邦人解放へ－放送メディア上だけに存在するテロだった

誘拐グループの目的は「自衛隊を撤退させるため、日本政府に圧力をかける」ことだったという。

何とも不可解な事件だった。テレビ局に届いた一本のビデオテープに始まり、テレビ局に届いた一枚のファックスに終わった。このテロリズムは事実上、放送メディアの上にしか存在しなかったのである。
圧力をかけたとされる「イラク・ムスリム・ウラマー協会」は最後まで、テロリストの所属を知っていながら日本政府に教えなかった。そのため我々はまだ、３人がどこに捕えられているのかも知らない。 こうしたテロリズムは、きわめて小さなリスクで実行可能である。今後も起こり得る。日本政府が情報を得られないのも、そもそも情報の上にしか存在しないテロリズムだったからではないか、そんな疑いすら持ってしまう。

また、NNN24によるとテロリストは「小泉が自国民の生命を軽視したことで、我々にとっては目的が達成された」「3人の誘拐を軽く見られ、悲しくなった」「彼らはイラクの味方だとわかったので解放する。私たちが日本政府にかわって彼らの命を守る」などと主張しているとのこと。
もう、わけが分からない…