Le cheval noir

全然更新できてない…orz

いま、逢いにいきます~③横断幕の生み出した奇跡~

2008年09月15日 23時32分23秒 | Paris旅行2008
日本を旅立つ前、「ロンシャンにルメさんを応援しに行って来るよ」と伝えた友人全員から「じゃあ横断幕持っていかなきゃね!」と言われていた私。
もちろん幕は現地に持参していったのですが、フランスは元々そういう応援文化のない国。
張るのはモチロンのこと、出すことすら出来そうにない雰囲気でした。
幕があればルメさんもすぐ気付いてくれると思うのですが…勇気を出して日本でもやったことのない「声の横断幕」を張ることに。
パドックで騎乗馬FoolishEgoに乗って私達の前を通り過ぎる時に、ドキドキしながら

「ルメールさん!」

と迷惑にならない程度の声で叫びました。丁度その時ルメさんは厩務員さんとお話されていたようだったのですが(後で友人の撮った写真を見て気付きました…お邪魔してしまいすみませんでした)、パッと振り向いて最初ビックリしたような表情を浮かべておられましたが、すぐにあの優しい笑顔になり

「コンニチハ!」

と返してくれました。この時点でルメさんが私を「横断幕のあの子」だと気付いてくれたかどうかはわかりませんでした。目が合ったのはほんの一瞬だったし、私は髪型も当時とはかなり変わってるし…
でも、とにかく「自分を応援しに来た日本人がいる」ということをわかっていただけただけで、私の勝手な自己満足ではありますが、とても幸せな気持ちになりました。

ルメさん達がパドックを去ると同時に私達も馬場の方へ移動。
この時、まだ競馬場からの帰り方(というかバス停の位置)がわからず、悩んでいた私は思いきってスタンドにいた日本人らしき男性に声をかけました。
見ず知らずの私達に帰り方を優しく教えてくださったこの方(以下Fさんとします)に、横断幕を持ってきているが出せない…という話をすると

Fさん「ルメール騎手がレースに勝ったら出したらいいんじゃないかな?」

とのアドバイス。なるほど、それなら勢いでなんとかなるかも!
その後も色々とロンシャンのこと、フランス競馬のことを色々と教わっていたのですが、いよいよレースがスタート。ルメさんは16頭立てで、前から3番目の内ラチ沿いの良い位置取り。6番人気だったので掲示板に載れば御の字かなぁ~と思っていたのですが。最後の直線になるとじわじわ伸びてきました。そして1頭交わし、さらに前を走っていた1番人気?のNow The tigerを交わし、FoolishEgo@ルメさんがまさかの1着入線!!!!


信じられない!!!!
本当に勝っちゃった…

それでは本当に幕出しちゃいましょう!ということになり、カメラは友人にまかせ、私はFさんと幕を持って馬場とパドックをつなぐ通路の一番後ろ(パドックに近い場所)でルメさんを待ちうけました。
勝利馬&騎手は常に一番最後に帰ってくるのがここの決まりなようで、他の馬達が全部通り過ぎた後にやってきたルメさん。


友人撮影、クリックで拡大します
Fさんの「クリストフ!」の呼びかけと同時に私達と幕に気付いてくれました。
気付いた瞬間、「あーーーッッ本当に来てくれたんだね!!!」と満面のビックリ笑顔で、本当に嬉しそうにこちらを指差してくれました。
馬の上で飛び跳ねる勢いでした(涙)というか、実際にヒザを使って小刻みに上下されていました(かわいい)
そんなに喜んでもらえて、ファンとして感無量です…

友人撮影
パドックに入ってもまだ幕を見てくれています

実は2月の終わりにお会いした時にお渡しした手紙の中で8月か9月にフランスに行きます!とは書いていたので、私がいつかは来るだろうということはわかっていたと思うのですが、それが今日とはご存知なかったようで(HPにメールでこの日に行くと連絡していたはずなのですが…)本当にビックリされたようでした。

表彰式があるので幕を持ってパドックへ移動した私達。
ものめずらしさからか、まわりはいつのまにか地元のテュルフィスト(競馬ファン)のおじさん、お兄さん、おばさん達でいっぱいに。
普段なら声もかけれないようないかつい顔のお兄さんがニコニコしながら私に

「日本から来たの?観光?ルメールのファンなのか、写真撮らなきゃねv」

と英語で話しかけてくれたり、騒ぐのダイスキーな地元の名物おじいさん?が勝手に幕を持って大声で叫ぶわ歌うわの大騒ぎ。何を言っているのかはほとんどわかりませんでしたが、私達の周りの地元の人々はみんなニコニコ。とても和やかで陽気ないい雰囲気になっていました。



検量やその他モロモロで一度はパドックからいなくなったルメさんでしたが、パドックに戻ってくると、これから表彰式があるというのに私達のまわりのおじさん達からいっせいに「ルメールこっち来いコール」が(笑)



表彰式の模様です。絵はロンシャン競馬場でしょうか?



この時、勝利騎手インタビューも行われたのですが、通訳してくれたFさんによると

「いつかはフランスに来てくれると思っていたけれど、日仏交流150周年記念賞のあるこの日に来てくれるとは思っていませんでした。しかも、そのレースに自分が勝つことが出来て大変嬉しく思います!」

と私の事に触れてらっしゃったそうです…。もう私、どうしたらいいんでしょう。
なんと言っていいか、言葉が見つかりません。
つつがなく表彰式を終えると、ルメさんはその足で真っ直ぐこちらへ。


まっすぐ私のところへ来てくれた彼は「おめでとうございます!」の言葉と共に差し出した私の手を満面の笑みでしっかりと握ってくれました。
そして手に持っていた特大シャンパンボトルを「はいっv」と私に!!
ビックリして反射的に「Merci!?」とそれを受け取った私を満足そうに見つめてから、ルメさんは次のレースの準備の為その場を足早に後にしました。

後に残ったのは呆然とする私達と、陽気な地元ファンの皆さん。
Fさんの話によると「このお酒は普通、親しい友人や家族にプレゼントするもの」
なんだそうで。
普通に買ったら○万円はくだらないとか。こんなに高価なもの、お酒もろくに飲めない私が本当にもらっちゃってよかったんでしょうか………?

感動やら緊張やらで体の震えと口の渇きが尋常でなくなっていた私。
しかし、横断幕の生んだ奇跡はこれだけでは終わりませんでした。


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
早く・・・!! (ちぃちゃん)
2008-09-16 11:20:40
早く続きを・・・・・・(笑)!!!!!
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待たれよ (玄米茶)
2008-09-17 00:18:12
ゼミの課題先にやります(涙)
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