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「ほ~ら、ペリエさんだよ」
京都土曜の1Rのパドック。
私の隣にいたおじいさんが抱っこしていた小さな男の子に言った言葉だ。
ペではなくリにアクセントのくる関西独特(?)の呼びかけは親しみに満ちていた。
ペリエ先輩が出てきたパドックでは常に誰かしらの「今年も来てくれたな~」とか「いよいよ秋競馬って感じやな!」なんて言葉が聞こえてきた。
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私もワクワクした。私だけでなく上に書いた人達と同じように思った人は皆そうだっただろう。
そして今年も例年のように来日した陽気なフランス人は期待に背かず早速の勝ち星をあげた。
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ハナイチリンに騎乗し逃げ切った8Rのウィナーズサークルにはたくさんの人がいた。流石に特別Rを勝ったユタカさんやスワンSのユースケ君には敵わなかったけれど…
「ペリエお帰り!」ウィナーズサークルに登場した先輩には何人かの観客からこんな声援がとんだ。彼がその言葉を完璧に理解していたのかは私には解らないけれど
ペリエ先輩はニッコリ笑ってそれに答えていた。
「おめでとう!」の言葉には日本語で「アリガト!」と返事を返していた。
連続で騎乗があるというのにサインをねだるファンの為にサイン台にやってきてくれた。
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こういう人だからこそ、遠い異国の日本でも彼は愛されているのだろう。
関東では横断幕を出している方もいるらしい。日本に短期免許を取ってやってくる騎手にとっての最大の魅力は賞金にあるのだろうが、こんな温かいファンがいてくれるからこそ彼も日本を愛していて毎年欠かさず来ているのだろう。
この時、場内にはコブク○の「ここにしか咲かない花」が流れていた。
この歌には「あの優しかった場所は今でも
変わらずに僕を待ってくれていますか?」という歌詞がある。
日本の競馬ファンは貴方が一流の魅せる騎乗を続けていく限り、きっといつまでも貴方を毎秋冬待ってくれていると思います。
最後になりましたが、ようこそ日本へ!どんな活躍をしてくれるのかいつも楽しみにしています。
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