がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

アイヌ樹皮衣アツシを織る ~樹皮の乾燥

2009年08月31日 10時59分55秒 | 徒然
2日目。 午前8時半。

今日は娘が一緒に参加してくれる。 正直なところ、非常にありがたい。
期待を裏切ることなく働いてくれるからだ。 (親として褒めすぎかと思う言葉(笑))

現場に行くと、早すぎたか? 一人先客があったのみ。

何をすべきかもわからないので、今までのことなどを娘にポツリポツリと話をしているとM氏と何人かが来た。


昨日の続きを誰からともなく始め、またチビチビと細々と作業を続ける。

あ~、また一日このペースでの作業なのか。

「写真を撮っておいてくれ」と何度も言われたが、同じシーンの繰り返し。
全ての人の全ての作業を撮り終えて、まだ「写真撮ってくれ」と言われても・・

午前9時半を過ぎても先生が来ない。M氏に頼まれてホテルに催促の電話を入れる。

30分後、先生到着。

さらに作業を続けていたが、「間に合わない」とようやく川へ移動する採決。
やっとかよ~!


軽トラックに積み込む。人間はそれぞれ分乗して各車で移動。


車で山の中の一本道を数百メートル下る。
このまま進めば開盛ダムへと行き着くんだろう。


作業をするにはなかなかいい場所だ。ロケーションも最高! 蚊もいないし(爆)

鮭が川を昇る。
ジャンプした瞬間を娘が目撃。 感激していた。

何度か遡上の季節、川へ連れて行ったことはあるけれど、
あまりお目にかかれるシーンではなかったものね。


水のあまり強いところでは、樹皮が流されてしまう危険があるので場所を選ぶ必要がある。 テトラポットの間はどうだろうと探していたら、発見!



力尽きた鮭。揚げてお腹を絞ったら卵が出てきた。「持って帰る? 」「いや、もう腐ってきてる」・・(誰の会話だ(笑)

めいめい場所を選んで、『洗濯作業』にかかる。
水流の場所などの関係で、結局暗黙のうちに「洗い専門」「ばらし専門」「干し専門」担当がいつの間にやら出来上がった。


で、娘は「洗い専門」母は「洗い専門&カメラマン」でやっぱり激務。(^_^;)



手で揉む人、足で踏み揉みをする人

娘とがんぼは、樹皮を入れた袋をつかんで、テトラポットの合間に降り、
石の間を流れてくる水流を利用して足で踏んでヌメリを流す。
カメラマンを終えたがんぼと途中で交代。


袋の方が先に逝ってしまった。中身がはみ出してくる。結局、中腰になって手洗い作業を延々繰り返す。

しっかりとヌメリを洗い流し、ギュッとしぼった樹皮の固まりを、
今度は1本ずつほぐしていって開いて干す。
場所的には、堤防というのは実に仕事のしやすい場所かもしれない。


文句も言わずもくもくと作業を続ける娘。えらいえらい。(笑)

人数は・・ 13~4人ほどいたのかしら。
途中冷やかしみたいな人もいたのでよく把握できていない。

足踏み作業を終えたがんぼは疲れで放心状態。(笑)
確かこのあたりで午後1時半過ぎていたと思う。


以前テレビで見た「家族総出で昆布干し」を思い出した。


ほとんどの干し作業を終えた頃、M氏の奥様がお昼を用意して来てくれた。
おにぎり、助六寿司と漬物。


枝幸から電話が入った。 紋別からも電話が入った。
現実に引き戻される。

午後3時過ぎ、終了予定午後12時を、今日も終わらぬ作業に、
「すみません。娘もこれから仕事なので。私も抜けられない用事がありますので引き上げさせて頂きます」

と、それから集合写真の撮影である。 20分経過。






午後4時~ 紋別へ打合せ。

午後7時~ 病院

午後9時~ 帰宅。仕事開始。

午前2時~ 就寝


蚊に刺された箇所を数えてみたら、目に見えるところだけで34ヶ所。(-_-;)
血液量が半分に減ったのではと心配になる。。。 まさか! (笑)

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