昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第99回 谷根千あたりを目的なくぶらぶら歩く +α

2016年02月07日 | 建築

東京に行くたびに思うのだけど、いつもどこかで工事をしてるということ。

それといい感じの店だな(飲食店です主に)と思っていると、次に行ったときはなかったりする。

しかし、東京でも新陳代謝のあまり見られないところ、しかも空襲を免れたところがある。そういう場所がとにかく好きで、前回の葛飾柴又

界隈もそういうところだ。

 

谷根千(谷中、根津、千駄木)あたりは、そういうところである。

 

 

お手々、つないで♪

変哲もないけど、きれいでポップな物件。

 

 

こんなにまでして、街路樹を守る必要はあるのかな。

別の意味で、樹木の虐待ですよ。

 

 

室外機、台はあるけどポール一本で補強されているいい加減さが好き。

 

 

さて、これは?

 

 

坂道沿いにあるお店を、坂の上から撮りました。

で、なんの店なんですかね?

 

 

その坂沿いに、階段状になった塀とその土台があり、坂道であるにもかかわらずがんばっている赤いコーンが美しい。

 

 

厳しく、自己主張するコーン。

 

 

正体、目的不明のフェンス。

 

 

元ゴミ捨て場でしょうか?

 

 

 

建物の隙間が空きすぎ? 伸縮する木の扉、そしてこれでもかと言いたげなコンクリートブロック。

誰も、こんなところに入ろうとしませんよ。

 

 

玄関開けたらサトウのご飯♪

玄関開けたらいきなり階段。

 

 

建築の素人ですけど、この中央に無骨な柱のある設計は、いただけませんな。

 

 

瓦屋根の塀に合わせるように作られたコンクリートの塀。

これもアールというのか、曲線がきれいだな。

 

 

こんなところに、梱包アートが!

誰も持って行かないし、潔く捨ててはどうでしょうかね?

 

 

このフェンスは左側の建物の所有者が作ったようです。斜になってるのがお洒落ですね。

それに比べて右側の方の汚らしいこと……。

 

 

「ふくの湯」というお風呂屋さんを発見。迷わず一風呂浴びました。

歴史は古そうなのですが……、お湯から出て、銭湯を後にしてこのようなものを階下に発見。

 

 

コインランドリーのあるのはあたりまえか……。

 

 

アールがきれいと思いきや、サウナの文字が右の壁に。奥には誇りにまみれてますが、マッサージの文字も確認できます。

アールだけならいいのです。それがサウナと組み合わされることによって、少し隠微な雰囲気が……。

 

 

 

ふくの湯、お風呂屋さんとして近代化を図ろうとして、サウナを設けたけど事業に失敗し普通の銭湯として生き残った、というところ?

 

 

下町ですな。80円で清涼飲料水が。もちろん、一本買いました。

 

 

清涼飲料水を飲みながら、ぼーっとしていたらすばやく、Google earthの車が駆け去ってゆきました。

 

 

なかなか、いいデザインですな。

 

 

ワイヤーロックを外されて放置されているチャリンコ。写真を撮る用事がないのなら、黙って乗って行けたのに。

 

 

ここから、公園の写真。かなり手強そうな木の根。でも、生前はすごく立派な木だったとお見受けしましたが、どのようなご不幸があったの

でしょうか。

 

 

命短し、恋せよ、ゲスの極み乙女。

 

 

螺旋形の滑り台。いいなあ。

 

 

これも一種の滑り台。

 

 

つき合いだして間もないカップル用のベンチ。

 

 

ある程度、親しくなったカップル用。真ん中の丸太がいけずをしてますけど。

 

 

つきあって、相当親しくなったカップルはこういうのに乗って遊ぶことでしょう。

 

 

文京区立駒込公園。これが正式な名前。

 

 

こんなところに無造作にクリストの作品が……。

 

 

これはおそらく色を塗り直された原爆タイプでしょう。

震災が来たら、こんなコンクリートブロックの壁なんて脆いです。

 

 

寄ってみました。千駄木四丁目。

 

 

なかなかポップなお店屋さんです。

 

 

もう存在しないかもしれない、牛乳屋さん提供のベンチ。

 

 

おっと、これは?

 

 

5階建てで、6階部にタンクがあります。

 

 

地味ながら、案外つっこみどころのない美麗物件。

 

 

やる気のない植木。いや、所有者が持て余している植木。水道の蛇口があるから水には困らないですね。

 

 

これも、おもしろい角物件ですな。さりげなくお洒落。

 

 

店主は大阪の人でしょうかね?

 

 

初めて見る標識。下の「この先車の通り抜けできません」という説明がなければなんの標識か分からないという、自立できないでいる標識

です。

いい加減、自分一人の力で生きてゆきなさい。

 

 

ちょっと横着をして、斜め横から入口に向かおうとすると、捻挫したり骨折したりします。

 

 

韓国パブスナック「ジュン」だそうです。なぜ、わざわざ「韓国」と書いているか、もてない下品なおじさん達の懐具合と身の下事情に関係あ

るのでしょう

 

 

「ジュン」の入口。どうでもいいやという感じの、この市松模様が、下品なおじさん達の身の下事情をくすぐるのでしょう。

 

 

すずらん通りという商店街は、全国チェーンなのでしょう。僕の住んでいる近所にもありますよ。

 

 

この中央の石、元は良いところの蹲踞(つくばい)なのでは?

若いころもてはやされたきれいな芸者さんが、結婚を機に花柳界をさったものの、旦那のギャンブル癖とDVに悩まされて身をやつして今

はしがない場末のスナックのママをしてる、というところでしょうか。

 

 

「八百?」「千や!」

 

 

この錆び具合、なかなかいいですな。マルニという薬屋さん。

 

 

避妊具の自販機が、何か演歌的です。僕が高校生を教えていたころ、避妊具はいつも持っておくように、ゴムが劣化しているから自販機

では買わないように、と生徒にしょっちゅう言ってました。

 

 

お金の投入口にテープが……。家族計画という言葉、死語ですな。

 

 

その一方で、「迫力有」ですか。

 

さて、おまけコーナー。

 

 

地下鉄の構内で見つけた広告主のいない広告スペース。何かアートっぽいです。

 

 

花園神社のお祭り。おねえさんもかついでますね。

 

 

築地場内、吉野家1号店。つゆだくとかねぎだくとかいいますが、ここは築地で働く忙しい人のために冷めたご飯に具を乗せたのも提供し

ているとか。

 

 

築地と言えば、テリー伊藤さんのご実家がありますが、築地でしか見られない(?)テリー伊藤さんのポスター。

しかも、テリーさん、大阪仕事してます(笑)

 

 

歩行者と軽車両専用。この歩行者のしるし、前から気になっていたんですが、妖怪人間ベムが幼女を誘拐しているように見えます。

 


昭和建築学会 第98回 小ネタ 葛飾柴又+α

2016年02月05日 | 建築

葛飾柴又に行ってきた。

地方、特に西日本の人間は、柴又の土産物屋街と浅草の仲見世を混同していないだろうか?僕も、頻繁に東京に行くようになってそういうあたりまえの勘違いに気がついた(恥)

気を取り直して、柴又の小旅行です。

柴又の駅に到着。

 

いいなあ。東京にしてこの田舎っぽい風情。もう少し寄ります。

 

 

なにゆえピンク色なのか、つっこむだけ野暮ですよ。

 

 

駅の近くの喫茶店です。

「煙草吸えます 柴又コーヒー」。僕は煙草を吸わないけど、吸える場所を提供しているところは偉いなあと思います。

分煙でいいんですよ。それくらいのこと、喫煙者にしてあげないと。

それにしても、田舎っぽい造りの喫茶店。見ていて楽しいな。

 

やはり、駅の近くです。

 

おー、雅子様と幼い愛子様。雅子様のご健康をお祈りしたくなりますな。

 

 

盗難防止?転倒防止?

鉢の植木が灯籠にくくりつけてある。

 

 

カーブしているブロック塀。これはおみごとです。勝手口らしきところのビニールトタンの細工もみごとです。

 

 

電気メーターがひしめいているというところ。検針の人は楽でしょうね。

 

 

この塀はどちらの家のものでしょう。一枚目を見ると針金でくくってあるから、左のお宅のものでしょうか?

塀の下の方と土台の石、壊れ具合が捨てておけません。

 

 

お屋敷の元汲み取り式トイレの跡でしょうか?

手前の手すり(?)もいい味出してます。

 

 

これは、なんの跡でしょう? 小用のトイレの跡、なわきゃあない。

気になる一枚ですね。

 

 

バスが停まれるほど大きな駐車場ですが、平日だったからかがらがらに空いてました。

 

 

ふむ、大型バスは斜めに駐車していいってことかな?

柴又観光協会(こんなのあるのかいな?)なかなか、太っ腹です。

 

 

錆びた波形トタンと青いビニールシート、いい味出してます。

現役の車庫で、自転車まで停めてある。ほのぼのしてますな。

 

 

この小屋のようなものは何?

井戸と電気関係?

この側面の板の貼りつけ方、柱と屋根の斜の木の取り付け方、そしてビニールトタンの具合……、泣かせる物件です。

 

 

この矢印の方に回せ、ですがこの文字読み取れないのが残念。

 

 

これも泣かせる物件。ブロックがおいてありますが、なんのための小屋なんでしょうね?

 

 

そのお隣。普通の小屋(納屋)に見えますが、換気扇つきです。

なにやら怪しい。

 

 

木が倒れないように(?)ひもで縛ってあるのは分かりますが、

それより、木が先にあってこの塀を作ったのでしょうか?

なかなかにエコな人ですね。

 

 

うん、やっぱり木が先にあったようです。塀の土台部の補修、泣けますな。

 

 

また別の物件。ここまで来ると「ど根性××」みたいなんですけど、木とコンクリートブロックの共存がエコですな。

 

 

帝釈天に向かう道すがら、土産物屋さん。あまり、故意のレトロ調は好きじゃないのですが、

左側の黄色と紫の硝子(セロファンを貼ったのかな?)に見とれて一枚。

 

 

歩道と車道の境は縁石だけが知っている。バリアフリー化されているのかな?

 

 

緑がきれい。もう消されているけど、「葛飾元気宣言」と書かれているのでしょうか?

元気だしなよ。

 

 

みごとな角物件。二階部、三階部の壁面の装飾がいいですね。

 

 

かなり時代物の、アパート?

これを撮っていたら、「何撮ってるんですか?」と60代くらいのおじさんに怒られました。

後世に残したい文化財を撮ってるんですっ、とは言い返せませんでした。

 

 

またもや縁石ありの、バリアフリーの車道と歩道。

人に優しい街葛飾柴又♪

 

 

薬局兼土産物屋さんで、こんなポスターが。

こういうのどこで作ってるんでしょうね。まだ、新しそうだった。

「晒の腹巻きはもう古い」のだそうです。

これを撮っていたら、危うくつまらない土産物(うんがつくように、とぐろを巻いたうんこの置物)を買わされそうになりました。

 

 

駅の近くのベンチ。ホームレスには厳しいベンチのようです。横になれないですね。

ここで葛飾柴又の旅は終わり。

帝釈天の参道には、しょぼしょぼと団子屋がありました。

本当にここ東京かよ、とつっこみたくなる街、葛飾柴又。

山田洋次監督の描く土産物屋街みたいに流行ってませんでした。

 

さて、小腹も空いたので、地下鉄で国会議事堂前へ。

ここの食堂でカレーライスを食べたかったのです。

 

地下鉄でよく見かける看板、

 

オタクもどん引く「お嬢様聖水」。なんかなあ、受け狙いをして空振りに終わってますな。

 

 

国会議事堂前、楯が無造作に置いてありました。

 

 

警備員のおじさんと変わらない仕事?

 

 

えー、公務中の警察官には肖像権がないのです。堂々と撮りました。

しかし、当然ですが職務質問されました。

 

後で分かったことですが、国会議事堂の見学は時間が決まってるし、食堂は見学コースに入ってないとのこと。

市ヶ谷の自衛隊も、食堂は見学コースに入っていないそうです。

 

カレー、食べたかったなあ……。