに入って最初の交差点で、周囲をさらりと見回せば、すぐに視界に入ってくるパネルです。

 春日咲子は、山形まり花と同級生で、「日向美ビタースイーツ」ではボーカルとアコースティックギターを担当し作詞もこなします。日向美商店街の喫茶店「シャノワール」の娘で、上品なメイド服にて店の手伝いを頑張っており、名物商品「ちくわカフェ」を考案したりしています。エレキギターを持つと性格が豹変するため、「修羅メイド」の異名を持ちます。日向美高校の二年生で、「とってもとっても」が口癖です。その声を演じているのは山口愛さんです。


 NPO法人「未来」さんの西隣には、東仲町の公民館として使用される二階建の古民家があります。去る4月16、17日の「くらよし桜まつりひなビタバージョン」にて「ひなビタショップ」が設置された所です。倉野川市住民票の発行窓口も、最初はここに置かれていました。

 その隣の洋風の建物は、一階が草木染や雑貨の店も兼ねる喫茶店となっていますが、昭和6年に建てられた倉吉初の鉄筋コンクリート造りの擬洋風建築です。日本産業貯蓄銀行の倉吉支店として建てられたもので、増築や大きな改修も無く、竣工時の姿を良好に留めます。現存する地方の小規模銀行店舗建築の遺構として貴重な存在です。


 西側へ進みますと、御覧の様な景色となります。右側(北側)が江戸期以来の建物の並びをとどめているのに対し、左側(南側)には大正および昭和初期までに成立した重層の建物が幾つかあります。最近の建物のように見える洋風の店舗も、幾つかは明治や昭和初期の建物だったりします。


 右側(北側)に並ぶ古商家の一軒は、現在も書店として営業中です。「桑田書店」さんです。


 「桑田書店」さんは、ひなビタファンの間では、霜月凛の「霜月書林」のモデルではないかと噂されています。建物の外観は違いますが、店内の雰囲気などは極めて近いと言われています。
 それに合わせたのか、お店の方でも戸口のガラスに上図のような霜月凛のイラストを貼っています。ファンの人々が撮影したりしていました。私も、あっ、りんりん先生だ、と声に出しかけました。


 江戸期以来の重厚な構えをみせる古民家が続きます。重みと風格に、独特の温もりが混ざる日本の伝統的木造建築群の調和的外観の妙、といえましょう。


 続いて、赤瓦六号館の通称で呼ばれる「桑田醤油醸造場」の連子窓内に4枚目のパネルを発見しました。
 「桑田醤油醸造場」は明治10年創業の老舗で、建物もその時からの結構を今に伝えます。街中食べ歩きの人気スポットの一つで、醤油のまろやかな風味を織り込んだ「醤油アイスクリーム」が有名です。
 「桑田醤油醸造場」の公式サイトはこちら


 これは和泉一舞と芽兎めうですね。大洗のガルパンのキャラクターパネルとは違って、複数で一つのパネルにデザインされるものが幾つかあるのが、こちらのパネルの特色です。


 「桑田醤油醸造場」の店内には休憩スペースもあり、またテレビ番組「TVチャンピオン」に登場したドールハウス職人選手権の作品も寄贈展示されています。


 作品は、かつての「桑田醤油醸造場」の店舗を内部まで精密に再現したものだそうです。模型が趣味なので、こういう展示品はじっくり眺めていても飽きません。


 次の辻は、打吹地区のほぼ中央を南北に通る「打吹公園通り」と交わります。かつての国鉄倉吉線の打吹駅からのメインルートであったものですが、南の突き当りに成徳小学校施設の巨大な天女モザイク壁画があるため、一部の住民や観光客からは「天女の通り」とも呼ばれます。その西側には、上図の「倉吉ふるさと工芸館」があります。
 外観は古建築群に合わせてあり、倉吉の特産品の一つである倉吉絣に関する実演や展示がなされています。また、倉吉市内の窯元の陶磁器や、打吹天女伝説の資料などを展示しています。

 そういえば、去る4月16、17日の「くらよし桜まつりひなビタバージョン」にて開催された声優さんのトークショーでは、声優さんたち全員が倉吉絣をまとって登場し、喝采を浴びていたそうです。それで大勢のファンが倉吉絣のグッズを買いに詰めかけたそうです。


 「倉吉ふるさと工芸館」の入口内には芽兎めうのパネルがありました。
 芽兎めうは、日向美中学校の三年生で、「日向美ビタースイーツ」では最年少のメンバーです。ボーカルとドラムを担当し作詞もこなします。安土桃山時代から続く、日向美商店街一番の老舗である判子店「兎月堂」の娘でありながら、コスプレや電波ソングを好み、凄腕の音楽ゲーマーとして怖れられる、いわゆる電脳ガールです。
 「めうー」に代表される独特の言い回しやエキセントリックな言動が何かと波乱を呼びますが、メンバー愛と郷土愛は誰よりも深く、地方創生にかける想いも熱いです。数個師団規模と噂される「ちくわ軍」の実質上の指揮官でもあります。その声を演じているのは五十嵐裕美さんです。

 ちなみに、冒頭の楽曲「乙女繚乱 舞い咲き誇れ」は、芽兎めうの自宅「兎月堂」の蔵から発見された戦国期の二人の女性の伝記史料が、やがて倉野川市の歴史イベントの契機になったことに因んだものです。
 「兎月堂」は戦国時代に尼子氏から下賜された品を元手に骨董屋を開業して以来の店で、地元の歴史書にも載るほどの古い歴史を持っています。その蔵は地下5階くらいまであるとされ、蔵の奥は黄金の扉で厳重に封印されるため、超国宝級のとんでもないお宝が数多く秘蔵されているということです。マジですか・・・。 (続く)

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