『フォックスおくさまのむこえらび』
コリン夫妻/文 エロール・ル・カイン/絵
やがわすみこ/訳 ほるぷ出版
エロール・ル・カインの繊細な絵には、思わず
ひきこまれてしまいます。
「いばらひめ」や「おどる12人のおひめさま」など
姫物語も、美しくてきらびやか
絵の飾り枠など細かなところもみどころいっぱいで
とても好きなのですが、意外にはまってしまって
忘れられないのが、こちらの絵本。
フォックスおくさまは、だんなさまを亡くして
打ちひしがれています。
なぜって、亡くなっただんなさまというのが、
ただ者ではなかったから!
夫が亡くなったことが知れるやいなや、次々と
求婚者があらわれますが、そのたびに、
おしゃれなメイドのミス・キャットは、
おくさまのところに報告に行かねばなりません。
「おもうしこみの とのがたが
おだいどころで おまちです
・・・・・」
そのたびに、フォックスおくさまがおっしゃるには
「しっぽ九ほん ふさふささせて
えんじのけがわ きてらして?
それにそろいの くつしたも?
_ そのかただけが わたしのとのご」
そんな~ありえないっしょ!
しっぽ9本にえんじの毛皮、そろいのえんじの
靴下をはいた殿御なんて、なかなか簡単には
あらわれません。
最初は”ほかでもない”・・・オオカミ、
次に”ほかでもない”ライオン・・・
ひととおりの動物が終わってやっとキツネが
やってきたと思ったら、しっぽは
たったの1本きり。
ほんとうに、9本のしっぽをもったえんじの服と
靴下の殿御はあらわれるのでしょうか。
ル・カインの絵がぞんぶんに見せてくれる上に、
矢川さんの七五調が心地よく、ユーモラスな訳が
とても印象的です!
エロール・ル・カインといえば、ちびまるこちゃんの
さくらももこさんが、「憧れのまほうつかい」で
絶賛していることで有名なんですよね。
どこかオリエンタルな雰囲気が漂う、繊細だけど
神経質すぎない美しい絵。
絵を見ているだけで、動物たちの性格が容易に
想像できます。
「イメージの魔術師」とはよくいったもんですね。
幼少時、インドに住んでいたり、サイゴンや香港、
日本なども訪れていたことが、作風にも影響を
与えているのかもしれません。
東洋と西洋の不思議な雰囲気をあわせもつような絵。
姫モノの美しさとはまた違ったお楽しみ所満載です。
実は、、、、、。
画集「イメージの魔術師 エロール・ル・カイン」も
気になっているんです!
画集ですからね~。見ごたえ十分に違いない!
そういえば、軽井沢の絵本の森美術館では、
イギリス絵本展~古典絵本の源流を求めて~の
展示で、このル・カインの作品原画が出ているようです。
題名は「きつねおくさまの婚礼」
うぅぅ 行きたいっ!
・・・・けれど、冬の軽井沢って寒いんですよね
(ちなみにこの絵本の森美術館は、わたしも大好きな
木葉井悦子さんの作品が常設されています!)
コリン夫妻/文 エロール・ル・カイン/絵
やがわすみこ/訳 ほるぷ出版
エロール・ル・カインの繊細な絵には、思わず
ひきこまれてしまいます。
「いばらひめ」や「おどる12人のおひめさま」など
姫物語も、美しくてきらびやか
絵の飾り枠など細かなところもみどころいっぱいで
とても好きなのですが、意外にはまってしまって
忘れられないのが、こちらの絵本。
フォックスおくさまは、だんなさまを亡くして
打ちひしがれています。
なぜって、亡くなっただんなさまというのが、
ただ者ではなかったから!
夫が亡くなったことが知れるやいなや、次々と
求婚者があらわれますが、そのたびに、
おしゃれなメイドのミス・キャットは、
おくさまのところに報告に行かねばなりません。
「おもうしこみの とのがたが
おだいどころで おまちです
・・・・・」
そのたびに、フォックスおくさまがおっしゃるには
「しっぽ九ほん ふさふささせて
えんじのけがわ きてらして?
それにそろいの くつしたも?
_ そのかただけが わたしのとのご」
そんな~ありえないっしょ!
しっぽ9本にえんじの毛皮、そろいのえんじの
靴下をはいた殿御なんて、なかなか簡単には
あらわれません。
最初は”ほかでもない”・・・オオカミ、
次に”ほかでもない”ライオン・・・
ひととおりの動物が終わってやっとキツネが
やってきたと思ったら、しっぽは
たったの1本きり。
ほんとうに、9本のしっぽをもったえんじの服と
靴下の殿御はあらわれるのでしょうか。
ル・カインの絵がぞんぶんに見せてくれる上に、
矢川さんの七五調が心地よく、ユーモラスな訳が
とても印象的です!
エロール・ル・カインといえば、ちびまるこちゃんの
さくらももこさんが、「憧れのまほうつかい」で
絶賛していることで有名なんですよね。
どこかオリエンタルな雰囲気が漂う、繊細だけど
神経質すぎない美しい絵。
絵を見ているだけで、動物たちの性格が容易に
想像できます。
「イメージの魔術師」とはよくいったもんですね。
幼少時、インドに住んでいたり、サイゴンや香港、
日本なども訪れていたことが、作風にも影響を
与えているのかもしれません。
東洋と西洋の不思議な雰囲気をあわせもつような絵。
姫モノの美しさとはまた違ったお楽しみ所満載です。
実は、、、、、。
画集「イメージの魔術師 エロール・ル・カイン」も
気になっているんです!
画集ですからね~。見ごたえ十分に違いない!
そういえば、軽井沢の絵本の森美術館では、
イギリス絵本展~古典絵本の源流を求めて~の
展示で、このル・カインの作品原画が出ているようです。
題名は「きつねおくさまの婚礼」
うぅぅ 行きたいっ!
・・・・けれど、冬の軽井沢って寒いんですよね
(ちなみにこの絵本の森美術館は、わたしも大好きな
木葉井悦子さんの作品が常設されています!)