倶楽部 月世界

わたくし月世(げっせい)の短歌と句(俳句&川柳)、ブックレビュー、育児、グルメなどを綴ります・・・

クルージング in 芦屋。

2010-08-22 00:06:24 | 息子Hachi ・ 育児


晴天の夏の一日。 先日、地元の芦屋のマリーナ『ベルポート芦屋』にて、

クルーザーに乗せてもらった。

とてもラグジュアリーなマリーナでのクルージング、一般庶民としては、

思いっきり疑似セレブ体験である

マリーナ到着。 おお。目の前には海とクルーザー群。

ここは日本か? な景色。まあ、この南芦屋浜へはしょっちゅう来るので

見慣れてはいるのだけれど、改めてマリーナ内部から係留されているクルーザーを

眺めると、また気分は格別であり




 ↑ ここ、ホンマに日本デスカ?


12人乗りのクルーザー。ライフベスト着用が、どうにも暑い。

二階のシートからの眺めと潮風は最高に気持ちがいい

一階デッキは、しぶきの迫力が感じられ。





ハチも満足した、かな。 やや緊張気味のショット。↓









宮木 あや子『雨の塔』

2010-08-05 22:48:21 | 本読み


最近結構はまっている、宮木あや子さんの小説。

『雨の塔』もよかった

「四人の少女たちが織りなす愛と孤独の物語」 「大人のための"少女小説"」

などと、簡単に表現されてしまっているが、そんな少女マンガちっくな(ちっくと言えばちっくか・・・)小説ではなかった。

少女と言っても、中高生ではなく 女子大生である。

「雨の塔」 の語感通り、ストーリー全体が湿っぽく、そして重い。

決して 明るく軽い乙女なお話ではないのに 誤解されがちな作品かも。

この手の小説をお好みの向きには、強くオススメ致したい小説。


 ココロに 軽く刺さった文言もいくつか・・・


『・・・誰かの心の中で一番必要な人になるのは、どうしてこんなにも困難なのだろうか。』




『・・・身体の中でチリチリと燃えるような音を立てて崩れてゆくものが何なのか判らない。

人を大切だと思って、一緒にいたいと思うことが、これほどの苦痛を伴うものだとは思わなかった。

苦痛に対しての涙は出ない。けれども胸の中に暗い洞ができ、ひたひたと海水が満ちていた。』







近詠八句 ・夏 ~『返す波』~

2010-08-01 00:54:38 | 川柳




  たそがれ時不在を強く思い知る



  声上げて泣いてはならぬ夕間暮れ



  仕訳けしたところで痛み減るでなし



  泣き顔を見せてよいから泣いている



  受け止める勇気などない十三夜



  涙も涸れるとはきっと嘘だろう



  秘めごとは隠してくれる波の花



  終曲を聴きおり誰も居ぬ晩夏



                      月世