失われた時を求めて

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学研の「科学」と「学習」

2008-05-06 01:55:13 | 懐かしのもの・風景
 先日の「小学校の校門前に来ていたモノ」の記事でアッサリと扱っていた、学研の「科学」と「学習」についての記憶を。

 これらの学習雑誌の存在を知ったのは、小学校に入学して、教室で注文票だったか集金袋だったかを渡された時でした。そして校門にバンでやって来て、お兄さんが不透明な黄色いビニール袋(なぜかこの色はハッキリ覚えています。)に入れてくれて売られていました。
  (この部分は「記憶の保管」)
 私、というか母は、何の疑いも無く「学校で売られているもの」と思い、「科学」と「学習」の両方とも買ってくれました。友だちの間では付録のお陰で圧倒的に「科学」が人気で、「学習」はお勉強臭くて敬遠されていました‥‥。(私はけっこう好きだったんですけどネ(^^ゞ)
 学研の雑誌を買うようになって、私は「たのしいようちえん」以来の小学館の学年雑誌とは縁が切れてしまいました。

 あの当時、なぜ学校で売られていたのかちょっと不思議だったので、学研の公式サイトで調べてみました。
  (この部分は「記憶の補完」)
 「○年の科学」のページの、最新号の内容紹介ページに「『学研の科学』50年史」という記事があり、その中で述べられていました。そこによると、戦後、公職を追われた元校長などに直販してもらうことを思いつき、協力してもらっていたからなのだそうです。
その後、昭和47年頃から家庭直販による販売方法に切り替わっていったようです。いわゆる「学研のオバチャン」制度ですネ(^o^)/ 私のところでは3年生頃に、同級生のSのお母さんが届けてくれました。夏休みや冬休みの前になると「読み物特集号」の注文もとってくれたりして、そのお母さんがやって来るのをCMさながらに「♪まだかな、まだかなぁ~」と待っていたものです。

 「科学」の付録で記憶に残っているものは
●カメラ(自分で現像焼付までする本格的なもの)
●水車(水の噴射によって回るものもありました)
●アリの巣観察セット
●蛍光塗料が入った実験
●人体骨格模型
●自作モーターによる自走車
●レコードプレーヤー
などがあります。また、2年生か3年生頃の「インセクトマン」の記事も印象に残っています。たしか「♪昆虫人間インセクトマン」という主題歌(?)ソノシートも付録に付きました。検索してみたら、作詞は井上ひさしさん、作曲は宇野誠一郎さんだったんですネェ!\(◎o◎)/!
 人形でつくられた『ハゼドン』も連載されていました。テレビでアニメが放映される前だったので、1年か2年の「科学」だったのでしょう。

 「学習」の方にも地味ながら付録がありました。記憶にあるのは
●ローマ字テープライター
●工業原料見本セット(「活字」や「ボーキサイト」などが入っていました)
●和同開珎・小判製作セット(石膏と塗料で、本物ソックリに作れました)
●立体日本地図
などです。
 また、本誌の付録だったのか、定期購読者への販促ノベルティだったのかわかりませんが、「日本全国公害マップ」と「公害用語」が裏表に印刷された下敷きがありました。あの当時は「公害」は身近な環境問題で、「光化学スモッグ」が今より深刻でした。学校の社会の授業でも「公害」についての調べ学習が盛んでしたネ。お陰で「騒音公害」「PCB」「神通川」なんてキーワードを記憶しています。
(映画『ゴジラ対ヘドラ』のお陰もありますが‥‥^^;)

 先述した「読み物特集号」では「とりとりさかなになあれ」という不思議な作品が記憶にあります。

 学年ごとの「学習事典」みたいなものもありましたネ。母がそういうのには金に糸目をつけない人だったので買ってもらった記憶があります。たしかオオグンカンドリの写真が表紙でした。鮮烈な赤い喉袋が印象的でした(^o^)/

 学研といえば、「まんがひみつシリーズ」や「学研の図鑑」はロングセラーですネ。図鑑では「大むかしのいきもの」をよく図書館で見ていました。恐竜の図版が他社の図鑑より多く、また古生代の両生類や魚類についても多く書かれていて、とても勉強になりました。
「図鑑」は昭和45年、「ひみつシリーズ」は昭和47年の刊行です。

 そういえば『パーゴルフ』という雑誌(昭和46年創刊)が学研から出版されていますが、同じ名前の
♪パー、パッパッパッ パーゴルフー
 パー、パッパッパッ パーゴルフー
 家族そろって パーゴールフー パパパ
というCMソングが記憶にあるゲーム「パーゴルフ」(昭和48年発売)も、学研から発売されました。やたらデカいゴルファーの人形を使ったゴルフ・ゲームだったと記憶していますが、あんなに広い場所を使うなら自分でパター・ゴルフでもやった方が早いヨなぁ‥‥と思っていました。案の定、すぐに消えましたネ‥‥^^;
学研公式サイト→雑誌を探す→パーゴルフで公式HPへ行き
上部のバーから「コラム」→新編集長の日記へと進み、
左のリンクから「鈴木編集長の日記」へ進むと「パーゴルフ」のゲームの画像が載っていますヨ。

 一時期『BOMB!』というアイドル雑誌を買っていたことがあったなぁ‥‥。あれも学研だったんですネ。『パンツの穴』というコーナーは、そのままのタイトルで菊池桃子さん主演で映画化されましたっけ‥‥。これが彼女のデビュー作なんだよなぁ‥‥。デビュー作が『パンツの穴』というのは、ちょっと可哀想‥‥。
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12 コメント

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懐かしい~ (海老太郎)
2008-05-06 05:02:24
人気では 科学>学習 でしたよね。
学校に売りに来てましたね。大体毎回買ってました。

自分もやはり「科学派」でしたが、読み物が面白くて「学習」もときどき買ってました。
学習を読むようになってからは国語の成績も良くなったような記憶があります。民話とか昔話とか、そういうのが大好きでした。本好きになるキッカケにもなったようで、「学習」にはそういった面では感謝しています。。。

「科学」でインパクトがあったのは、お書きになられているように
蟻の巣観察セットとカメラ!
この2つは強烈に覚えています。
もうこれ以外にも科学の付録はワクワクしていました。。。
ベターさんとは同世代なので今回の記事には納得するところが多かったです。
「学研」の雑誌を定期購読するようになってからは「小学館」の学年誌から徐々にシフトしていったような気がします。

パーゴルフも懐かしいですね。
友人が持っていたのでよく遊んだ記憶があります。
それと「BOMB!」
この罪な雑誌は自分がアイドル好きになったキッカケの雑誌でもあります。
コンパクトなサイズが魅力でしたね。
今でもあるからすごいですよね。
もちろん「パンツの穴」も見ましたヨ
菊池桃子さん大好きでしたし(笑)

社会人になったら会社として「学研」さんと取引してましたよ。。。
クレジット会社としてですが、当初「あの学研がローンを扱うなんて・・・」と思いました。

他にも沢山思い出があるのですが、長くなりそうなので、このあたりで。。。


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懐かしす… (ハロルド)
2008-05-06 10:27:29
昆虫人間インセクトマン
貴方がいなけりゃ始まりません…♪

未だに歌えるな…

ハゼドンも確かに人形を撮影した
写真漫画(?)だったのぉ…
(遠い目…)
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なつかしいなぁ。 (ふゆか)
2008-05-06 11:22:30
私は「ローマ字タイプライター」と石膏で手作りする立体日本地図、熱した銅線(?)で発泡スチロールを切っていろんな造形物をつくる装置なんていうのもおぼえてます。

いずれも大阪に住んでいたときのものでした。

あと、「探偵、あらまそうかい(漢字失念、荒馬爽快でしたか?)」のマンガが好きでした。彼は北海道の旭川出身という設定でした。

チックンタックンが活躍する「チクタク大冒険」は「科学」の方でしたっけ?
ず~~っとのちにアニメになりましたね。監修、まちがってたらすいませんが石ノ森章太郎先生だった記憶があります。

ビバ!学研の科学と学習!
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Unknown (get_better4uまたは自由人大佐)
2008-05-06 16:11:17
>海老隊長さん

 パーゴルフを持っていた人がいたんですネ。おもちゃ売り場で見かけたことがありますが、あの大きさのグリーンを広げられる家って、下町・北千住は柳原にはありませんでした。ん? 社長子息のSの家にはあったかも‥‥。

 私は映画の『パンツの穴』は見ていません‥‥。レンタル店にあるかなぁ~。

>ハロルドさん

 「インセクトマン」、全部覚えてる? 私は「♪昆虫人間インセクトマン」の部分しか記憶に無くって‥‥。検索してみたら、歌詞を全部記憶している人もいてビックリ!
 「ハゼドン」にも反応していただけるとは(笑)。先にお馴染みだったので、アニメ化された時にはちょっと優越感(?)を感じました。

>ふゆかさん

 あれ? 「立体日本地図」って、自分で作るんでしたっけ? なんか薄いプラスチック製の、既に出来上がっているものだったような記憶が‥‥。年ごとにデザインや仕様が変わっているので、年度による違いかもしれませんネ。
 「探偵あらまそうかい」‥‥、名前だけは記憶にありますが‥‥。検索してみたら、「荒馬宗介」という感じのようです。
↓詳しく記述されたサイトを見つけました。
http://www9.plala.or.jp/clue/arama/aramatop.html
懐かしい「学習」の表紙の画像もあります。
さらに、「学研 ジュニアチャンピオンコース」の『あなたは名探偵』の表紙まで! 私、これを持っていました。「ジャガーバックス」の真似っこのようなシリーズでした。当時はこのような装丁の児童向けの「図鑑」や「小説」がたくさんありましたネ。
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ハゼドン ()
2008-05-08 22:19:30
あ、そういえば連載されてましたね。
どちらかというと、小学館の学年雑誌の方を買ってもらってて、「学習」「科学」は図書館等で読んでたことの方が多いような気もしますが。
ひみつシリーズは、買ってもらってましたね。
「宇宙のひみつ」にはまり、五島プラネタリウムへ連れてってもらいました。
学研からは、小中学生の女の子向けに、手芸雑誌「ピチ」(だったかな)と料理雑誌「メル」なんてのもありました。
あと、高校生の時、家庭科の先生経由で「フェアレディ」というソーイング&料理(副読本みたいな扱い?)の雑誌もありました。
「メル」は時々買ってましたが、表紙や誌面では当時のアイドルがお料理に挑戦してる写真が出てました。
70~80年代のアイドル好きの人が、バックナンバーなんぞみたら、感動するかも。
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女の子はやっぱり違うんだなぁ (get_better4uまたは自由人大佐)
2008-05-09 01:11:16
>桃さん

 手芸雑誌や料理雑誌だなんて、絶対に私の記事本文中には出てこないでしょう。やっぱり女の子は、男子とは違うところに興味を持たれるんですネ。

 桃さんも『ハゼドン』に反応されましたか。人形のカラーの写真は、大きくてキレイでしたよネ。
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Unknown (あぶもんもん)
2008-06-28 02:10:53
はじめは確かに学校で売っていましたが、買わない子が悲しくなるので、そのうち学校の前の神社で売るようになりました。神社って便利なスペースですね。
学習の附録で、B7くらいの小型本がありました。海外ミステリーやSF、恐怖小説などで、好きでした。

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「学習」の付録小型本!? (自由人大佐)
2008-06-28 09:06:00
 ん? 何かそんなものがあったような記憶が‥‥。うわぁぁあ、でもよく思い出せない!

 「科学」も「学習」も、編集者が「子どものために」をコンセプトに、定価内でより良いものをつくろうとしていたことが、公式サイトの開発史を読むとわかります。私たちの世代はつくづく幸せな子ども時代を送らせてもらっていたんですネ。利益追求に振り回されていなかった当時の大人たちに感謝!
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棒温度計 (南 うなみ)
2008-07-01 21:55:16
うなみの田舎では卒業まで町内にたった一件しか無かった本屋のおっちゃんが小学校の横の中学の校庭にバンを横付けして売って売っていました。給食費のように封筒に入れてお金を持って行っていましたね。土曜の全校終礼の前にとりに行って学校で開封することは禁止でした。
付録でよく覚えているのはしょぼいダイモ(大佐さんが書かれているローマ字テープライター)と棒温度計です。他にも色々あったはずなのに…。なぜ棒温度計を覚えているかというと買ってきたその日に弟に踏んで折られたからであの時の怒りは後年新車の軽を買った翌日ぶつけて壊されたときの怒りと同等です。
学研というと中学の頃流行ったビクトリアファンシーシリーズを思い出します。大佐さんは男の子やからあんまり興味なかったでしょうね。鼻のおおきなジギーさんとかのキャラクターがいたのですよ。少女向けの雑誌には田村セツコさんがイラストを描いておられましたね。
最近では学研の教室のCMをしていて数年前は憂歌団の木村さんが歌を歌っていて我が家では「ひでかっちゃんの歌と勉強学校のCMはあわんなぁ」と言うていました。いまは子供が歌っているのでちょっと安心して聴けます♪学研へ行こう学研へ行こうはやく100点っ
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不思議と女性読者が多いこのブログ (自由人大佐)
2008-07-01 23:53:25
 ん~、顔が見えないからなのか、このブログには女性の読者が多いんですネェ。特にこの記事については、男子にはわからない世界の雑誌の情報をいただくんですよネ。「ビクトリアファンシー」とは何ぞや??

 「やっと手に入れたばかりのものを壊されてしまう」というのは、運命かもしれませんヨ。我が長男がそんな星の下に生まれたようです。(でもヤツは強運の持ち主でもあるし‥‥)

 偶然ですが、本日「4年の科学7月号」を買ってきたところでした。今月は水鉄砲が付録で、次男は早速風呂で遊んでいました。
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