昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第72回 伊勢市某所 4

2014年04月27日 | 建築

海に近い街だということは、まえに書きましたが、港の方に行ってみました。

 

こんな自販機群が……、

 

 

清涼飲料水の自販機と、唐突に新聞の自販機。あしたのジョーの旗があまり古びてなくなびいてました。

 

 

これは、地元の子どもたちが堤防に描いた絵のひとつですが……、

言っちゃっていいのかな……、

津波が伊勢神宮にまでやってきてるという恐い絵でした。

 

 

 

納屋らしい。しかし、洗濯機は現役の用ですね。雨樋の水を下へ落とすチェーン?が途中で切れてますよ。

うん、ともかく久々に波形トタンの美しい物件に出会いました。

 

右手の方はこんなになってます。

 

 

プロじゃない人の書いた看板が、しみじみと昭和ですなあ。

 

と、ここまではよかったのです。

突如、パトカーがやってきてわたしは警察官に職務質問を受けたのでした(爆)

 

なんでも、この人気のない街には、家の中には人気があるらしく、もう本当にたくさんの人から警察へ通報があったとか。

まあ、温厚な警官だったのでよかったです。どうやら、空き巣と間違われていたようでしたけど。

 

そのあとは、ほうほうのていで、

 

こんなトマソンを撮って、街をあとにしたのでした。

 

不思議とカメラを持っていると、僕は腰が低くなるということが分かりました(笑)


昭和建築学会 第71回 伊勢市某所 3

2014年04月27日 | 建築

小さな神社を発見。もちろん無人。

 

かなりの老木。コンクリートで補強してありました。なにゆえ、こんなに反っちゃったのでしょうか?

 

 

社の近くにも、古木がありました。

 

 

なにか、前世紀の現代アートのオブジェ風のものがあって、それが祀られているようでした。

 

さて、家屋へと戻りましょう。

 

ちょっと変わった作りです。

左側アップ。

 

 

右側アップ。

 

 

中央部。

 

 

ネットは鳥よけ?格子は何なのでしょうかね?

 

 

ここも、変わったお宅。三段上がって玄関があるし、二回窓を塞いだ板が落ちてきそうです。

 

 

こちらは、強固な塀をもつお宅。

 

 

塀が鉄ですよ!ここまでしなくても……。

 

 

 


昭和建築学会 第70回 伊勢市某所 2

2014年04月27日 | 建築

どうも、閉じている店が多い街のようでした。

古い旅館もあったし、つげ義春の漫画みたい。

 

ここも閉じたたばこ屋さん。

 

 

几帳面に、板を打ちつけてあります。

 

 

全貌です。

 

 

このレトロなショーウインドウいいですね。しかし、キャビンの広告が全面にあるとは(笑)

 

ちょっと変わった家。

 

 

なんか、増改築を繰り返したようですね。

 

 

 

左端から。

これはまごうことなく(元)トイレです(笑)

トイレですが格子がきれいですね。

 

 

真ん中。一番新しそうです。ビニールトタンの上に瓦を置くなんて……(笑)

 

 

右端です。

 

ところで屋根の上に変わったものを発見。

 

 

天窓のあと?

 

 

これは、エアコンの室外機が置いてあったあとでしょう(笑)

 

奇妙なものを発見しました。

 

 

穴のあいた瓦です。天窓に使われていたのでしょうか?

 

角石その他、石の群れ。

 

移動しましょう。

この異動先で、元花街の看板を見つけました。

 

タップの多い玄関のうち。

 

まあ、ほどほどにふつうのうちが続きます。

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第69回 伊勢市某所 1

2014年04月27日 | 建築

これは、三重県伊勢市の某所です。

まあ、住宅街で昼間は人はほとんど見かけません。

ただ、小さな港があります。この町の標高は3mくらいで、近くに高い山などもなく、南海トラフやらなんやらと心配してしまいます。

 

撮っていった順番じゃないのですが、こんな立て札を見つけました。

 

 

なんと、元花街!

しかしまあ、それほど期待しないことにしましょう。以下はほぼ撮影順です。

 

 

ふつうの民家です。左の戸から入っちゃいけないということなのでしょうか?

 

 

旧花街だけあって、あたりはふつうの民家ばかりなのに現役旅館がありました。

ここに泊まったとしたら、仲居さんに「マッサージの人たのみます」と言えるのでしょうか?

 

 

旅館一階、全貌。右端の、突き出た窓の部分が何やらあやしげですね。ここから、「おいで、おいで……」?

 

 

二階部。

 

 

一階右端の突き出たところです。

 

 

寄ってみました。いわくありそうな窓枠の装飾……。

 

 

巨大な角石。

 

 

旅館の左端には、もう一つ入口がありました。あーやーしーいーなー。

 

 

この蔵の戸のさび加減からみて、かなり古い……。

 

 

なんで、こんな脇に灯籠が?

 

 

左端の、非正規の入口。

 

ちょっと歩きましょう。

元銭湯がありました。

 

 

全貌。

 

 

門柱が立派だし、アーチ?もレトロでいい感じ。裸電球がなんとも言えませんなあ。

 

 

表札にあたるところ。明らかにお風呂のタイルを用いています。

レトロなアーチ、レトロなタイルも花街ならでは?

 

振り返るとこのような建物が。

 

 

しまっているようでした。床屋さん。しかし、ちょっと待ってください。

 

 

この床屋さんの左がわのタイル?元カフェー風のデザインなのです。それに、玄関からつきだしてるのもあやしいし。

 

 

全貌。

 

 

見えにくいかもしれませんが、二階のところに、床屋さんのねじねじがありました。

しかし、赤と白だけ。青はないのですよ。うさんくさいなあ。

 

ちょっとさっきの旅館に戻ってみました。こんな塀がありました。

 

 

金持ちで、由緒はあったのでしょう。

 

 

瓦屋根が積まれている。

 

 

この屋根の部分のデザイン、いいですね。

 

 

 


昭和建築学会 第68回 亀戸

2014年04月19日 | 建築

少々、記事を更新するのを怠ってしまいました。

しかし、廃blogにはなったわけではないので、お許しくださいm(_ _)m。

 

今回は亀戸を訪なふた。ものの本によると、ここも元遊郭街であるとのこと。すこしだけ期待して、けど全然気にとめてないもんねー、という複雑な表情で亀戸の駅を下りた。

とりあえず、商店街はある。

 

しかし、その商店街自体、再開発で比較的最近建て直しましたというたたずまいなのである。千住のような怪しさがない。

 

 

前ならば、つっこみどころ満載!といったところだろうが、あまり萌えない。なんとなくカメラをむけシャッターを切った。

この自然石の壁の装飾、入口付近の不明な鉄の物体、左上のかつてはあったであろうエアコン室外機あと……。萌えない。

 

 

へえ、洋装株式会社。この窓の鉄柵はなかなかレトロな美しさがあります。

 

 

とある住宅の玄関口。なにゆえこのような複雑な天井部になっちゃったのだろう。

疑念はのこる。

 

 

 駐車場奥の二階建ての建物、赤い三階部、これはなんなんでしょうね。

 

 

元は駄菓子も売るたばこ屋さんか何かだったのでしょうか?

 

 

おお、このバルコニー部の装飾、ちょっと遊郭を思いおこさせてくれますな。

長方形じゃない土地にめいっぱい建てられているのも美しいです。

 

 

自転車用の庇(?) (笑)

 

 

ここにも(笑)

元はLPガスのボンベかなにかをおいていたのではないでしょうか?

 

 

ここにも無用庇が……。

 

ところでこの写真見てください。何か違和感を覚えませんか?

 

 

ずいぶん幅のある建物ですね。アパートとして使われているようですが……。

種明かしします。

 

 

平行四辺形の土地にめいっぱい建物を建てたようです。(笑)

 

 

踏切のところに、謎のトタン建築が……。

 

 

実はこのトタン建築、謎でも何でもないのです。その昔、遮断機は人の手によって上げ下げされていました。

その、駅員さんがこのような小さな建物にいて、遮断機にさわらなくていい時間帯暇を潰していたのでした。

 

 

バルコニーではないようですが、このバルコニー状の形、美しいですね。

 

 

お食事処のようですが、この派手なブルーと欄間の曲線、何ともあやしい……。

 

 

考え過ぎかなあ。

 

 

この戸袋の装飾こそ、かつての遊郭、カフェーにあったものです。

 

 

右は廃屋のようです。問題は、左の建物が、おうおうと右の建物に寄っかかっているように見えてしまうところ。

 

 

錯覚かな、この建物左に傾いていますね。

 

 

できるだけ、「公正」に撮りました。やっぱり傾いてる。

 

 

左の建物の縦のラインが垂直になるように意識して撮りました。

何という傾きよう。家が傾くといういい方をすることがあるけど、これはすごいな。

 

 

傾いている方の家の門です。何も、ゴムのチューブで堅くくくらなくても……。

いわれぬわけがあって、この家をあとにしたのでしょうね。

 

 

亀戸駅前に戻ってきました。

カミソリ建築美麗物件。

 

 

駅前にあった昔ながらの「連れ込み旅館」なんか、こういう存在が中途半端な亀戸の旅だったのでした。

おわり。